今年の大型連休中は、4月29日・30日・5月4日に8日と4日間の石仏調査が出来ました。数は少ないながらも、宇都宮市街地のいしぶみ調査にほとんどを費やしました。それだけに、神経を集中して調査しましたので、いや~や疲れました。帰宅するとすぐに清書に入り、それが終わるとまた同じ所へ行って再校正。そしてまた校正して仕上げる作業の連続で、クタクタに神経を使ってしまい、とてもとても自分のブログさえ覗くことさえ出来ませんでした。特に最後の8日は、朝から夕方5時までみっちり調査をしたので、今日になるもその疲れが取れずにいます。ここへ掲載したいしぶみ。宇都宮市内での新たな廣群鶴の刻字なるものですが、表面が剥離直前のために今のうちに手拓しておかなければならないと、変な責任感を感じて朝一番に乗り込んで手拓しましたが、三分の二程が墨入れ終わった時に一陣の強風で煽られ、めくれ上がってしまい、嗚呼残念。そのまま諦めるわけにもいかず、再度取り残した部分を手拓したりして、これだけで2時間も費やしてしまいました。その他、見上げるような大きな近世宝篋印塔には梵字での陀羅尼真言が2面に渡ってびっしりと刻まれていた。これには流石の私も降参で、これからの宿題に残してしまった。その他諸々、とにかく今度の連休中は呆れるほど手拓を取りました。それにしても、今回の4日間での石造物調査数は総数で50基ほど。普段なら一日で消化してしまいそうな数ですが、その中身が違います。いずれ、「宇都宮市の碑(いしぶみ)」として、どこに出しても恥ずかしくない内容の冊子に仕上げようと奮闘中です。特に今回は文字にこだわり、刻字されたままの文字を作字しながら時間をかけて清書しています。もちろん、宇都宮の碑として完全に近いものはこれが初めてのものとなります。乞う、ご期待!というところですが、相変わらず自分だけで喜ぶだけの冊子です。
いずれにせよ、このまま個々暫くは宇都宮市石造物調査の仕上げとして、もうしばらく今の状態が続きます。それでも、二荒山神社にある碑(いしぶみ)にはまだ腰を上げる勇気がありません。今回最後の調査として残しておこうと思っていますが、今月下旬には取り掛かれるかなと思っています。
そんな訳で、HPの方への掲載は当分致しません。その分の力を、今の碑の校正に使うことにしています。そうそう、それと宇都宮市の近世宝篋印塔はどうにか足利市の46基を抜いて栃木県では最も多い数になりました。こちらもおいおい一冊に纏めなければと思っていますが、今はその余裕なし、といった所です。
嗚呼、それにしても疲れた連休でしたが充実した連休でもありました。そうそう、それと8日の最後の碑調査で、その台石に几号水準点が刻まれているのに遭遇しまた。嬉しい限りで、今年の大型連休を思わぬ出会いで締めくくることが出来ました。バンザ~イ!。