MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

ことごとく裏目

2010-09-30 00:02:02 | Weblog

仙谷官房長官反省…「中国に習熟すべきだった」(読売新聞) - goo ニュース
「悪質な中国漁船」示す狙い…衝突ビデオ提出へ(読売新聞) - goo ニュース
前原外相「船長逮捕は当然」 再発の場合も逮捕の考え(朝日新聞) - goo ニュース

 仙谷由人官房長官は船員と船が中国に戻れば、違った状況が開けると期待して

いたようだが、「(中国でも)司法権の独立とか、政治行政と司法の関係が近代化

されてきているとの認識を持っていたが、あまりお変わりになっていない」と言い訳

してしまっている。中国人が空気を読まない事は日本の常識だと思うが、このような

ことも理解できていない人が官房長官になっていることが由々しき事態だと思う。

船長の釈放時期も間違っているし、衝突ビデオの公開時期も間違うような様相で、

それでも前原誠司外相は「同様の事案が起きればまた日本の国内法に基づいて

対応するのは当然だ」と語ってはいても、同様に日本の地検はご丁寧にも“政治的

判断”という大サービスでチャーター機付きで釈放もしてくれるのだからもはや

中国人にとっては痛くも痒くもない話をしているにすぎない。


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『瞳の奥の秘密』 100点

2010-09-29 23:43:18 | goo映画レビュー

瞳の奥の秘密

2009年/スペイン=アルゼンチン

ネタバレ

死刑制度について

総合★★★★★ 100

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 誤解のないように指摘しておきたいが、主人公のベンハミン・エスポシトは決して過去に囚われて前に踏み出せないでいるわけではない。ベンハミンは親友のパブロ・サンドバルが自分の身代わりの殺されたことで身の危険を感じてアルゼンチンのフフイ州に逃避して、離婚を経験してはいるが、そこで連邦司法職員として定年まで勤めている。それに‘過去に囚われて前に踏み出せないでいる’男はラストに現れる。その上、皮肉なことにリカルド・モラレスのイシドロ・ゴメスに対する行為は殺された彼の妻のリリアナ・コロットに対する愛故である。
 果たして24年間の‘終身刑’は純粋な愛が間違って見せてしまったグロテスクな面なのか、盲目の愛の成れの果てなのか判断に迷うが、もしかしたら死刑制度というものは残された遺族が加害者と共に被害者も忘却の彼方に葬る手段なのかと考えると、愛に残酷な面しか見出すことができず、ラストシーンでイレーネ・メネンデス・ヘイスティングスがベンハミンに言った「簡単にはいかないわよ」という言葉が必要以上に重く心に突き刺さる。
 ミステリーをベースに、絶妙の間と共にウィットに富んだセリフと、美しい映像の構成(特に冒頭のイレーネの霞んでいく瞳からラストシーンの彼女のアップの顔までの様々な瞳の連係の長い道程!)まで非の打ち所がない。


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決戦は 10.2 YES,TBS

2010-09-29 00:06:23 | Weblog

キンコメ迷惑顔…東京03から“紳助対策”助言(スポーツニッポン) - goo ニュース
女性社員殴った紳助に1000万円賠償令(日刊スポーツ) - goo ニュース

 今回の「キングオブコント2010」はまだ終わっていないような気がする。確かに

優勝はキングオブコメディではあるのだが、去年の東京03と島田紳助との因縁の

対決はまだ終わっていない。これは言わばプロダクション人力舎と吉本興業との

“社風”争いである。吉本興業所属の社員ならまだしも、吉本興業所属ではない

タレントが何故吉本興業のやり方に合わせなければならないのか、“異議申立て”

ができる絶好の機会がやって来る。その決戦の場は10月2日にTBSで放送される

「オールスター感謝祭 超豪華!クイズ決定版」においてである。楽しみだね


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偶然なのか、皮肉なのか?

2010-09-28 00:01:22 | Weblog

AKBじゃんけんVで内田真由美センター(日刊スポーツ) - goo ニュース

 これは偶然なのだろうか? 「AKB48 17thシングル 選抜総選挙『母さんに

誓って、ガチです』」の開票が行われた2010年6月9日と最初の菅内閣の成立日

が2010年6月8日で、その後第22回参議院議員選挙が行われたことと、今回

AKB48の19枚目シングルの選抜メンバーを決める「AKB48 19thシングル選抜

じゃんけん大会」が行われた2010年9月21日と改造された菅内閣の成立日の

2010年9月17日も非常に近い。偶然だとは思うが、AKB48総合プロデューサー

が秋元康であることを勘案すると、便乗ついでの悪意を込めたパロディに見えなく

もない。“じゃんけん大会”で“選抜メンバー”を決めるとは強烈な皮肉である。


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『メッセージ そして、愛が残る』 30点

2010-09-27 21:21:37 | goo映画レビュー

メッセージ そして、愛が残る

2008年/ドイツ=フランス=カナダ

ネタバレ

人間味を欠いた愛が残る

総合★☆☆☆☆ 30

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 8歳の主人公のネイサンに‘戻ってきた’理由を聞いておきながら、その後25年間も彼を放っておいた医師のジョセフ・ケイのメッセンジャーとしての行動の遅さは野暮であろうから敢えてここでは問題にするつもりはないが、やはりラストシーンの‘軽薄さ’を無視するわけにはいかないだろう。
 ジョセフ・ケイと出会ってからのネイサンの行動は理解できる。人の死は運命づけられている以上、どのように死に抵抗しようとも無駄ではあるのだが、それでも相手を救うために何とかしようとするネイサンの心情は十分に理解できるし、仕事中毒だった弁護士のネイサンが、自分の死期が近いと思い、飛行機事故で肉親を失った家族たちが彼に陳情しにきても、肉親の遺影を見せられても弁護を引き受ける気になれない心情も理解できる。
 しかしラストで、実は死ぬのはネイサンではなくて彼の元妻のクレアであることを知った時、ネイサンはそれまで描かれていた人間味を完全に失ってしまう。自分の部屋をめちゃくちゃにするほど自分の死を恐れていたネイサンならば、自分が死ぬのではないことが分かれば多少なりとも喜ぶはずである。例えばチャーリー・チャップリンの1931年の作品『街の灯(City Lights)』のラストシーンで目の前にいる浮浪者が自分の目の治療代をくれた恩人であることが分かった花売り娘の複雑な笑みが、クレアの身体を後ろから抱きしめるネイサンの顔には現れなかったのである。この演出ミスは微かではあっても致命的だと思う。『週間朝日』で作家の市川拓司氏が的確に語っているように観客のみならず制作者側にも「感受性に対するリテラシーが要求される作品」なのである。
 皮肉なことにリー・ピンビンのカメラが作り出す美しい映像が作品の‘外面’だけを辛うじて取り繕っている。


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日本人でも理解に苦しむ

2010-09-27 19:04:18 | Weblog

中国に巡視船修理代を請求へ、尖閣漁船衝突で=仙谷官房長官(トムソンロイター) - goo ニュース
“ダミー漁船”で衝突という疑念も ディーン・チェン氏(産経新聞) - goo ニュース

 仙谷由人官房長官は沖縄県の尖閣諸島周辺で中国漁船と衝突・損傷した日本の

海上保安庁の巡視船の損傷復旧の経費を“中国側”に請求する考えを表明したが、

修理代を請求するならばまず最初に船をぶつけてきた中国人船長に請求するべき

であろう。船長に修理代を払わせた後に釈放するべきなのに、本人に請求書を

渡すこともなく、端から中国政府へ請求するということは、まるで中国政府自身が

今回の“事件”を仕掛けてきたと日本政府が考えているように見える。関係の悪化を

避けるために中国人船長を釈放したはずなのに、これでは日中の関係は悪化する

だけである。一体日本政府がどのような対策を立てているのか全く見えてこない。


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早くも退陣なのか?

2010-09-26 00:05:38 | Weblog

中国からの賠償・謝罪要求を拒否 外務報道官談話を発表(朝日新聞) - goo ニュース
謝罪・賠償「納得いかない」と岡田氏=鳩山氏、政府に説明要求―漁船衝突事件(時事通信) - goo ニュース

 日本の外務省は25日、尖閣諸島沖の衝突事件を巡る中国の謝罪賠償要求に

ついて「中国側の要求は何ら根拠がなく、まったく受け入れられない」とする外務

報道官談話を発表した。 確かに今までは何の根拠もなかったが、今回処分保留で

中国人船長を釈放した上に、船長を帰国させるため、チャーター機まで派遣したと

いうことは完璧に日本側の取った司法措置はすべて違法であると認めた事になる。

民主党の岡田克也幹事長は中国側の謝罪賠償要求について「日本は法治国家で、

法に基づいて粛々と進めてきた。まったく納得のいかない話だ」と批判した。言いた

くはないが“まったく納得のいかない”のは中国の方だと思う。自身の違法性を

認めておきながら謝罪も賠償もしない国など中国や北朝鮮くらいであろう。一体

どのようにして政府は落し前をつけるのであろうか


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『私の優しくない先輩』 100点

2010-09-25 18:30:41 | goo映画レビュー

私の優しくない先輩

2010年/日本

ネタバレ

人間の身体という‘難病’

総合★★★★★ 100

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 高知県のよさこい祭りをモチーフに、難病で余命わずかな少女と、彼女のために情熱のすべてを祭りに注ぐ若者たちの姿を描いた『君が踊る、夏』(香川秀之監督)が現在公開されているが、実話をベースにしていないにしても‘九州の近くのゴミみたいな島’である火蜥蜴島の火祭をモチーフに、‘心房中隔欠損症’という難病を抱えながら妄想の中で健気に生きている主人公西表耶麻子と、彼女のために情熱のすべてをたこ焼きに注ぐ不破風和の姿を描いた作品が『私の優しくない先輩』である。
 監督の山本寛はアニメーション監督として有名だそうで(私は不覚にも知らなかった)今回の『私の優しくない先輩』が初めての実写作品である。アニメーション監督が実写を撮る時は誰でも登場人物の‘重さ’に辟易するだろう。当然山本監督もその勝手の違いを実感したようで、いきなり川島海荷をワイヤーで吊るして登場させている。難病を抱える西表耶麻子は畳みかけるようなモノローグで気を紛らわせようと努めており、冒頭で大好きな先輩たちと踊ったりするのであるが、‘現実’はワイヤーで吊るされたり、CGで足が浮いているように見せているだけである。そんな彼女の目の前に現れる人物が金田哲が演じる不破風和先輩である。‘ズクダンズンブングンゲーム’で華麗な身体能力を見せる金田哲でもマットの上で見せるバク転は吹き替えであることが分かり、後半で川島海荷がマットの上で見せるバク転も明らかな吹き替えである。マットの上で言うなら華麗なる技を披露できる元プロレスラーの高田延彦でさえも画面の中では西表耶麻子の父親役としてグダグダに見える。つまりこの作品において最初から最後まで違和感が漂う演出は、決して予算不足や監督の力量不足によるものではなく、普通に生きていれば何も感じないが、アニメーション監督が実写作品を撮る時に感じる人間の‘不自由さ’に依るものなのである。アニメであれば豪邸をバラバラに崩すことなど簡単にできるが、現実の豪邸をバラバラにするにはかなりの手間ひまがかかる。山本監督はこの‘不自由さ’をはっきりと曝すために‘露悪的’な演出に努めているのであり、大林宣彦監督や相米慎二監督を引き合いに出してアイドルの、あるいは長回しの演出が酷いなどと酷評することは、山本監督の演出意図が理解できていない全くの見当違いであろう。明らかに山本監督の視点と大林宣彦監督や相米慎二監督の視点は似て非なるものである。
 『君が踊る、夏』との違いは‘難病’が主人公個人のものではなく、人間の身体そのものであるというところにある。その‘難病’の克服がラストの、「MajiでKoiする5秒前」に合わせて出演者全員で踊るカットなしで撮られたシーンである。この身体の自由な謳歌(もちろん高田延彦の踊りの自由さも含めて)がそれまで人間の‘不自由さ’を見せつけられていた観客にカタルシスをもたらす。
 噂によるとこの傑作であるはずの作品はこれまでの映画文法に合っていないということで駄作扱いらしい。しかし‘映画文法’に則っていなければ駄作と決めつけられてしまっては才能のある監督ほどやる気をなくしてしまうと思う。今の日本の映画批評こそ何とかしてもらいたいものである。


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納得できない結果

2010-09-25 00:06:26 | Weblog

キングオブコメディ、出来40点も圧勝「キングオブコント2010」 - goo 映画

 今回の結果は妥当だと思うが、キングオブコメディよりもピースの方がキャラが

立っているような気がする。ジャルジャルのネタはかなりとんがっていて個人的には

良いと思ったが、確かに万人受けの物ではなかった。それよりも私が疑問に思った

審査は裏番組のフジテレビの『とんねるずのみなさんのおかげでした』で行われて

いた「~博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の方である。誰が

見ても今回の優勝者は菅野美穂の誠実さを完全コピーしていたお笑いコンビ梅小鉢

の高田紗千子だったのではないだろうか 新ネタではなかったから無理なのか


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法治国家の崩壊

2010-09-24 21:35:38 | Weblog

尖閣沖の衝突事件、中国人船長を釈放へ「日中関係考慮」(朝日新聞) - goo ニュース
「政府は間違った判断した」=中国人船長の釈放決定を批判―石原都知事(時事通信) - goo ニュース
前田検事、故意の改ざん認める 最高検調べ、供述一転(朝日新聞) - goo ニュース

 普段は石原慎太郎と全く意見が合わないが、このことに関しては石原の言う通り

「政府は非常に間違った判断をした」と私も思う。それも漁船側の行為は悪質性が

高いとみて10日間の拘置延長を決定したにも関わらず、急に海保の巡視船に航行

に支障が生じるほどの損傷が出ておらず、乗組員に負傷者もいない事などを挙げて

処分保留のまま釈放してしまっては、中国側の圧力に日本が法を曲げたという事は

明白であり、日本は尖閣諸島を放棄したというメッセージを世界に発信したことに

なるだろう。大阪地検特捜部のフロッピーディスクのデータ改ざん疑惑といい、今回

の那覇地検の判断といい、日本の地検は一体どうなってしまったのだろうか?

今回の件ではっきりしたことは北朝鮮による拉致被害者たちは絶対に帰ってこない

ということである。多少ゴネれば日本は法を曲げてくれる国なのだから。


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