MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

事実上の宣戦布告

2010-01-31 00:18:44 | Weblog

米、台湾へ5800億円分の武器供与を決定 議会に通告(朝日新聞) - goo ニュース

 アメリカが台湾に武器を供与する理由として、中国の急速な軍備増強を踏まえて

中台間の軍事バランスを維持するには台湾への武器売却が不可欠と判断したと

いうことだが、結局オバマ政権になってもベーシックな戦略は変えないらしい。しかし

“イラク”を生み出したのも、“アフガニスタン”を生み出したのも、元々はアメリカに

よる今回のような“敵国”に対立する相手国に対する武器供与だったはずである。

米中では軍事交流が再開されたばかりであるが、これで中断されることになった。

“グーグル問題”もあったことから要するにアメリカは中国を信用しないということを

事実上表明したことになる。このようなアプローチが成功したことはないのであるが、

残念ながら他に手立てがないということなのだろう。


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海老で鯛を釣った男

2010-01-30 00:23:55 | Weblog

米作家サリンジャー氏死去=「ライ麦畑でつかまえて」(時事通信) - goo ニュース

サリンジャーの訃報に柴田元幸東京大学大学院教授は「隠とん生活で、文学的には

死んだと思っていたが、生物学的な死が追いついた気がする」と語ったが、本当に

文学的に死んでいたのだろうか? 確かに代表作である「ライ麦畑でつかまえて」は

多くの言語に翻訳されていて、これまでに約6500万部以上売り上げており、現在

でも毎年25万部売れてしまっていると、印税だけで優雅に暮らせるだろうから、

仕事をする必要はなかったであろうが、変り者であったサリンジャーなら未発表の

原稿が大量に出てくるかもしれない。私には「ライ麦畑でつかまえて」のおもしろさが

いまいちよく分からないのだけれど。


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『ディア・ドクター』 100点

2010-01-29 23:53:41 | goo映画レビュー

ディア・ドクター

2009年/日本

ネタバレ

イマジナリーな領域

総合★★★★★ 100

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 西川美和監督の関心は人間関係の‘間(あわい)’にそそがれている。私個人は西川監督の前作『ゆれる』はそのテーマに真正面から突っ込んだために‘間(あわい)’を掴み損ねてしまっているように感じたが、斜交いから攻めた『ディア・ドクター』では成功していると思う。
 この作品は私たちにそもそも医師とはどういう立場の人間なのか考えさせてくれる。今でこそ医師は確立された制度のもとで生まれているが、医術というものさえなかった頃を考えてみる時、誰が医師になったかとなると、当然周囲にいる人々の中で一番頭の良い人が担当‘させられた’はずである。たとえ本人が嫌がっても、人々は一番賢い人を頼らざるを得ないからである。担当させられるその人は明らかに‘偽医師’であるのだが、周囲の人間はそれを承知で‘偽医師’に全てを任せる。だからその‘偽医師’はまるで笑福亭鶴瓶が演じる伊野治が食べ物を喉に詰まらせて死にそうになっている老人を診察している時に、周りにいる老人の身内の一人一人の顔を窺いながら「もうこのまま逝かせてもいい」という暗黙の了解を取るようになるはずである。
 鳥飼かづ子が娘で医師の鳥飼りつ子に頼ることなく、伊野治に治療を委ねた理由も自分の周りの様々な人間関係を配慮すると伊野治に医師を担当‘させる’ことがベストであると判断したためである。村のことを考えるとナースの大竹朱美も同じような考えだったはずである。
 伊野治も鳥飼かづ子の期待に応えようと懸命に努力するのであるが、そのような‘間(あわい)’を絶対に受け付けず、白黒をはっきりさせたがる‘鳥飼りつ子=先端医療’を目の前にするとなす術もなく、いきなり診療所を飛び出すとバイクに乗り、鳥飼かづ子を見つけると脱いだ白衣を‘白旗’のように振って‘降参’して行方をくらましてしまう。
 人は誰でも、たとえ相手が自分の期待に応えられなくても、伊野治が認知症を患っている父親に息子として語りかけるように‘演じて’しまうものなのである。
 この作品で西川監督はこのような正誤以前の‘イマジナリーな領域’を的確に描写している。


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もはやヤクザ同然の朝青龍

2010-01-29 01:58:18 | Weblog

朝青龍、今度は逃げ切れない追放も 殴った相手は一般人!(夕刊フジ) - goo ニュース

 朝青龍がワルであることは分かっていたのだが、押尾学レベルほど質が悪いとは

驚いた。朝青龍は通行人に怒鳴ったことをいさめた知人の男性に向かって、「川へ

行け! おまえをそこで殺してやる」と言いながら暴行を続け、鼻骨骨折、頭部打撲

などで全治1カ月の重傷を負わせておいて謝罪することもないどころか、彼の個人

マネージャーと口裏を合わせて、そのような事件がなかったことにしたのである。

更にその朝青龍の言い訳を真に受けて厳重注意で処理してしまった武蔵川理事長

も辞任は免れないはずである。これで貴乃花親方は理事選で断然優勢になった。


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『サロゲート』 80点

2010-01-29 01:52:10 | goo映画レビュー

サロゲート

2009年/アメリカ

ネタバレ

‘人間性’と‘野性’

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 これほど難解なサイエンス・フィクションの映画も珍しい。おそらくできるだけ説明を省いて88分でまとめてしまったからだと思う。私の解釈を書いておきたい。
 主人公であるFBI捜査官のトム・グリアーと妻のマギーは夫婦であるにもかかわらず息子を交通事故で失った悲しみから抜けることができず‘サロゲート’を介して付き合うだけの冷え切った関係になっている。ある日トムは登録記録のないタキシード姿の青年の破壊されたサロゲートに関する調査に携わり、その持ち主が死体で発見されて彼がサロゲートの生みの親であるライオネル・キャンスター博士の一人息子であることが分かる。やがて破壊されたサロゲートが元々キャンスター博士のものであることが分かり、彼の一人息子はキャンスター博士の身代わりに殺されたことが分かる。サロゲートを破壊した犯人がストリックランドという男であることが分かったが、トムのサロゲートはストリックランドを追いつめたところで‘反サロゲート’の人間に破壊されてしまう。実はその時社会は‘サロゲート派’と‘反サロゲート派’に分断されていた。しかし‘反サロゲート派’の指導者である預言者は‘サロゲート’であった。つまり‘サロゲート派’も‘反サロゲート派’もサロゲートの最大手メーカーVSI社に牛耳られており、お互いの主張を尊重して無駄な争いをさせないようにコントロールされていたのである。ライオネル・キャンスター博士はVSI社創立時の中心人物であったが、経営陣と対立してしまったために7年前に会長職を解かれてしまっていた。当初、車椅子の生活を強いられていたライオネル・キャンスター博士は体が不自由でも好きなところへ行けるように同じ障害を持った人たちのためにサロゲートを製作したのであるが、VSI社はより多くのサロゲートを売るために安全に暮らせる機具として売り出した。VSI社は国防省がサロゲートを破壊する武器を製作したことを知り、FBIのトムの上司であるアンドリュー・ストーンを買収していまだに有力なライオネル・キャンスター博士の暗殺を謀ったのであるが、間違って彼の一人息子を殺害して彼の逆鱗に触れて、結局サロゲートのシステムはトムの手によって崩壊してしまう。
 不自由になった体のサポートを目的として製作されたサロゲートが、その利便性のために本来の目的から逸脱してしまい、うわべを飾り心を閉ざす道具に成り下がってしまうというアイロニーが効いている。それにみんなが好むファッションが結局60年~70年代頃のポップカルチャーであることも興味深い。
 それにしても主人公が身体障害者であるという設定が『アバター』とカブってしまっている。『サロゲート』では物語を語る上で、その設定は必然的なものであるのだが、やはり私には『アバター』の主人公であるジェイクが身体障害者という設定に必然性があるとは思えない。‘人間性’を取り戻す『サロゲート』と‘野性’を取り戻す『アバター』という違いなのかもしれないが、‘人間性’を取り戻すという意味は理解できても、‘野性’を取り戻すという意味が私には理解できないのである。


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比較文化論という感想

2010-01-28 00:06:18 | Weblog

歌手志望学生を「化粧濃すぎ」…大学講義で中傷(読売新聞) - goo ニュース

 歌手志望の3年女子学生(21)が出場したオーディションの映像を本人に無断で

講義に使用して中傷した男性非常勤講師は50歳だそうだ。比較文化論を講じる

ところを見るとおそらく80年代の浅田彰や中沢新一などの“ニューアカ”に完全に

かぶれてしまっている男なのだろう。「歌手を目指す学生を応援するつもりだった」

と言い訳しているが、女子学生について「化粧が濃すぎてどうにかなりませんかね。

あり得ませんよね」と発言したり、BoAの脚の方がきれいだなどと話すことは比較

文化論ではなく、ただの個人的な感想である。このような“感想”が比較・研究と

見做されていることに驚かされる。これは学生のレベルが低いから講師が授業の

レベルを下げているのか、あるいは元々講師のレベルが低いのか謎である。


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恥を曝し続ける人

2010-01-27 16:52:30 | Weblog

押尾被告 無罪主張も“おわびの切腹”宣言(スポーツニッポン) - goo ニュース

 結局押尾学は今まで通りの見苦しさを曝し続けながら生きていくことにしたようだ。

弁護人によると「女性の死亡は急死で、死亡まで数分程度、長くて約30分。押尾氏

が119番通報をしたとしても、十中八九は救命が可能だったとは考えられない」と

述べているが、急死の状態ならば何故押尾は心臓マッサージなどをせずにすぐに

救急車を呼ばなかったのか辻褄が合わない。“十中八九は救命が可能だったとは

考えられない”と素人が判断する事ではないはずである。その上裁判員裁判となる

ことを意識した「遺族の前で腹を切ってでもおわびしたい」というはじめから出来も

しない白々しいコメントは逆に完全に遺族をバカにしたものである。それほどお詫び

がしたい気持ちがあるのならばとっくに腹を切っているはずなのだ。


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“本物”は誰なのか?

2010-01-26 00:01:28 | Weblog

反貴派必死?協会ニヤッ?貴乃花“黒い交際”疑惑急浮上(夕刊フジ) - goo ニュース

 ところで日本相撲協会の理事選は何故無記名でなされることになっているのか

各一門は考えたことがないのだろうか? それは勿論それぞれが一番理事として

相応しい人を選ぶことが当然であり、信頼関係が成り立っているからである。しかし

投票の際に投票用紙を見せたり、記名を統一したりする事は最初から信頼関係が

失われていることを露呈しているようなものである。武蔵川理事長がしたい“改革”

こそ全く伝統を無視したものである。それにしても今のこの時期に流出した貴乃花

が暴力団関係者と“同席”している写真はあまりにも反貴派にとってタイミングが

良すぎる。明らかに本当に“黒い交際”をしている親方が売ったという事であろう。


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何故推薦してしまったのか?

2010-01-25 18:12:58 | Weblog

首相「普天間、国の責任で結論出す」 稲嶺氏当選受け(朝日新聞) - goo ニュース

今回沖縄県名護市長選の選挙結果に関して平野博文官房長官は「(選挙結果は)

民意のひとつであることは否定しないが、そのことで辺野古が削除だという判断には

立たない。ゼロベースで最適地を探す」と述べているが、おかしな話だと思う。今回

当選した新人の稲嶺進はそもそも民主党が推薦していた人物である。米軍普天間

飛行場の市内への移設に反対の人物を推薦しておいて、当選したのだから当然

選挙結果は“民意のひとつ”というレベルではなくて、民主党の総意として受け入れ

なければならないはずである。推薦している以上“ゼロベース”などという戯言が

日本国民にもアメリカにも通用するわけがない。相変わらず平野は信用できない。

信用できない男が偉そうに屁理屈をこねているからますます信用できなくなる。


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“正しさ”のあり方

2010-01-24 00:14:04 | Weblog

「事実包み隠さず話した」=改めて徹底抗戦の姿勢-小沢氏、聴取後急きょ記者会見(時事通信) - goo ニュース

宇都宮地裁で21日に足利事件の再審第4回公判が開かれた。菅家利和元服役囚

と取り調べを担当した検察官との生々しいやり取りが記録されていたテープが再生

された。虚偽の自白に関してある法心理学者は「菅家さんの場合は『強制迎合型』」

で「期待する答えが出るまで、何度も取調官から同じ質問を繰りかえされれば、気の

弱い人は誘導に乗せられやすい」そうである。いつもの小沢一郎幹事長の冷静で

ありながらも強気の発言を見るたびに、“正しさ”というものはただ存在するものでは

なく、強い気持ちを持って勝ち取るものなのだと感慨にふけってしまうのである。


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