一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

兎鹿野と西湯岳(立岩展望台) ……今年の干支「兎」の付く地名の地域を歩く……

2023年01月03日 | その他・佐賀県の山


1月3日(火)

今年も干支の山に登ろうと思ったが、
「兎」「卯」の漢字が付く山が近場には無い。
山は諦め、
〈地名でもいいか……〉
と、探すと、
嬉野市に「兎鹿野」という地名があった。
正確には、
佐賀県嬉野市嬉野町下野甲兎鹿野。
国道34号から県道41号を1kmほど鹿島市の方へ行くと、
右側に急勾配の棚田が出現するのだが、
この一帯を「兎鹿野」と言うらしい。
調べてみると、
「兎鹿野」は「とろくの」と読み、
この地には兎や狸が多くいたそうで、
「兎鹿野」だから鹿もか……と思いきや、
鹿(シカ)とは、方言で山菜のウドのことらしく、
兎とウドが多かったので兎鹿野(とろくの)と言ったらしい。
今日は、「兎鹿野」から、その上部にある西湯岳にある“立岩展望台”まで歩いてみたい。

「兎鹿野」入口に到着。


バス停の標識に「兎鹿野入口」とあり、


のりあいタクシーの時刻表にも「兎鹿野入口」とある。


バス停の標識を別角度からもパチリ。


ここから歩き出す。


ホトケノザや、


ナズナが咲いている。


ここは道なりに左へ。


羊歯植物がたくさん。


ここを登った所から見た風景が素晴らしかった。


“兎鹿野の棚田”は、田と茶畑が混在しており、
冬の今は茶畑が美しい。






“兎鹿野の棚田”を上空から見ると、こんな感じ。
(右の緑色に見える茶畑の辺りに現在居る)


9月頃の緑の濃い時期に棚田の下から撮ると、こんな感じ。


棚田の上から撮ると、こんな感じ。


冬の今は、やや色褪せて見えるのが残念。


急斜面をゆっくり登って行く。




集落に到着。


ここが兎鹿野の集落なのか?


福祉バスの時刻表に「兎鹿野・バス停」とあったので、どうやらそのようだ。


石垣も立派で、歴史を感じさせる。


集落を抜け、しばらく登ると、再び茶畑に出た。


ここも美しかった。






右側も。




さらにしばらく歩くと、標識があった。


“立岩展望台”へは左へ。


この先の電柱に、


「西湯岳」の文字が……


遠くに見えるあの山は、


ズーム。


どうやら“虚空蔵山”らしい。


この後も、茶畑が次々に現れた。




木々が鬱蒼とした林道をゆっくり登って行く。






と、大きな岩が現れた。


これが「立岩」なのだろうか?


かなり登ってきた。


遠くに“天山”が見えた。
嬉しい。


もうすぐ“立岩展望台”。


“立岩展望台”に到着。




展望台に登ってみる。


嬉野の温泉街が一望のもとに見えた。


右側に見えるのは、


九州新幹線の嬉野温泉駅のようだ。


左に目を転じると、“虚空蔵山”が見えた。


ズーム。


もっとズーム。


昨年(2022年)登った日(2月1日)のことを思い出す。(コチラを参照)


ただ単に、
〈「兎」の漢字が付く地名の場所を歩きたい!〉
と思って実行した山行であったが、


意外に楽しむことができた。
今日も「一日の王」になれました~


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