ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島
2010年/イギリス
‘諸刃の剣’について
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
ナルニア国物語の前2作を監督したアンドリュー・アダムソンは結構腕が立つ監督だと思うが、真面目すぎるようで『ナルニア国物語/第1章 : ライオンと魔女』のクライマックスの戦闘シーンではカスピアン王子とペペンシー兄弟たちの‘人間’と、白い魔女が率いる‘間’の対立というファンタジー映画としての構図が上手くできていたのであるが、『ナルニア国物語/第2章 : カスピアン王子の角笛』のクライマックスの戦闘シーンではミラース卿を相手に人間同士で戦うことになり、そのまるでリドリー・スコット監督張りの戦闘スペクタクルは大人には受けたのであるが、肝心の子供たちをドン引きさせてしまったという、およそディズニー作品では有り得ない事態に至り、製作が20世紀フォックスに代わり、監督もマイケル・アプテッドに代わったのであるが、善し悪しは別としても良質のファンタジー映画に収まっていると思う。
カスピアン王子とルーシーとエドマンドのペベンシー兄妹の常連に加えて、ユースチス・スクラブという‘第三者’の存在がストーリーに客観的な視点をもたらし、ファンタジーに深みを与えていると思う。
それにしてもあの魔術本の破ったページの‘ネタ’のためにルーシー・ペベンシー役にジョージー・ヘンリーがオーディションで選ばれたのだとするならば、誰が10歳頃の彼女を選んだのか分からないが、キャラクターの魅力を犠牲にしてまでも断行したその‘先見の明’に脱帽する。
小向容疑者に勝新太郎さん担当“敏腕”弁護士(スポーツニッポン) - goo ニュース
1990年に勝新太郎がハワイのホノルル空港で下着にコカインと大麻を持ち込み、
麻薬を下着に入れていた理由について「気付いたら入っていた」としらを切り、逮捕後の
記者会見では「今後は同様の事件を起こさないよう、もうパンツをはかないようにする」
「なぜ、私どもの手にコカインがあったのか知りたい。」ととぼけ通したことは、1996年の
下咽頭癌を発病した時の記者会見で「煙草はやめた」と言いながらにタバコを吸った
パフォーマンスを披露したことなどを勘案すると、恐らく勝新太郎の壮大なジョークだった
のだろうけれど、さすがに警察に洒落は通用しなかった。勝新太郎のことはともかく
小向美奈子にどうしてこのように多くの支援者たちがいるのか分らない。どう見ても
勝新太郎のような“迷言”は期待できそうにはないのだが、弁護士は当然小向美奈子の
知名度を利用して“新規開拓”を目論んでいるのだろうが、釈放後に知名度で稼げると
見込んで助けている“野郎たち”もいるのだろうか
英国王のスピーチ
2010年/イギリス=オーストラリア
笑顔を見せない理由
総合
100点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
吃音症を患っているために人前に出て喋ることが苦手なヨーク公アルバート王子と、人前に出て喋ることが大好きなのであるが、若くないということでオーディションに落ちて舞台で話術を披露できないライオネル・ローグが、アルバート王子の吃音症を治すためにタッグを組んで、1939年9月の国内外のイギリス国民に対するラジオ演説の成功までが描かれている。
しかし評判とは違い、観終わった後に感動が残らないのは、やはりハリウッド映画ではなくイギリス映画ということで敢えてハッピーエンドにしていないからだと思う。
そもそも端から王位の就任に興味などなく、本来左利きだった自分の利き腕を無理やり右利きに矯正し、自分のX脚も矯正した父親のジョージ5世を嫌悪していたアルバート王子は自分の吃音症の原因になっているそのような父親の‘権力’を受け継ぎたくはなかったはずであり、ライオネル・ローグのもとを自ら訪ねることも不本意だったのである。
だからラストでローグの助けを得て吃音症を克服しながら演説したことも、本来ならば感動的なシーンなのであるが、演説内容が‘宣戦布告’であったためにジョージ6世に笑顔は見られない。自分の嫌いな典型的な権力者であるヒトラーの真似をするように上手く演説することでイギリス国民を‘強引に’戦場へ向かわせなければならなかったジョージ6世には立場上避けられなかったことではあっても内心忸怩たるものがあり、夫の真意を把握できない妻のエリザベス妃はライオネルと呼んでも、結局ジョージ6世は最後までローグを愛称で呼ばないのである。
岡田幹事長に怒声=神奈川県連パーティー―民主(時事通信) - goo ニュース
民主党の神奈川県連のパーティーで出席者たちが岡田克也幹事長に向かって激しい
ヤジを飛ばす気持ちは十分に理解できる。今のままでは絶対に選挙に勝てるわけがない
ことは火を見るよりも明らかだからだ。しかしそれらのヤジに対して岡田克也は驚くべき
ことに「誰が見てもできないことをいつまでもできるというのは、まさしく国民に対する
不正直だ」と、開き直って暴言を吐いている。“誰が見てもできないこと”をマニフェストに
掲げてしまった主導者の一人であるはずの岡田克也にこのようなことを言う資格など
ないはずである。それにマニフェストには複数の公約が掲げてあるはずなのだから、
その内の一つくらいは実行出来たという実績でも示せないのであるならば、民主党議員
は有権者に対して何もアピールできない。岡田克也は自分だけは選挙に負けないという
自信があるから地方議員たちの気持ちが理解できない。それが岡田克也の最近の態度
が尊大である原因なのである。
恋とニュースのつくり方
2010年/アメリカ
‘悪魔’のその後
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
私のこの作品に関する興味はただ1つだけで、『プラダを着た悪魔』(デヴィッド・フランケル監督 2006年)でキャリアウーマンのカリスマ編集長のミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)と主人公のアンドレア・サックス(アン・ハサウェイ)との対立を描き、アンドレアに職場放棄させることで仕事の‘悪魔’になることを回避させた脚本家のアライン・ブロッシュ・マッケンナが、敢えてバリバリのキャリアウーマンを主人公に据えることで何を描こうとしたのかという点だけだった。
正直に言えば、向上心剥き出しのテレビプロデューサーのベッキー・フルラー(レイチェル・マクアダムス)と‘お局キャスター’であるコリーン・ペック(ダイアン・キートン)の対決にはミランダとアンドレアのような緊張感は無く、巧妙に回避されていて肩透かし食らった感じだったのだが、ここでは寧ろ大御所になっても融通がきく‘女性’のコリーンと融通がきかない‘男性’のマイク・ポメロイ(ハリソン・フォード)の、あるいは融通がきく‘若い男性’のアダム・ベンネット(パトリック・ウィルソン)と融通のきかない‘年老いた男性’のマイクのコントラストに注目するべきなのであろう。
その結果、とりあえず男性の協力を得られれば仕事の‘悪魔’になっても楽しく生きていけるというメッセージを提供しているように見えるが、同時に、家族に相手にされなくなった独り身の人生経験豊富な男性は必然的に料理が上手くなってしまうという風刺も描かれることになる。
拾いきれないほどにテンポよく畳み掛けて放たれるギャグが、溌剌と躍動するレイチェル・マクアダムスの演技と相まって最後まで飽きさせないのだが、私はこの後の‘悪魔’も見てみたい。
原題の‘Morning Glory’には‘アサガオ’という意味の他に‘練習では調子がいいのに本番になると弱い奴’という意味があるようだが、ここでは字義通りに‘朝(番組)の栄光’と捉えればいいと思う。
相次ぐ失言…麻生氏「生き埋め」 伸晃氏「大崩落の予兆」(産経新聞) - goo ニュース
小沢氏処分は「生き埋め」 麻生氏、NZ地震のさなか(朝日新聞) - goo ニュース
「(ニュージーランドの地震で)日本人が埋め立てられているうわさがある中で、救出作業
をどう日本から送るかというような仕事を優先すべきところ、いきなり党内の常任幹事会を
優先した。党内の一部の人を生き埋めにしようみたいな話は、優先順位の付け方として
いかがか」と麻生太郎は語っているのだが、前原誠司の“ニュージーランド地震の被災者
家族を政府専用機に同乗させる”発言の後に実現できないことが分かったことからも
明らかなように、発言が却って混乱をもたらせる閣僚が政権を握っているのだから、
優先順位も何もないのであるし、残念なことにそれは麻生政権から“引き継がれて”
いる悪癖である。麻生太郎も石原伸晃も民主党にダメージを与えようとして必死に
考えたのだろうが、実質が伴わない“オヤジギャグ”としてしか響いてこない事が悲しい。
党首討論 動揺し、まくしたて… 菅首相空回り 野党に責任転嫁、逆ギレ(産経新聞) - goo ニュース
子ども手当 首相「現金ではなく、現物も」(朝日新聞) - goo ニュース
菅首相夫人の「ちょっとイイ話」、評判はいまいち…(朝日新聞) - goo ニュース
松木氏辞任、逃げ回る菅首相 もはや「制御不能」伸子夫人まで槍玉(産経新聞) - goo ニュース
菅直人首相には全く政策のヴィジョンが無い理由を数え上げれば切りが無いだろうが、
例えば民主党の機関紙「プレス民主」の政策ビラに菅直人首相夫人が首相の実績を
アピールしている漫画を載せているのであるが、そこで“ちょっとイイ話”として紹介
されている、首相が各省庁の抵抗に「それじゃイカン!」と号令をかけて一括交付金の
金額を増額したと説明されているが、菅直人首相は自ら23日の衆院予算委員会で、
子ども手当支給については「2万6千円という現金ではなく、ある割合は現金で、ある割合
は現物でということも十分ありうる」と述べて完全にトーンダウンしてしまっている。要するに
金額を増額しろと言うのは簡単なのだから、“ちょっとイイ話”でもなんでもないのであり、
先立つものがなければ何も始まらないから今の日本の政治は停滞しているのである。
「総支部に送付された政策ビラには(首相夫人の)伸子さんを使った漫画のビラもある。
伸子さんを広告塔にすることを決めた覚えはない。これを配る人はほとんどいない!」と
正論を述べた議員たちに対して岡田克也が血相を変えて立ち上がり「今、しゃべった人は
立ってください」と言って2人の議員を立たせて「もう少し言い方を気をつけたらどうかね!」
と叱っていたが、“ママ”を批判すると民主党では怒られるらしい。最早ママゴトである。
菅首相「地震に迅速対応」でも政府専用機で混乱(読売新聞) - goo ニュース
前原氏、トップ維持=次期首相にふさわしい人―時事世論調査(時事通信) - goo ニュース
ニュージーランド地震を受けて22日の夜に前原誠司外相は、行方不明となっている
富山外国語専門学校生の保護者らを「政府専用機で現地に連れて行くよう段取りをして
いる」と語っていたのであるが、実際は専用機は救援隊や機材を乗せるので手一杯の
ために家族は搭乗できないことが明らかになった。しかしこのようなことは外相である
ならば最初から分かっていなければならないことで、要するにこの失態は2006年に
起きた偽メール事件と同じように、詳細に調べないままのいつもの前原誠司のハッタリ
なのである。偽メール事件はその後当事者で、民主党衆議院議員だった永田寿康の
自殺に繋がったわけなのであるが、前原誠司のハッタリ癖は相変わらず治っていない。
このように、見えしか張れない男が次期首相に相応しいわけがないのである。
ヒア アフター
2010年/アメリカ
他人の死と自分の死に関する考察
総合
100点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
確かに主人公が同じように‘霊能者’ではあっても『ヒア アフター』はザック・エフロン主演の『きみがくれた未来』(バー・スティアーズ監督 2010年)のようなファンタジー映画ではない。
主人公で霊能者のジョージ・ローニガンが自分の特異な能力を忌み嫌っている理由は、結果的に依頼者に不快な思いを抱かせることが分かっているからである。ジョージの兄のビリーが連れてきたクリストスが‘ジュン(=June)’という名前に対して心当たりが無いと嘘を付いた理由は、病気の妻をよそに妻の看護婦を10年間に渡って愛し続けていたことを見透かされたことであり、メラニーを霊視した時にも、彼女と彼女の父親とのただならぬ関係を見透かしてしまったからである(私見では近親相姦があったのだと思う)。ジョージには霊視を求めてくる人たちは死者に対して何らかの‘後ろめたさ’があるためであり、それを知らせたからといって問題が解決するわけではないことが分かっているのである。
フランスの女性ジャーナリストのマリー・ルレはタイで大津波に遭遇して臨死体験をする。マリーは休職中に臨死体験を本にまとめるが同僚や上司には理解されない。イギリスで行われた本のサイン会でマリーの手に触れたジョージは不思議な体験をする。マリーの手に触れたジョージが見た光景はマリー本人だったのである。この時、ジョージは初めて亡くなった人ではなくて自分自身の死にこだわりを持っている人に出逢ったのである。自身の死にこだわりを持つということは同時に自身の生にこだわっていることを証明することを知っているジョージはマリーとの出逢いに感動を覚える。勿論、マリーは初めて自分の臨死体験を理解できるジョージとの邂逅に感激する。
ジェイソンとマーカスが12歳の双子であるという設定が絶妙である。活発な兄のマーカスを自動車事故で失った大人しい弟のジェイソンは東奔西走の末にジョージを見つけ出して霊視してもらう。おそらくジョージにしてみればジェイソンは多くの依頼者の内の一人でしかなかったであろうが、この時観客は不思議な光景を目撃する。生きているジェイソンは死んだマーカスとコンタクトをとることにより、マーカスから生きる勇気を与えられるのであるが、幼い双子であるのだから、まだはっきりとした自我が宿っていない。つまり勇気を得たジェイソンはマーカスとしても生きることになるのであり、だからフランキーとジョージのマクラレン兄弟はジェイソンかマーカスかの配役をはっきりと決められていないのである。
これほどの高尚な娯楽作品はもはやクリント・イーストウッド監督にしか撮れないのかもしれない。
暴言被害者を窃盗容疑で逮捕 警部補初公判の翌日に(産経新聞) - goo ニュース
結局大阪府警はパソコンなどを勤務先から持ち出し転売したとして窃盗の疑いで会社員
の岡本和真を逮捕した。大阪府警は「脅迫事件とは全く別の事件。次回公判までに事件
処理を終わらせるので、影響はないはず」としているのであるが、取り調べに対して
岡本和真は黙秘しているし、いつものように暴言を吐いて取り調べることは出来ない
だろうから、次回公判までに事件を処理できるのかどうか疑問が残る。岡本和真の
弁護団は記者会見で「『意見を聞くに値しない人物』とのイメージを植え付けさせる
ための口封じだ」などと批判したようだが、その程度で済めば幸運だと思った方がいい。
府警東署の警部補の高橋和也被告の3月30日の次回公判で顔を腫らして岡本和真が
現れたら、大阪府警は“本物”だと認めざるを得ない。