何となく石仏巡りに出かけるのは気が重いが、昨20日は自宅周辺の石仏巡りとしました。それも、今回は家内のママチャリを使っての石仏巡りでした。というのも、その前日19日にも近くの石仏巡りに出かけようと車を出したが、今回の大震災前からガソリンを入れてなかったのでカラに近く、先ずはガソリンを入れてからと普段利用しているガソリンスタンドへ八時前に向かえば、それは私の想像を絶するような車の行列で鹿沼インターチェンジへ向かう幹線道路は大渋滞。その全ての車がガソリンを入れるために並んでいたのです。その余りにもの混雑振りに「これじゃ、私の順番までにはガソリンが無くなるだろう」と思いつつも、底を尽き出した車にガソリンを入れないことには、私自身がどうにもならない。仕方なくその行列に並んだが、それから延々と待つこと五時間。つまり、私の車の順番になって給油が終わったのは午後も1時を過ぎていました。しかも、そのガソリンの量はたったの10リットル。それを、石仏巡りに使い切ってしまうのはもったいなさ過ぎると、そのまま帰宅してしまった。なにしろ、使い切ってしまえば火曜日からの平日の仕事に差し支えるからである。そこで、今回は自転車での自宅周辺の石仏巡りとなりました。回った地区は最初に鶴田町、次いで砥上町、下砥上町、足を伸ばして下欠町の四町でした。成果としては、壊れかけた近世宝篋印塔一基を含めて25基ばかりでしたが、まあまあ満足の行くものでした。それでも、今回の大震災の被害を多くの場所で見かけ、その中でもここへ掲載した写真のように、栃木県では古いほうに入る天明四年銘の「男体山」碑が、ものの見事に台座から落ちて倒れていました。幸いなことに、割れなかったのが何よりです。また、狛犬のほとんどはその台座からずれ、とんでもない方向を向いていて、動かせるものは皆もとの位置に戻しましたが、灯篭や石祠はどうにもなりませんでした。
それにしても、自転車での石仏巡りは意外と体力が必要なことを実感しました。徒歩での石仏巡りより何倍も疲れた身体で帰宅し、家内に常日頃のなまけた体力を笑われてしまいました。しかし、自転車での石仏巡りは良いですね。どんなところも入れると、Uターンするのも簡単。但し、いい気になって飛ばしすぎると今回のように体力を使いすぎてしまいます(笑)それでも、自転車での石仏巡りの味をしめたので、次回からの宇都宮市街地の石仏巡りは自転車で行おうと、被災者の皆様には叱られそうですが思っているところです。