石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

2011年3月05日、宇都宮市の石仏巡り

2011年03月07日 | Weblog

 今回も、宇都宮市西部地区の石仏巡りでしたが、何と言っても今回は狛犬に泣かされました。というのも、今日一日で狛犬との対面は八組という有様で、中でも宝木本町の宝国神社には参りました。そこには、合計で五組もの狛犬が待っていたからです。しかもその内の四組は江戸時代の物という有様で、私にとっての狛犬調査はついでのものだけに、困りましたが仕方なく時間をかけて全て調査記録を取りましたが、その中の一組だけは帰宅してから写真を見たら台座に石文(多分紀年銘でしょう)があったのを見逃してしまうと言う体たらくです。そんな、今回の狛犬の中から三組の片方だけを掲載しました。左端は、頭に擬宝珠を乗せているものですし、真ん中は文化九年銘の吽形の方の狛犬、そして右側は文化元年銘の大きな狛犬です。
 そして次に悩まされたのが宝篋印陀羅尼経の刻まれた近世宝篋印塔で、二基に出会ったのですが共に銘文は手拓を取らなくては何としても読めぬ代物。そのために、そこでも大幅な時間を浪費してしまいましたが、それでも一基は一面の願文が読めずに諦めました。そんなこんなで、今回は総数で36基のみの調査数に終わってしまい、しかもその内の多くは既に調査済みの再確認という有様でした。嗚呼、今回は面白くなかった!
 そんな、今回は面白くないものばかりの石造物調査となったので、午後2時過ぎからは前回までに逆光のため写真が撮れなかった碑塔を再訪しての写真取りをしたり、銘文のはっきりしない碑の手拓をしてから帰宅しました。その手拓によって、やはりそれは私にとって非常に興味ある碑となり、皮肉にもこれが本日最大の成果でした。
 これからは段々と町中に入るようになります。しかし、この辺で宇都宮市内の石仏巡りに飽きて来ました。そろそろ浮気心を起こして、他の地区へも出かけようかと思っているところです。次回はどうなるやらです。
※これを打ち込んでいる今3月7日の午前中、宇都宮市内は雪が大降りとなっています。これから仕事で外出するところなので、こりゃ~困ったと悩んでいるところです。
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