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私自身のための第1回「一日の王」紅白歌合戦の、
対戦3組目は、「雲」対決。(これまでの対戦はコチラから)
紅組は、黛ジュン「雲にのりたい」。
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白組は、ヴィレッジ・シンガーズ「バラ色の雲」。
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黛ジュンの歌声も好きだし、歌っている曲も好きなものが多く、
黛ジュンの(ベストアルバムの)CDも持っていて、時々聴いている。
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「恋のハレルヤ」
「霧のかなたに」
「乙女の祈り」
「天使の誘惑」
「夕月」
「不思議な太陽」
「土曜の夜何かが起きる」
などのヒット曲の中から私が選んだのは、「雲にのりたい」。
高校生から大学生のときに愛読していた高野悦子の『二十歳の原点』(1971年刊)の中に、
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雲にのりたい
雲にのって遠くの知らない街にゆきたい
名も知らぬどこか遠くの小さな街に。
雲にのろう
雲にのって ゆれ動く青空わ、ながめよう
そこには小鳥のさえずりも深緑の木々のざわめきもないけれど
はてしない空虚な広がりがある。
雲にのろう
雲にのって ゆれ動く青空を ながめよう。
という、高野悦子自身が書いた詩があり、
その詩が強く印象に残っていたから。
これはあきらかに黛ジュンの「雲にのりたい」を受けた詩で、
『二十歳の原点』には他に、
〝寂しかったから口づけしたの〟じゅんちゃんはうたう
という詩の一節もあり、(これは黛ジュンの「不思議な太陽」の歌詞からの引用)
〈高野悦子は黛ジュンの曲が好きだったんだ~〉
と思った記憶がある。
そういうこともあって、「雲にのりたい」は私にとっては特別な曲なのだ。
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対するは、ヴィレッジ・シンガーズ「バラ色の雲」。
作詞は橋本淳、作曲は筒美京平。
通算3枚目で、
メンバーとスタイルを一新し、新メンバーでの第1弾シングル。
ボーカル担当である清水道夫のムーディな声質を前面に押し出した楽曲で、
オリコン(非公式チャート)最高位2位、60万枚を売り上げるヒットとなった。
同時代に活躍したザ・タイガース、ザ・テンプターズ、オックスなどといった、
長髪でワイルドなイメージのGSと、彼らが異なる最大の理由として、
(ブルー・コメッツと同様)短髪のサラリーマン風、優等生的な容姿と、
中流的、あるいは上流的なイメージが挙げられる。
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『思い出の指輪』(1968年)
『虹の中のレモン』(1968年)
『落葉とくちづけ』(1969年)
と、同名シングルが映画化され、
(私の好きな)尾崎奈々との共演したことも強く印象に残っている。(コチラを参照)
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※黛ジュン「雲にのりたい」(1969年6月発売)。
※ヴィレッジ・シンガーズ「バラ色の雲」。(1967年8月発売)