7月26日、朝から雨が降っているがその中をいつもの時間に宇都宮を出発。田沼町の庚申山・鶉坂に着くも、雨は全く止む気配なし。車の中で時間を潰したり、傘をさして林道を散歩したりして時間を潰していると、まず山口氏が到着。そして今日の決行を決めた高橋氏も到着。10時頃になれば雨が止むだろうとの予想を立てて、三人で狭い車中で雑談に花が咲く。
確かに、10時近くになったら雨が止んでくる。満を期していた私たちは、今日の予定地である庚申山山頂へ向かって出発。山頂についても、いつ雨が降ってもおかしくない空模様なので、今日の予定の手拓石碑の前に陣取って早速作業開始。そして昼飯は、手拓が終えてからということにして、せっせと石碑に向かって作業した結果、午後1時前に何とか終了。今日の予定は、この2基の手拓にあったので、あとは何時でも雨が降って来いとばかりに気が大きくなって、少し遅くなった山頂で昼食としながら雑談で時を過ごす。
そしてあとは、いつものようにこの山頂周辺の景観を如何に戻すか、それと高橋氏の提案で、どうせなら倒れ掛かっている四角柱庚申塔も、全て台座から据えなおして、建立時の威厳ある姿に戻そうという案がでて、次回からその作業も山頂の再調査と合わせて行うことにした。今日の山口氏は、山頂への社殿に登る石段が半分埋もれているのを前回に見つけているので、その元の姿に戻そうと一人大奮闘。湿気は100%状態の中で、切れなくなったノコギリと格闘しながら大きな樹木を伐採しているので、熱中症にならぬよう注意して作業をしてもらう。そんな山口氏の奮闘努力の甲斐があって、昼食時には少し涼風が山頂に佇む私たちの所まで届くようになった。いずれにせよ、やがて地元の人々も感心する程の、見違えった山頂にやがてなるだろう。
さて、最初に掲載する写真は、手拓者は高橋氏の作業によるもので、とにかくその刻まれた線が非常に細く、その下部に見える三猿などは現物を見てもどの猿が三猿それぞれの姿をしているのかが分からない程である。その三猿を手拓するには、その画仙紙との戦いになるので、特に高橋氏にお願いして担当してもらった。
次の写真も青面金剛像の線彫りだが、こちらは二つの折れていることと石質が違うので、まあ私でもそれなりの拓本となるだろうと作業をしたが、やはり石の表面が磨かれていないので像容の線彫りは思ったほどきれいに出なった。それでも今日は、長年の念願だった山頂にある線彫り青面金剛像が一気に片付いてしまった。私としては「ウヒヒッ」の笑みである。
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