3月9日(火)
数年前から「ひとりキャンプ」がブームになっており、
芸人のヒロシや、バイきんぐ西村などが、
〈誰にも邪魔されないソロキャンプをしたい!〉
と、山を買ったことから、
一般人でも「山を買う」人が増えているようだ。
なんでも所有したがる(いかにも)日本人らしい発想だが、
前期高齢者の私は、断捨離をすでに終えていることもあって、
所有物を増やすことに興味はない。
自分の本棚は、市立図書館にあると思っているし、
わが家のホームシアターは、映画館だし、
わが家のDVD陳列棚は、TSUTAYAにあると思っているし、
わが家のリビングは、県立美術館だし、
わが家の庭は、天山、作礼山、八幡岳、鬼ノ鼻山だと思っている。
考え方次第で、1円もかけずに、
(実際は所有していなくても)無限に近いものを所有することができるのだ。
なので、山なんか買う必要はまったくない。
ひとつの山を深く知ることで、
その山に、自分だけの“秘密の場所”を見つけることができるからだ。
そこが誰かに知られたり、
その場所に自分が飽きたりすれば、
また別の“秘密の場所”を見つければいい。
そんな私の“秘密の場所”が天山には数箇所ある。
今日は、そのひとつ、「オオキツネノカミソリの第二群生地」へ行こうと思う。
まずは、天山山頂を踏んでおこうと思い、
天川登山口から登り始める。
歩き慣れた道だが、いつも新鮮。
同じ道でも、その日の天気、気温、風速、季節ごとの植物などが異なるため、
毎回、違った印象を受けるからだ。
いつもの場所で、パチリ。
ここからの風景も毎回違う。
天山山頂に到着。
誰もいない。
嬉しい!
遠くが霞んでおり、展望はイマイチ。
稜線散歩へ。
「誰もいない」という贅沢。
ゆっくり歩いて行く。
もっと先へ。
彦岳が見える場所まで来て、引き返す。
天山で一番先にホソバナコバイモが咲く場所へ行ってみると、
10日前とは比較にならないほどたくさん咲いていた。
ひとつひとつ愛でていく。
今日の一番は、
この色白美人さんに決定!
いいね~
蕾もたくさんあるので、これからも楽しみ。
いつもの場所で、
こんな風景を見ながら、珈琲タイム。
本日の「天山南壁」。
山頂へ戻り、
これから、オオキツネノカミソリの第二群生地へ。
ここは、第一群生地ほどの“密度”はないが、
第一群生地よりは“広範囲”に群生している。
“急斜面”に群生しているというのも第二群生地の特徴。
折れて群生地に落下していた枯れ枝などを取り除き、少しだけ整備した。
周囲には、美しい沢や、
苔むした岩などもあり、
雰囲気は、第二群生地の方が好い。
ユリワサビや、
コチャルメルソウも咲いていた。
カワイイ。
ネコノメソウや、
小さなキノコも見つけることができた。
メルヘンの世界。
フキノトウもアチコチで見ることができた。
ツクシショウジョウバカマもたくさん咲いていた。
白花のツクシショウジョウバカマを発見!
美しい!
マンサクも、まだたくさん咲いていた。
天山でマンサクを楽しめるという贅沢。
そして、今日は、サ○ノオの葉も確認できた。
もうすぐ開花するだろう。
すごく楽しみ!
今日も「一日の王」になれました~