一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山「ゼロ to ゼロ」佐賀県横断14時間単独行 ……唐津湾から有明海へ……

2012年07月08日 | 海抜0mから登る天山・単独行
海抜0mから天山に登りたいと思い、
昨年(2011年)7月17日に、唐津湾から天山に登った。
7時間44分で登頂し、自宅まで歩いて帰り、計11時間の山旅となった。
同じく昨年(2011年)11月17日に、今度は有明海からも天山に登った。
この時は7時間で登頂し、日が短いということもあって天川登山口で山旅を終えた。
この両方の海(唐津湾・有明海)から登って以来、
いつの日か、天山での「ゼロ to ゼロ」(海抜0mから海抜0mへ)ができないかと思うようになった。
天山で「ゼロ to ゼロ」をするとなると、
これまでの経験から15時間くらいかかるのではないかと思った。
で、夏至の頃に実行するのが最適ではないかと考えた。
夏至の頃だと、午前5時頃に明るくなり、午後8時くらいまで明るい。
ちょうど15時間くらいの日照時間なのだ。

今年の夏至の前後に実行しようと計画していたのだが、
なかなか晴れにならなかった。
全天候型アルキニストの私としても、15時間も雨に濡れながら歩きたくはない。
それに、途中にはヤブこぎに近い箇所もあるので、できれば「晴れた日に」と考えていた。
そして、今日、その願いが叶った。

唐津湾を出発し、天山を経て、有明海へゴールするルートに決める。


昨年歩いたルートを繋ぎ合わせたので、すべて一度は歩いたことのある道。


1年ぶりの唐津湾の浜辺。


果たして歩けるのか?


まずは海水に登山靴を浸し、出発の儀式。(フラッシュで撮影)


5:06
出発。


町はまだ眠っている。


5:26
国道323号線に出る。右折。

美しい川沿いを歩いて行く。


5:47
右折し、県道306号線へ。


ここまでは平坦な道だったが、ここから傾斜がきつくなる。


6:20
平原小学校前を通過。


唐津湾が見えた。
かなり歩いてきたが、先のことを考えると、まだまだ。


ずっときつい登りが続く。


7:55
急坂が終わり、しばらくなだらかな道に……


池越しに見る椿山が美しい。


ヤマアジサイがたくさん咲いていた。


8:16
県道276号線に出合い、左折。

8:22
しばらく歩き、ここから右折し、林道天川大屋敷線へ。


花々を楽しみながら歩く。



だが、途中から道がなくなっている。
でも、昨年歩いているので大丈夫。(笑)


でも、かすかに踏み跡がある程度の荒れた道なので、慎重に歩く。


登山靴もズボンもたちまち濡れる。


9:00
やっと脱出し、林道荒川~天川線へ。




午前中は雲が多く、それほど暑くなかった。
風が冷たくて心地よかった。


9:51
天山が見えた。
嬉しい!


ネジバナが咲いていた。
美しい!


10:16
県道37号線に出合い、右折。

10:31
ここから左折。


実は、ここからの登りがキツイ。


天川登山口を目指して登って行く。


次第に日射しもきつくなってきた。


天山がだんだん近づいてくる。


11:43
天川登山口より登り始める。


もうすぐ山頂。


12:10
天山山頂に到着。
小さくガッツポーズ。
唐津湾より7時間4分で登頂。
でもここはまだ半分。
ここからが長い。


歩いてきた方面を眺める。


12:17
感傷にひたる間もなく出発。


稜線歩き。
大好きな道。


手前のピークの上に、今日のゴールが見える。
えっ、見えない?


では、ズーム。
ねっ、見えたでしょ。


彦岳を見ながら下って行く。


13:30
七曲峠に到着。
ここでサンドイッチを食べて、しばし休憩。


13:41
出発。
あまり魅力的とは言えない道をひたすら下って行く。(笑)


15:02
麓まで下りてきて、振り返る。
天山が遠ざかる。


15:48
須賀神社前を通過。




15:59
左折し、県道48号線から国道203号線へ入る。
ここからはまっすぐな道。


コンビニのMINISTOPがあったので、ソフトクリーム(バニラ)を買う。


まっすぐな道をひたすら歩く。(笑)


17:02
五条の交差点で、国道34号線を横切って直進。


17:24
徳万の交差点。
ここより右折。


後は、ゴールまでまっすぐな道。


でもここからが長い。(笑)


やっとゴールの堤防が見えてきた。


この堤防の向こうには……


有明海が……
でも引き潮で、彼方まで干潟。(笑)


仕方なく、干潟で儀式。


19:00
天山「ゼロ to ゼロ」(唐津湾から有明海へ)達成。
約14時間での達成であった。


堤防の上からしばらく動けなかった。
落陽が美しかった。


右に目を転ずると、
歩いてきた道と、天山が……
なんだか祝福してくれているように感じた。

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