今年最後の遠出として、今日は栃木県烏山町方面へ朝から出かける。途中でも仕事をしながらの烏山着で、その仕事も終わったのは既にお昼だった。町内の運動公園で簡単な昼食を取り、上に掲載した自然石板碑を調査しに行く。場所は、大桶地区の個人墓地内。近くまで行って、商店で尋ねれば場所は直ぐにわかった。本当は、手拓も欲しかったのだが、墓地の持ち主宅まで許可を取りに行く以上に、那須からの北風がうなりをあげて吹いているので、今回はパスすることにして写真だけで納得。
この自然石板碑、当地方では非常に珍しいものであり、その内容は上部に阿弥陀三尊種字を置き(もちろん最上部には二条線もしっかり刻まれている)、下部中央には「嘉暦二年丁卯十一月八日」とある。西暦では、1327年に当たる。また、その両脇には、右側に「主君御為」。左側には「造立所也」。最下部に「敬白」とある。そしてサイズは、高さが143.0に幅が67.0と奥行き24.0センチとなっている。もちろん大きさとしては文句なく、次回にはぜひ拓本をものにしたいと思っている。その後は調子に乗って、市貝町へ遠回りしての帰宅となったが、もくろんでいた碑(いしぶみ)は、既に陽が西へ回ってしまい写真も撮れない有様。また、手拓するには烏山町同様に風が強すぎてこれも潔く諦めた。まあ、一基だけでも物にしたのだから、仕事途中の成果としては申し分ないだろう。
そうそう、それにしても昨日までの三連休は天候が悪すぎた。また運にも見放されて、お寺さんにある碑文の手拓取りに行けば、住職さんが留守で許可が下りない始末。そんなこんなで、今年最後の三連休は何一つ成果のないままに終わってしまった。