私自身のための第1回「一日の王」紅白歌合戦の、
対戦2組目は、「湖」対決。(これまでの対戦はコチラから)
紅組は、中村晃子「虹色の湖」。
白組は、布施明「霧の摩周湖」。
中学生の私にとって中村晃子はとにかく格好良く見えたし、
今で言えば小松菜奈のような存在であったような気がする。
1962年、高校在学中に第2回ミス・エールフランスコンテストに応募し、
最終審査まで進んだことがきっかけで、松竹大船撮影所からお呼びがかかり、
同撮影所の奨学生制度の一人として同年に銀幕デビュー。
1965年に『青い落葉』でレコードデビュー。
1967年には『虹色の湖』をリリース。
グループ・サウンズ全盛の時期にあって、女性ソロ・シンガーとして80万枚を売り上げた。
1968年末には、『虹色の湖』で第19回NHK紅白歌合戦に初出場。
1973年には細川俊之とのデュエットによるカバー曲『あまい囁き』がヒットし、
1980年『恋の綱わたり』(TBS系ドラマ『離婚ともだち』挿入歌)も4位を記録、
30万枚を超える久々のヒットとなった。
中村晃子で思い出すのは、
1969年1月27日放送のフジ系の歌番組『夜のヒットスタジオ』の、
「コンピューター恋人占い」のコーナーで、(担当・小林大輔)
中村晃子と「最も相性の良い人物」が、この番組の司会者をしていた前田武彦と発表され、
その直後、中村晃子は気が動転したのか、
新曲「涙の森の物語」を泣きながら歌唱する羽目となってしまい、
途中で前田がハンカチで中村の涙を拭いてやるシーン。
中村晃子は前田武彦が好きなのではないか……と噂になった。
「霧の摩周湖」は、布施明の5枚目のシングル盤レコードで、
累計売上60万枚に達したヒット曲。
私が小学5年生の頃だったか、
私の8歳上の兄がこのレコードを買ってきたので、当時、毎日のように聴いていた、
思い出深い曲である。
作曲を担当した平尾昌晃は、
この曲で第9回日本レコード大賞(1967年度)作曲賞を受賞している。
布施明について印象に残っているのは、
1979年、カネボウ化粧品のCM曲「君は薔薇より美しい」を歌ったことが縁で、
そのCMに出演したオリヴィア・ハッセーと、1980年に結婚したこと。
ハリウッド女優との結婚ということで、大いに驚かされたものだ。(1987年に離婚している)
※中村晃子「虹色の湖」。1967年(昭和42年)10月発売。
※布施明「霧の摩周湖」。1966年(昭和41年)12月発売。