一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

『康子十九歳 戦渦の日記』門田隆将(文藝春秋) ……美しき魂の記録……

2009年08月16日 | 読書・音楽・美術・その他芸術
※PCでご覧の方で、文字が小さく感じられる方は、左サイドバーの「文字サイズ変更」の「大」をクリックしてお読み下さい。 この夏に読んだ本の中では、断トツの一冊である。 帯に《『アンネの日記』を凌ぐ感動》とあったので、過剰表現かなと思ったが、そうではなかった。 本当に、一人の若い女性の生き方に、私は心を揺さぶられた。 昭和19年から昭和20年。 日本の歴史の中で、この時期ほど多くの悲劇を生み、 . . . 本文を読む