一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

私自身のための第1回「一日の王」紅白歌合戦 ……対戦2組目「湖」対決……

2024年11月24日 | 私自身のための「一日の王」紅白歌合戦


私自身のための第1回「一日の王」紅白歌合戦の、
対戦2組目は、「湖」対決。(これまでの対戦はコチラから)

紅組は、中村晃子「虹色の湖」。


白組は、布施明「霧の摩周湖」。



中学生の私にとって中村晃子はとにかく格好良く見えたし、
今で言えば小松菜奈のような存在であったような気がする。


1962年、高校在学中に第2回ミス・エールフランスコンテストに応募し、
最終審査まで進んだことがきっかけで、松竹大船撮影所からお呼びがかかり、
同撮影所の奨学生制度の一人として同年に銀幕デビュー。
1965年に『青い落葉』でレコードデビュー。
1967年には『虹色の湖』をリリース。
グループ・サウンズ全盛の時期にあって、女性ソロ・シンガーとして80万枚を売り上げた。


1968年末には、『虹色の湖』で第19回NHK紅白歌合戦に初出場。
1973年には細川俊之とのデュエットによるカバー曲『あまい囁き』がヒットし、
1980年『恋の綱わたり』(TBS系ドラマ『離婚ともだち』挿入歌)も4位を記録、
30万枚を超える久々のヒットとなった。
中村晃子で思い出すのは、
1969年1月27日放送のフジ系の歌番組『夜のヒットスタジオ』の、


「コンピューター恋人占い」のコーナーで、(担当・小林大輔)


中村晃子と「最も相性の良い人物」が、この番組の司会者をしていた前田武彦と発表され、
その直後、中村晃子は気が動転したのか、
新曲「涙の森の物語」を泣きながら歌唱する羽目となってしまい、
途中で前田がハンカチで中村の涙を拭いてやるシーン。
中村晃子は前田武彦が好きなのではないか……と噂になった。



「霧の摩周湖」は、布施明の5枚目のシングル盤レコードで、
累計売上60万枚に達したヒット曲。
私が小学5年生の頃だったか、
私の8歳上の兄がこのレコードを買ってきたので、当時、毎日のように聴いていた、
思い出深い曲である。
作曲を担当した平尾昌晃は、
この曲で第9回日本レコード大賞(1967年度)作曲賞を受賞している。
布施明について印象に残っているのは、
1979年、カネボウ化粧品のCM曲「君は薔薇より美しい」を歌ったことが縁で、
そのCMに出演したオリヴィア・ハッセーと、1980年に結婚したこと。


ハリウッド女優との結婚ということで、大いに驚かされたものだ。(1987年に離婚している)



※中村晃子「虹色の湖」。1967年(昭和42年)10月発売。


※布施明「霧の摩周湖」。1966年(昭和41年)12月発売。

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