
私自身のための第1回「一日の王」紅白歌合戦の、
対戦4組目は、「初恋」対決。(これまでの対戦はコチラから)
紅組は、小川知子「初恋のひと」。

白組は、村下孝蔵「初恋」。

小川知子は、1970年前後に人気アイドル歌手としてとても人気があったし、

私も好きだった。

「初恋のひと」は、4枚目のシングル曲で、
オリコンチャートの週間順位で最高4位を獲得し、累計売り上げは32.6万枚を記録。

小川のデビューシングルである「ゆうべの秘密」(1968年)に次ぐヒットとなり、
1969年末の「第20回NHK紅白歌合戦」へ2年連続2回目の出場を果たし、
この曲を披露した。
「初恋のひと」で強く記憶に残っているのは、
中村晃子と同様に、『夜のヒットスタジオ』(フジ系)でのこと。
1969年2月24日に、小川知子は生放送の音楽番組『夜のヒットスタジオ』に出演し、この曲を歌唱したのだが、同年の2月12日に当時小川の恋人だったカーレーサーの福澤幸雄が試験走行中に事故死してしまったことから、この曲の歌唱中に泣き崩れ歌えなくなってしまうハプニングが発生した。

小川知子は女優としても活躍しており、
映画では、『「されどわれらが日々」より 別れの詩』(1971年)のヒロインを演じ、

日本で人気があったフランス人俳優ルノー・ヴェルレーと共演した『恋の夏』(1972年)などに主演している。


TVドラマ『金曜日の妻たちへ』での演技も忘れ難い。

対する白組の曲は、
当初、「初恋のひと」と同時代の舟木一夫の「初恋」(1971年)を考えていたのだが、

私の好みで村下孝蔵の「初恋」(1983年)に変更した。

時代的には少し新しい曲になるが、初恋の切なさがより迫ってくる名曲で、
曲と歌詞と(村下孝蔵の)歌声がこれほどマッチしている曲も珍しいのではないかと考える。
放課後の校庭を走る君がいた
遠くで僕はいつでも君を探してた
浅い夢だから 胸をはなれない
という部分が特に胸をキュンとさせる。
村下孝蔵の出身地・熊本県水俣市には、「初恋」の歌碑がある。


※小川知子「初恋のひと」(1969年1月発売)。
※村下孝蔵「初恋」(1983年2月発売)。