一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山初冠雪 ……粉雪舞う山頂で、佐賀平野に架かる“天使の梯子”を眺める……

2024年11月29日 | 天山・彦岳


11月29日(金)

昨夜は冷え込んだ。
今日の天気は「雨のち曇り」の予報であったが、
〈もしかしたら天山山頂では雪が降っているのではないか……〉
と考え、早朝に車で天山へ向かったのだった。

御来光は望めないと分かっていたので、
明るくなってから(日の出時刻くらいに)登山口へ到着した。

登山口駐車場には一台の車も無かった。
まあ、こんな天気だし、当然か。


出発。


樹木のほとんどは葉を落としていた。




ゆっくり登って行く。


あめ山分岐を通過。


いつもの場所でパチリ。


山頂が近くなると、地面に薄く積もった雪が見られるようになってきた。


天山山頂に到着。


吹き付けた雪が石碑に付着していた。




やはり雪が降っていたのだ。


私は今日のブログのタイトルを「天山初冠雪」としたが、
正式には「初冠雪」ではない。
初冠雪は、目視観測であり、
麓にある気象台や測候所から対象となる山の頂を眺め見て、
山頂が白くなっていることを確認して初冠雪とすることになっている。
たとえ山頂に積雪が生じたとしても、
積雪が少なすぎて麓から見えない場合や、
雲などによって山頂が目視できない場合は、「初冠雪」とはならない。
なので、今日くらいの積雪では、
(麓からは見えないと思われるので)「初冠雪」とはならないのだ。




石碑にも、


案内板にも、


道標にも、雪が付着している。


嬉しい。


粉雪が降り出した。
粉雪で思い出すのは、
沢尻エリカ主演のテレビドラマ『1リットルの涙』の挿入歌だった、
レミオロメンの「粉雪」。
沢尻エリカが美しかった~(コラコラ)


曇っていたので、展望はイマイチだったが、


佐賀平野の方へ目を向けると、“天使の梯子”が出来ていた。


薄明光線のことであるが、
開高健は、しばしば好んで「レンブラント光線」という言葉を口にし、
宮沢賢治は、この現象を「光のパイプオルガン」と表現している。(素敵!)


“天使の梯子”を見た人はしあわせになれるそうです。


山頂に戻り、


紅葉を見るために、“私の山歩道”へ向かう。
このとき、ちょうど太陽が顔を出した。


まずは、黄葉。




派手さはないけれど、美しい。




紅葉も見ることができた。




素晴らしい。


落葉さえも美しい。


ここは私の、とっておきの場所。


素晴らしい紅葉を見ることができる。


天山にもこのような場所があるのだ。


すべて独り占め。


今日も「一日の王」になれました~


※レミオロメン「粉雪」

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