ロックアウト
2012年/フランス
無重力を感じない宇宙戦の必要性
総合 50点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
宇宙に浮かぶ脱獄成功率0%を誇る刑務所MS-1を舞台に、コールドスリープによる囚人の完全管理という、おそらくリュック・ベッソンのものであろうアイデアは決して悪いものではないのだが、起承転結の‘起’と‘結’の描写が雑で、主人公のマリオン・スノーがどのような事件を扱っていたのかが分からない。ただ仲間を殺害した証拠の映像が残っているために、容疑者として捕まるのであるが、MS-1で捕らわれたアメリカ大統領の娘であるエミリー・ワーノックを救出するためにCIA調査官のハリー・ショーがスノーを潜入させることを提案するという展開は、真犯人であるショーが500人の囚人相手にスノーに勝ち目はないと踏んでいることは分からなくもないが、やはり仲間を殺した裏切り者を信用して派遣することをCIAが許可することは納得しにくい。
わざわざ宇宙で攻防しているにも関わらず、凶悪犯罪者集団のリーダーに君臨しているアレックスの弟であるハイデルがチューブでミルクを飲んでいる以外は、無重力による浮遊感は全く描かれることはなく、寧ろラストで宇宙船からスノーとエミリーが飛び降りて、そのまま大気圏に突入してパラシュートで無事に帰還出来てしまうという離れ業はギャグとして面白く観ることが出来たものの、スノーがフランク・アームストロングから受け取ったライターに隠されていたICチップや、ブリーフケースに隠されていたものなども詳細に描かれることなく、アイデア倒れの感は否めない。
それにしてもまだ若いはずのエミリーがスノーの名前がマリオンと知ってすぐにジョン・ウェインの本名を思い出すというネタは、舞台が2079年という設定では考え難いのであるが、民主党員でありながら銃を使い慣れているところを見ると、いわゆる西部劇マニアなのかもしれない。
ISSA婚約解消 新恋人は増田有華?(日刊スポーツ) - goo ニュース
武井咲、相手に恋人がいても「奪う」と肉食宣言! でもデートは未経験?(マイナビニュース) - goo ニュース
AKB48の増田有華はブログで「今回ISSAさん含め他の共演者さんたちとはすごくいい
関係を築けていました。夢の話、将来のこと、大好きなお芝居のことや歌のこと。いろんな
ことを毎日のようにたくさん話しました。ISSAさんはあくまでも、共演者の中の一人で私に
とっては、お兄ちゃんのような存在で、恋愛感情は一切ありません。」と釈明しているのだが、
恋愛感情がないのに一夜を共にしたということは、逆にファンにとって夢を与えるという
ことなのであろうか 「好きになった人に相手がいたら」という質問に対して「わたし、
奪う」という女優の武井咲の答えもファンに対するリップサービスのように聞こえてしまう。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
2012年/日本
観賞を徒労に終わらせないために
総合 0点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
既に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(2007年)、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009年)を観たものにとっては、特別映像に目新しさはなく、かと言って『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』のように知的好奇心や記憶を刺激してくれるような作画も見当たらず、それならば必然的にストーリーを追いかけようとするものの、碇シンジが目覚めた時には14年が経過しており、『破』のラストでシンジが命懸けで助けたはずの綾波レイが存在しないどころか、葛城ミサトを始めとするAAAヴンダー内の乗組員は全員シンジに対して機嫌が悪く、確かに命令を無視した行動ではあったものの、14年の間に状況がどのように変化したのか誰も詳しくシンジに説明してくれる人はなく、ただエヴァには乗るなと命じるだけである。この余りの不親切さに、どのようにして甦ることができたのかは長い話になるのだろうから説明しなくても、せめてその左目はどうしたのかくらいはシンジに説明してやれと式波・アスカ・ラングレーに言いたい気持ちになってしまう。
渚カヲルの登場で、少しは話が盛り上がるのかと思いきや、ピアノ演奏を披露するくらいでカヲルは呆気なく死んでしまい、シンジでなくてもやる気を無くすだろうし、ただバカの一つ覚えのように「大人になれ」とシンジに何度も言う前に、完全に欝症状を呈しているシンジに必要なものは先ずは鼓舞ではなくて心理カウンセラーだと思われるが、本作のタイトル通りに、全て「Question(疑問)」を提示するに留めておくというのであるならば、評価は完結編を観てから判断せざるを得ない。
中小政党「置き去りにされる」…募る埋没懸念(読売新聞) - goo ニュース
11月25日の13党の党首や政策責任者が出席したNHKの討論番組は、28日に放送
されたTBSの「みのもんたの朝ズバ」同様に地獄絵図だった。各党公平に時間配分
されることで基本政策を主張することはかまわないが、とても各党の政策を覚えている
ことはできないから、どの党がどの党に対して何を批判していたのかも覚えられない。
だから中小の政党が多少強引でもまとまって民主党と自民党に対抗しようという処世術を
非難するつもりはないのであるが、それまでかなり目立っていただけに日本維新の会の
太陽の党との合併による政策のブレは却って有権者に強い印象を残してしまっている
のではないだろうか
任侠ヘルパー
2012年/日本
突っ走れない主人公について
総合 70点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
極道から足を洗い堅気となった主人公の翼彦一はコンビニの店員として働いているものの、極道で培った人情が仇となり共犯容疑がかけられ刑務所へ送られる。そこで見逃した元極道の蔦井雄三からもらった‘将棋の駒’を頼りに、「極鵬会」の組長である朝比奈道俊を訪ね、「うみねこの家」という老人介護施設を任されることになるのであるが、もちろん介護施設とは表向きだけで、彦一の仕事は生活保護や年金を巻き上げることである。
誰に対しても容赦がなかった彦一も、子供にだけは弱いようで、自分の祖母の痴呆症を目の当たりにした、蔦井葉子の息子に泣きつかれた彦一は、その祖母を受け入れると同時に、「うみねこの家」の健全化を目指すことにするのであるが、健全化することで生じる‘浪費’を快く思わない組員たちに呼び出された彦一は取引として市議会議員の八代照生が蔦井葉子と密会している写真を渡す。
写真が表沙汰になったものの、それは彦一ではなく写真を受け取った自分たちの手柄にしてしまい、さらに彦一の身辺調査をさせた朝比奈道俊本人が彦一を信じていなかった上に、失火による「うみねこの家」全焼という不運が重なったために、市の福祉施設は「極鵬会」の関連企業に落札されようとしていた時、堅気になりたかった彦一が敢えて「極鵬会」の組員を名乗って大騒ぎすることで、暴力団による入札阻止を目論むという皮肉が効いている。
ところどころで場面展開の不自然さが気になる。例えば、「うみねこの家」を任された彦一に組員が青いユニフォームを投げて渡すシーンにおいて、ユニフォームがカメラに被さってカットが変わるのであるが、それは彦一の顔にユニフォームが投げつけられることを意味し、間違いなく喧嘩が起こることになるはずで、シャレた演出のつもりなのであろうが物語の流れには合っていないと思うし、ラストも何故彦一は走ることを止めてしまったのかよく分からず、トンネルを突っ走って終わった方が爽快だったように感じるのであるが、最後の方は彦一に限らず、八代照生や蔦井葉子の行動ももたもたしていてストーリーが失速してしまっている。
のりピー、涙で誓った「一生かけて償う」(サンケイスポーツ) - goo ニュース
マツコ・デラックスは今回の酒井法子の復帰会見について、完全アウェイの中でわざわざ
会見を開く必要があるのかと疑問を呈していたのであるが、もちろん酒井に復帰会見など
する義務はないものの、やはり舞台の主演を演じる以上、宣伝する絶好の機会を逃す
わけにはいかないであろう。のりピー語に関して決して詳しくはないのであるが、最初の
「ありがとう」については「ありがじゅう」、「ありがチュー」、「ありがっチュー」など諸説あるが、
ありがとうの「とう」を「とお」として「10」なのだから「ありがじゅう」が正しいと思う。
父と暮せば
2004年/日本
惨状の語り口について
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
主人公の福吉美津江は広島女子専門学校で友人の福村昭子と共に昔の話を前の世代から後の世代へそっくりそのまま忠実に伝えるために昔話研究会を結成し、子供たちに正確な話をするように心がけていたが、それを聞いた父親の竹造は正確さよりも今の子供たちにウケるように面白く心に響くような話をするべきだと娘に言い、例えば、一寸法師の話に原爆の資料を利用した「広島の一寸法師」という話を語りだす。しかし美津江にとって原爆は余りにもリアルすぎて聞くに耐えられない。本作が問題とするものは原爆以上に、その原爆の話をどのように後世に伝えていくべきなのかというその‘語り口’なのである。
実際に、竹造は幽霊として出現しており‘おとぎ話’の様相を呈する。原爆投下の様子も、実際の映像を使わずにCGや原爆の図を使用することで絶妙のリアル感を演出する。被爆者の様子も直接的ではなく、間接的に顔が半分焼かれた地蔵や顔が汚れている人形を使うことで子供にも聞いてもらうことができる物語が目指される。
そしてラストにおいて美津江自身も幽霊だったことが明かされ、原爆ドームのそばに咲いた2輪の花の‘おとぎ話’が完成するのである。
「じゃんけん」発言で維新・みんなに亀裂(産経新聞) - goo ニュース
日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長がみんなの党との間の候補者調整に関し、
「最後はじゃんけんで決めていい」という発言に対する、みんなの党の渡辺喜美代表が
「ふざけるな。いいかげんにしろ」と反発したことに対して、橋下徹が「じゃんけんは理屈
ではなくまとまろうという強烈なメッセージだ。それくらい理解できない人は政治家には
なれない」と反論している。橋下にしてみればAKB48的にまとまれば盛り上がるという
つもりの発言だったのであろうが、もちろんガールズグループと政党とは全く違うわけで、
やはり政党は理屈でまとまらなければ、遅かれ早かれバラバラになることをかつて
“小沢ガールズ”が所属していた民主党の惨状から私たちが学んだ事ではなかったのか
フレンチ・コネクション2
1975年/アメリカ
何もさせてもらえない主人公について
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
第44回アカデミー賞において8部門でノミネートされ、作品賞、 監督賞、 主演男優賞、 脚色賞、編集賞の5部門を受賞してしまった前作の続編を撮るということは相当なプレッシャーがかかると想像できるが、監督を担ったジョン・フランケンハイマーは驚くべきことに、前作でやりたい放題だった主人公のポパイことジミー・ドイル刑事に徹底して何もさせないという演出を選んだ。
前作において麻薬密売組織の主犯のアラン・シャルニエを取り逃がしたドイルは、相棒であるバディ・ラソーを連れていくこともなく、何故か通訳も伴わずに単身でフランスのマルセイユに乗り込むまでは良かったが、4月1日という到着した日付が悪かったのか、いきなりフランス捜査当局の潜入スパイを犯人と間違えてしまい、格闘の末に相手を死なせてしまうという失態を犯してしまう。
外出中にシャルニエの一味に誘拐されたドイルは、捜査状況を聞き出そうと拉致監禁されるのであるが、着いたばかりのドイルは何も聞かされていないために知らなかった。知らないはずはないとヘロインを射たれて中毒にされたのであるが、知らないことには答えようがなかった。
どうやらフランス警察でも‘お荷物’扱いであるらしいドイルをこのまま殺すよりも、生かしたまま相手に返した方が捜査が混乱するのではないかと見くびられたことが幸いしてドイルは命だけは助かったのであるが、今度はヘロイン中毒者としてフランス当局に隔離管理されてしまう。
英語が話せるアンリ・バルテルミー警部を相手にメジャーリーグの話題で気を紛らわせようとしたものの、英語は話せてもアメリカ文化に関する知識に乏しいバルテルミーとは全く話が噛み合わずに、却ってイライラが募る有様である。
ようやくヘロインが体から抜けて元気を取り戻したドイルは仕返しをしてやろうと、自分が監禁されていたホテルを見つけ出して、火を放って全焼させたまでは良かったが、今度は相手から巨大な乾ドック内で水攻めにあう始末である。
ここまでドイルは本当に何もしていないのであるが、それはドイルだけではなく、本作を観ている観客にもストレスを感じさせる。その2時間近くに及ぶストレスの解消をドイルが足元から拳銃を取り出してからラスト十数秒で発散させてしまうジョン・フランケンハイマー監督の手腕に唸らされる。
あと10年のうちになくなりそうだと思う「家電・電子機器」は?(escala cafe) - goo ニュース
働く女性対象に、10年後に「すたれてしまっているかも」と思うものというアンケートに対し、
1位が「音楽CD」というのは困ったことで、「配信曲のダウンロード購入」をしない者としては
是非残っていて欲しいものなのだが、意外とCDは無くなってもカセットテープが残っている
のかもしれない。9位の「パソコン」と10位の「MDプレイヤー」は順位として並んでいても、
その意味合いは全く違うと思う。パソコンは10年経ったとしてもまだ廃れずに残っている
だろうが、MDプレイヤーは既に廃れてしまっているので、アンケートの選択の対象にさえ
ならなかったのだと思う。