今回も、絶好の秋晴れに恵まれた1日でした。余りにもの天気の良さに、大芦川の河原でのんびりしましたが、それでも石仏巡りを始めると気分の良さに浮かれて熱中し、ついつい昼食を取る時間も惜しくなって、ついに今回は昼食も食べず石碑掃除に手拓作業と最後まで石仏巡りに終始してしまいまいました。特に今回は、いつもの近世宝篋印塔調査と共に、庚申塔調査も含めて一日を過ごしました。上に掲載した庚申塔は、鹿沼市下久我の沢河原地区一家墓地内にあるもので、鹿沼市では珍しい3猿1鶏像容塔です。今回もどこかに紀年銘等の石文があるかと、写真撮影後は亀の子タワシで磨いたのですが、結局は交名以外はありませんでした。せめてもの、元禄年間くらいの(何しろ、丈夫に瑞雲付の日月輪があるのでそれ以上に古い紀年銘は無理)紀年銘を望んだのですが残念!隣の墓地には、元禄年間の拝待2猿像の見える庚申塔があるというのに…。
しかし今回も悩みは、熊の出現地域に入った事。午後3時も過ぎると山の中は既に暗くなっていて、その中にある神社へ行くのは流石の私でも腰が引けます。そこでどうしようかと悩みつつ、近くの共同墓地にある貞享年間の拝待2猿塔を調査したり元禄12年銘の寒念仏塔の手拓をしたりして更に遅くなり、結局は次回以降の午前中に来たときに行くことにして中止しました。
それにしても、手拓には風も一日中穏やかで絶好の季節です。少しの期間、石仏調査を止めてこれまでに溜めていた碑塔の手拓作業に専念しようかと本気になって悩んでいます。次回は、そんな一日にしようかと、今度はその対象碑塔選びに悩みそうです。そんな、バカみたいなことを考えながらこれを打ち込んでいます。今日も天気は宵のですが、午後は県立図書館へでも行ってこようかと思っています。