MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『コックファイター』

2014-01-24 22:24:12 | goo映画レビュー

原題:『COCKFIGHTER』
監督:モンテ・ヘルマン
脚本:チャールズ・ウィルフォード
撮影:ネスター・アルメンドロス
出演:ウォーレン・オーツ/ハリー・ディーン・スタントン/ローリー・バード/トロイ・ドナヒュー
1974年/アメリカ

モンテ・ヘルマン監督の「反映画」について 

 闘鶏という、完全に「Animal Rights(動物保護)」を無視した映画作りは監督というよりも製作者のロジャー・コーマンの意図であろうが、モンテ・ヘルマンらしさとは寧ろ、主人公のフランク・マンスフィールドにチャンピオンメダルを獲得するまで一切口をきかないという誓いを立てさせて主人公に喋らせないという映画文法の破壊にあるだろう。
 だからといって面白くないわけではなく、例えば、ホテルの一室で試合をしようとしている時に、強盗が押し入ってきて男たちのズボンを脱がせて財布もろとも盗んでいこうとしたのであるが、何を勘違いしたのか、たまたま一緒にいた女性までもパンティを脱いで強盗に差し出したりしている。
 結局、フランクは「ホワイト・ライトニング(白い稲妻)」と呼ばれる鶏で優勝して、チャンピオンメダルを手に入れる。その試合を観に来ていたフィアンセのメアリー・エリザベスをフランクは追いかけていく。オマール・バラデンスキーがメダルを持ってフランクに渡す。ここで観客は誰もがフランクが口を開いて、メアリーに愛の言葉を語るハッピーエンドを期待するはずであるが、黙ったままのフランクに愛想を尽かしたメアリーは車に乗って去ってしまう。その後、ようやくオマールに向かって口を開くということはフランク、ではなくモンテ・ヘルマンは「反映画」を撮ろうとする確信犯なのである。


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ジャーニーアルバムタイトル

2014-01-24 00:05:54 | 洋楽歌詞和訳

「glee」100話目でフィーチャーされる楽曲をファン投票で決定(映画.com) - goo ニュース

 BS-TBSの「SONG to Soul」でジャーニーの「Don’t Stop Believin’」を取り上げていた。

当時のマネージャーだったハービー・ハーバートによるならば、アルバムタイトルは

1978年リリースされた『インフィニティ( INFINITY』から1983年にリリースされた

『フロンティアーズFRONTIERS』までハーバートが独断で名付けていたようである。

つまり「インフィニティ(無限)」、「エヴォリューション(発展)」、「ディパーチャー(出発)」、

「エスケイプ(脱出)」、「フロンティアーズ(境界)」と続き、次のアルバムにハーバートは

「フリーダム(自由)」と名付けたかったようだが、「Raised On Radio(ラジオで育まれた)」

となった。ハーバートのコンセプトが理解されなかったのか、あるいは活動停止間近の

バンドには「自由」よりも「原点回帰」が相応しかったのかもしれない。


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