一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

まさか、まさかの「天山」 ……極上の雪山と、極上の霧氷を、ひとり楽しむ……

2020年01月31日 | 天山・彦岳


1月31日(金)

今日は「天山」へ行くと決めていた。
天気予報は、数日前から「曇り」と出ており、降水確率は0%となっていた。
安心して本日を迎えたのだが、
なんと、朝から雨が降っているではないか!
しかも、一向に止む気配がない。
それでも「行く!」と決めていたので、
雨でも歩くことのできる準備をし、
車で家を出たのだった。

天川集落を過ぎた辺りから、
なんと積雪が見られるようになり、ビックリ。
ほとんどの山は雲に覆われていたので見えなかったし、
下界は雨だったし、気温も高く、
山で雪が降っているなんて、思ってもみなかった。

通行止めのゲートがある所まで車で行き、
そこから歩き出そうと思っていたのだが、
ゲートの前にいた工事スタッフに声をかけると、
「今日は私たちの会社しか入っていないので、車で入っていいですよ」
とゲートの中に車で入る許可を頂いた。
で、遠慮なく工事中の車道を車で通らせてもらう。

だが、天山ダム分岐まで来た所で、スリップしそうになってきたので車を駐め、
ここから歩き出すことにする。


素晴らしい雪景色である。


まったく期待していなかったので、嬉し過ぎる。


天川登山口に到着。
予想通り、誰もいなし、車もない。


ここから登りはじめる。
足跡がないのが嬉しい。


しばらく登ると、木々に、雪ではない白いものが……


霧氷であった。


小さくて可愛い霧氷がたくさんできていた。


霧氷の白い林だ。


嬉し過ぎる。


途中から霧氷がなくなり、雪山の様相となる。


これはこれで嬉しい。


しかし、標高が上がると、再び霧氷が見られるようになった。


しかも、先ほどよりも立派で、美しい霧氷がたくさん。




ルンルン気分で登って行く。






いつもの場所で、パチリ。


ここを過ぎると、より美しい霧氷が出現した。


今冬一番の、天山の霧氷である。




しかも、すべて独り占め。




これほど美しい霧氷が天山にできているなんて、
下界で雨に打たれている人は、思いもしないだろう。




やはり、山は、登ってみなければ分からないものだ。


今日、天山に登って本当に良かった。


天山から贈り物を戴いた感じ。


山頂近くになると、


長さが5cmほどの霧氷ができていた。
感激!


天山山頂に到着。


石碑にも、


「天山」と書かれた標識の裏側にも、


道標にも、
エビの尻尾ができていた。


嬉しいね~


当然のことながら展望はなく、


少しだけ稜線散歩へ。


草にまで霧氷ができていて、


美しい。


くじゅうのような霧氷もある。


天山でも、条件さえ整えば、素晴らしい霧氷ができるのである。


ずっと見ていたい感じ。


家から近い山で、霧氷を見ることができる幸せ。


くじゅうや雲仙の霧氷よりも、何倍もの価値がある。(感想には個人差があります


稜線を先に進むと、


霧氷が小さくなってきたので、


山頂に戻り、
石碑で風を避けながら珈琲タイム。


今日も、ウェカ30が山の友。


雪や小雨なら、ザックカバーなどいらない。


月のような太陽を見ながら下山開始。


再び美しい霧氷を観賞しながら下って行く。




今日の「お気に入りの木」は、これ。


近寄って、


もっと近寄って、パチリ。


存分に楽しんで、天山を後にした。


帰路、厳木ダムの梅園で、
紅梅と、


白梅を愛でる。


白梅と紅梅とのコラボ。


今日も「一日の王」になれました~

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