MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『重力ピエロ』 80点

2009-05-31 18:19:19 | goo映画レビュー

重力ピエロ

2009年/日本

ネタバレ

重すぎる‘重力’

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 この作品の奇妙な部分は何故弟の春がわざわざ遺伝子の配列を現場に残したのかということである。その‘謎解き’は兄の泉水よりもむしろこの作品を観ている観客に委ねられていると思う。
 遺伝子というものは酷なものである。兄の奥野泉水は本当の父親である奥野正志に似て性格がおっとりとしており、弟の奥野春は本当の父親である葛城由紀夫と同じように犯罪に手を染めてしまう。泉水は英語で‘Spring’であり、春も英語で‘Spring’である。ところで春は何故最初と最後に飛び降りたのであろうか? ‘跳ぶ’も英語で‘Spring’だからである。だから泉水も春も同じ‘Spring’という‘遺伝子’の‘読み換え’により‘跳べる’可能性があるということがこの作品のテーマなのであるが、ラストシーンの爽快感の無さは、その‘読み換え’の困難さを暗示していると思うのである。


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センスは素晴しい

2009-05-31 00:29:30 | Weblog

「1Q84」、前例ない売れ行き=村上春樹氏の新作、68万部に(時事通信) - goo ニュース

 私は村上春樹の作品を全く評価しないが、このタイトルといい表紙のデザインと

いい抜群のセンスを感じる。私も思わず買って読みたいという衝動に駆られてしまう

のだが、『ノルウェーの森』で裏切られたというトラウマがいまだに抜けないために

買うこともないし、図書館で借りて読むこともないだろう。ではそういう私が作家として

誰を高く評価しているかといえば、実はあのお笑い芸人の鳥居みゆきである。彼女

が読売新聞夕刊で連載している「鳥居みゆきの妄想月報」は非常に良く練られた

文章だと思う。彼女が本気で作家を目指せば良いのにと切に願っている。


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『スター・トレック』 90点

2009-05-31 00:25:57 | goo映画レビュー

スター・トレック

2009年/アメリカ

ネタバレ

‘青二才’の意義

総合★★★★☆ 90

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 『ダークナイト』や『ウォッチメン』などの、いわゆる‘ヒーローもの’のヒーローが袋小路に追い込まれている理由はヒーローである以上正義を追求しなければならず、正義を追求すればするほどヒーローの手は必然的に悪に染まってしまうことが避けられず、ストーリーが暗くなるからである。このスター・トレックシリーズも正義を極限まで追求して終わったはずなので、後は例えば『ギャラクシー・クエスト』(ディーン・パリソット監督 1999年)のようなパロディーでモラルから逃れることでしか描かれることはないと思っていたが、‘前史’を描くことで甦った。メインキャラクターたちが若ければ、たとえモラルが問われるとしても‘若気の至り’として観賞に耐えられるからである。しかし‘コバヤシマル(小林丸?)’というネーミングはどうなの!?


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今の日本の首相は誰?

2009-05-30 00:01:47 | Weblog

「ぶれてない」=厚労省分割撤回で-首相強調(時事通信) - goo ニュース

 間違いなく麻生太郎は自分自身の発言が原因で自分が元々何を言っていたのか

分からなくなっていると思う。厚生労働省の分割・再編について「最初からこだわって

いない」と述べているが、首相の立場にある人間がこだわりがないことを口にする

だろうか? 国のあり方に対してこだわりがあるから首相になるはずなのに、もはや

こだわりさえもなく、ただ読売新聞グループ代表取締役会長の渡邉恒雄に言われた

から検討を指示しただけであって、自分が提案した物ではないから「ぶれていない」

などと言うのであるならば、今すぐにでも首相を辞任するべきであろう。一体誰が

今の日本を統括しているのか訳が分からない。


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生きていたってもらえない

2009-05-29 16:17:16 | Weblog

死んだ人にも定額給付金、死んでいたって経済効果?――ひまだね英語(gooニュース・ひまだね英語) - goo ニュース

 オーストラリアでは死んだ人にも定額給付金が支払われたそうである。加藤祐子

によれば「そんなの日本の役所だったら、どこかの担当部署の片隅で可哀想なほど

勤勉な役人がそれこそ夜を徹してカップ麺などすすりながら、最新の死亡届けや

戸籍係のリストとかといちいち照合して確認していったんじゃないかなあ・・・・などと、

想像上の日本の役人についつい同情してしまったほど」ということだが、勿論こんな

役人は日本においては“想像上”でしかありえない。社会保険庁のミスで無年金者

扱いされた93歳の女性が約1200万円受け取れずに亡くなったりしている悲惨な

現状からすれば、とりあえず受け取れない人が出ないようにするオーストラリアの

“死者にも与える”やり方が却って真っ当に見えてしまうから不思議だ。ちなみに

オーストラリアの定額給付金は約6万8400円。やることなすこと日本はセコイ。


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常識の範囲内の調査結果

2009-05-28 00:06:22 | Weblog

本読む親の子優秀 下位はワイドショー ベネッセ調査(朝日新聞) - goo ニュース

こんなことは改めて調査する必要もないほどに常識で考えて想像がつく結果である。

何故なら学歴のない私、の親が本を読んでいる姿など見たことがないからである。

私の親はテレビのニュース番組を見続けていれば自然に頭が良くなると思っている

のだから質が悪い。情報の収集量から勘案すればテレビから受け取る量よりも

読書からの量の方が圧倒的に多いはずであり、なおかつ情報の質もテレビからの

情報はネタが被ることが多いから読書で得る情報の方が質が上がるはずである。

さらに言うとテレビから得る情報はボーとして見ていることが多いために、意外と

忘れていることが多い。その結果、私はバラエティー番組ばかり見るようになった。


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深刻な人材不足

2009-05-27 00:07:58 | Weblog

橋本聖子副大臣、核実験答弁しどろもどろ 参院審議中断(朝日新聞) - goo ニュース

 何故外務副大臣に橋本聖子が就任しているのだろうか? まさかオリンピックの

出場回数が多いから“外務”に詳しいということになって国民が納得しやすいから?

いくらなんでも日本国民はそれほどバカではない。“外遊”が多い事と実務に長ける

事は全く違うということくらいは誰にでも分かる。橋本の答弁がしどろもどろになった

理由は準備不足ということではなくて全く自分の与えられている仕事を理解できて

いないからであろう。自民党議員はよく「民主党には政権担当能力がない」とバカの

一つ覚えのように言うが、そう言う自民党の人材不足も相当に深刻のようだ。

これでは北朝鮮の巧緻な外交政策に到底敵わない。


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今度こそ主導権を

2009-05-26 00:01:47 | Weblog

中国「断固反対」 北朝鮮核実験、米ロも批判(朝日新聞) - goo ニュース

いくら強行路線外交ではあっても、核実験をしてしまっては明らかに“国際法違反”

の謗りは免れない。いままで北朝鮮をフォローしてきた中国やロシアも庇いようが

ないであろう。クリントンやブッシュ政権で通用した政策だからということでオバマ

政権でも同じ路線で通すつもりなのだろうが、いくらなんでも三度アメリカを騙せると

本気で考えたのだろうか? そもそも先月の安保理議長声明に対して北朝鮮は

反発してなんと国連に議長声明撤回と謝罪を要求してきた辺りから暴走気味では

あった。しかし前回議長声明にして中国とロシアに貸しを作ってある日本は今回は

はっきりとものが言える立場に立ったのだから、絶好の機会を逃さないようにして

もらいたい。


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“八百長疑惑”再考

2009-05-25 17:14:02 | Weblog

千代大海6勝目、現役続行宣言/夏場所(日刊スポーツ) - goo ニュース

何故千代大海が今場所勝ち越すことができたのか考えてみたい。常識で考えれば

それまでの疲れも蓄積している訳なのだから最後の3連勝などありえない。13日目

の琴光喜、14日目の魁皇は2人とも千代大海と同じ大関で、楽日の把瑠都は既に

負け越しが決まっていた。千代大海は現役続行を宣言している。このような要素が

揃うとどうなるかというと今回のように勝ち越せるのである。本人が現役を続けたい

と宣言しているのに彼の意思を無視して勝ってしまえば、その力士は角界に自分の

身の置き所を失うことになるだろう。ここで問題になるのがいわゆる“八百長疑惑”

である。この暗黙の了解を八百長と呼べるのかどうか難しいところである。ちなみに

上に挙げた3大関は全員8勝7敗である。怪し過ぎる。


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『レイン・フォール/雨の牙』 0点

2009-05-24 21:19:11 | goo映画レビュー

レイン・フォール/雨の牙

2009年/日本

ネタバレ

ジョン・レインとは本当に何者なのか?

総合☆☆☆☆☆ 0

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 この作品を観て話の内容が理解できた人は天才だと思う。実はこの作品を観た日から1週間経つのだが、いまだに私には話の内容を呑み込むことができないでいるし、結局できそうにもない。
 そもそもジョン・レインは誰に雇われているのだろうか? 元アメリカ軍に所属していたということは軍関係者なのかもしれないが、それでは何故CIAと敵対しているのか分からない(メモリースティックを捨てるということは日本の官僚側の人間?)。ジョン・レインが川村みどりを連れて行く理由も分からない。ジョン・レインは川村安弘が抱えていたリンゴを見てメモリースティックの在りかが分かったからである。
 最後のシーンも意味不明である。彼の携帯電話に送られてきたJ.シンプソンとは誰なのか? ジョン・レインの次のターゲットであるのならば、相手を自然死のように暗殺することが得意なジョン・レインがおおっぴらに彼を探すわけがないし、彼の依頼人であるのならばシンプソンがジョン・レインを知らないわけがない。
 これほど酷い作品を制作するのも却って難しいだろうと思えるほどに酷い。


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