原題:『Marcelino Pan y Vino』
監督:ラディスラオ・バホダ
脚本:ラディスラオ・バホダ/ホセ・マリーア・サンチェス・シルバ
撮影:エンリーケ・ゲルメル
出演:パブリート・カルボ/ラファエル・リベリエス/フアン・カルボ/アントニオ・ビコ
1955年/スペイン
神や宇宙人と人間の遭遇シーンの類似性について
今となっては作品そのものよりも「マルセリーノの唄」で有名なのかもしれない本作を改めて観なおしてみると、ストーリーはいたって単純で、だから物語が記憶に残らないのかもしれないが、やはり見逃してはならないカットは主人公のマルセリーノとキリスト像が初めて接触するところで、下のシーンを観て思い出す場面は間違いなく『E.T.』(スティーヴン・スピルバーグ監督 1982年)のエリオットとエイリアンとの人差し指が触れ合うカットであり、この作品からスピルバーグはインスピレーションを得たように思う。