1月3日(火)
今年も干支の山に登ろうと思ったが、
「兎」「卯」の漢字が付く山が近場には無い。
山は諦め、
〈地名でもいいか……〉
と、探すと、
嬉野市に「兎鹿野」という地名があった。
正確には、
佐賀県嬉野市嬉野町下野甲兎鹿野。
国道34号から県道41号を1kmほど鹿島市の方へ行くと、
右側に急勾配の棚田が出現するのだが、
この一帯を「兎鹿野」と言うらしい。
調べてみると、
「兎鹿野」は「とろくの」と読み、
この地には兎や狸が多くいたそうで、
「兎鹿野」だから鹿もか……と思いきや、
鹿(シカ)とは、方言で山菜のウドのことらしく、
兎とウドが多かったので兎鹿野(とろくの)と言ったらしい。
今日は、「兎鹿野」から、その上部にある西湯岳にある“立岩展望台”まで歩いてみたい。
「兎鹿野」入口に到着。
バス停の標識に「兎鹿野入口」とあり、
のりあいタクシーの時刻表にも「兎鹿野入口」とある。
バス停の標識を別角度からもパチリ。
ここから歩き出す。
ホトケノザや、
ナズナが咲いている。
ここは道なりに左へ。
羊歯植物がたくさん。
ここを登った所から見た風景が素晴らしかった。
“兎鹿野の棚田”は、田と茶畑が混在しており、
冬の今は茶畑が美しい。
“兎鹿野の棚田”を上空から見ると、こんな感じ。
(右の緑色に見える茶畑の辺りに現在居る)
9月頃の緑の濃い時期に棚田の下から撮ると、こんな感じ。
棚田の上から撮ると、こんな感じ。
冬の今は、やや色褪せて見えるのが残念。
急斜面をゆっくり登って行く。
集落に到着。
ここが兎鹿野の集落なのか?
福祉バスの時刻表に「兎鹿野・バス停」とあったので、どうやらそのようだ。
石垣も立派で、歴史を感じさせる。
集落を抜け、しばらく登ると、再び茶畑に出た。
ここも美しかった。
右側も。
さらにしばらく歩くと、標識があった。
“立岩展望台”へは左へ。
この先の電柱に、
「西湯岳」の文字が……
遠くに見えるあの山は、
ズーム。
どうやら“虚空蔵山”らしい。
この後も、茶畑が次々に現れた。
木々が鬱蒼とした林道をゆっくり登って行く。
と、大きな岩が現れた。
これが「立岩」なのだろうか?
かなり登ってきた。
遠くに“天山”が見えた。
嬉しい。
もうすぐ“立岩展望台”。
“立岩展望台”に到着。
展望台に登ってみる。
嬉野の温泉街が一望のもとに見えた。
右側に見えるのは、
九州新幹線の嬉野温泉駅のようだ。
左に目を転じると、“虚空蔵山”が見えた。
ズーム。
もっとズーム。
昨年(2022年)登った日(2月1日)のことを思い出す。(コチラを参照)
ただ単に、
〈「兎」の漢字が付く地名の場所を歩きたい!〉
と思って実行した山行であったが、
意外に楽しむことができた。
今日も「一日の王」になれました~