MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ストライクウィッチーズ劇場版』 0点

2012-03-31 23:52:26 | goo映画レビュー

ストライクウィッチーズ劇場版

2012年/日本

ネタバレ

‘鉄の女たち’という妄想

総合☆☆☆☆☆ 0

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 ということで『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(フィリダ・ロイド監督 2011年)が提起した問題を強引にこじつけるのならば、1939年から欧州で始まった、目的のはっきりしないネウロイの攻撃に対処するために、魔導エンジンによる飛行脚「ストライカーユニット」を駆使できる「機械化航空歩兵(ストライクウィッチーズ)」と呼ばれる少女たちが組織されることになり、もちろん男たちも戦闘に加わるのであるが、中心となるのはあくまでも少女たちであり、その戦隊には当然のことながら階級が存在し、すでに魔力を失っている宮藤芳佳は気にしていないが、扶桑皇国の軍曹である服部静夏は、憧れの的である芳佳を敬い、軍の規則に緩慢な芳佳を後輩の静夏が叱責するという倒錯による男が作ったルールの崩壊が心地良く、パンツかズボンか曖昧であるが、彼女たちがスカートをはいていないことは確かであり、戦隊を組んでおり、なおかつスカートをはかない少女というイメージが、男性に限りなく近づきながらも女性を保つことで、幸せを勝ち取るという本作の試みはまさにマーガレット・サッチャーが追い求めていたものだと思われるのであるが、観客席のほとんどを男性が占めており、どうやら肝心の女性たちには届いていないその貴重なメッセージは男性の妄想でしかないことが残念でならないのである。


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フジテレビのミタ

2012-03-31 21:06:40 | Weblog

ナカミー後任 菊川怜の起用濃厚(日刊スポーツ) - goo ニュース

フジテレビの朝の番組「とくだね!」を6月末に降板する中野美奈子アナウンサーの後任に

女優の菊川怜が最有力候補に挙がっているようである。私は日本テレビ系報道番組

「真相報道バンキシャ!」のキャスターを務めていた菊川を見ていたが、彼女が東大卒の

片鱗を示したことは、確かビルの耐震偽装が話題になったときか、あるいはJR西日本の

新幹線のトンネルにおけるコンクリート剥落事故の際に、東大工学部建築学科で培ったと

思われるコンクリートの知識を披露していたくらいで、後は福沢朗の“おもちゃ”のような

存在で、彼女のアドリブなど見たことがない。だからといって私は菊川怜が嫌いなわけ

ではなく、そのとんちんかんぶりが面白くもあったのであるが、同じとんちんかんである

ならばここは思い切って新人の三田友梨佳の起用もあっていいと思う次第なのである。


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蓄積し続けるストレス

2012-03-30 00:07:55 | Weblog

アフガン銃乱射の米兵 望まぬ派遣、負傷、金銭の悩み…「軍全体の問題」(産経新聞) - goo ニュース
機長が暴れ出し米機緊急着陸 「テロ」「爆弾」叫び走る(朝日新聞) - goo ニュース

 アフガニスタン駐留の米兵が南部カンダハル州で住民16人を殺害した事件の容疑者

であるロバート・ベイルズ2等軍曹は2001年11月に金融関係の仕事を辞め陸軍に入隊

して以来、3回もイラクに派遣されており、募兵係への転換を希望していたようであるが、

自宅の売却を検討しなければならないほどに金銭的に苦しかったようで、アフガニスタン

への派遣を決断したようである。確かに10年以上も兵士としてたびたび現地に派遣

されていればストレスもたまると想像は出来るが、ストレスを抱えているのは兵士だけ

ではないようで、よりにもよってニューヨークからラスベガスに向かっていた旅客機の機長が

機内の通路を走りながら、「爆弾がある」「(覚悟をして)祈り始めろ」などと叫びながら

暴れ出し、テキサス州アマリロに緊急着陸する事態となっており、兵士だけではなく

アメリカの一般市民も10年以上にわたって蓄積されている見えないストレスに苛まれて

いるようである。


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なかなか見えない災難

2012-03-29 00:08:23 | Weblog

超党派で「原発ゼロの会」=衆参5人、6月に政策提言(時事通信) - goo ニュース

 科学技術への信頼が戦後日本に平和と繁栄をもたらしたのだから、原子力発電を

容認すると発言したことで、耄碌扱いされていた吉本隆明は本当に気の毒だった。

再生可能エネルギーへの転換や発送電分離を重点政策とするならば、今回の

自民党の河野太郎を中心とした超党派による「原発ゼロの会」は悪いとは思わない。

原発はクリーンエネルギーと“自家発電”を目指したものであった。それ以外にも

化石燃料が中東から運ばれてくる過程において、火力発電によって間接的に起きる

“人災”の回避も目的の一つだったと思うが、何故か放射能同様に、その“見えない”

人災は今の日本では問題として取り上げられることはない。


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『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』 100点

2012-03-28 23:35:46 | goo映画レビュー

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

2011年/イギリス

ネタバレ

‘鉄の女’という‘男’

総合★★★★★ 100

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 かつて‘鉄の女’と呼ばれたイギリスの首相が描かれている本作は、監督のフィリダ・ロイドと脚本のアビ・モーガンの2人の女性によって、例えば『マリリン 7日間の恋』(サイモン・カーティス監督 2011年)のように時系列の整った分かりやすさは微塵の無く、フェミニズムをまとい、幽霊までもがメインキャラクターの一翼を担う前衛色の濃いものとなっている。
 食糧雑貨商の家に生まれたマーガレットは父親から質素な生活を強いられていたためにおしゃれに疎く、同級生の女性たちから敬遠されており、同時にかつて市長を務めていた父親の影響で、男勝りの努力家であり、勤勉の末にオックスフォード大学に入学するのであるが、マーガレットの母親はそのような娘の生き方を快く思っていない。
 ビジネスマンの夫であるデニス・サッチャーの支えもあって、1959年の下院議員の初当選から議員としてのキャリアを積み重ねて、20年後にイギリス首相の地位に就くことになるのであるが、イギリス史上のみならずヨーロッパ史上初の女性首相という触れ込みとは裏腹に、サッチャーの政策は生い立ちを踏襲した‘男勝り’で、1982年のアルゼンチン軍のフォークランド諸島への侵略に対しても、徹底抗戦でイギリス軍を勝利に導いた。そんな勝気な性格はやがて保守党内から反発を買うようになり、1990年に英国首相と保守党党首を辞職することになる。
 ここまで書いてきたように、マーガレット・サッチャーは、その政治活動や私生活を含めて、全く‘女性’らしさを活かせていないのであるが、それは彼女の素質のみならず、‘男社会’である国会で、あるいは政治家として活躍するためには‘女性’を捨てざるを得なかったのだと思う。あるいは女性という‘コンプレックス’を持つマーガレットは男たちに見下されないように必要以上に‘男’を演じなければならなかったのかもしれないし、またはそのような彼女の気質を保守党の党員たちが影で煽っていたのかもしれない。
 そこで問題となるのは絶えずマーガレットのそばにいた夫のデニス・サッチャーの、妻に対する態度である。どうもデニスはひょうきんな性格のようで、マーガレットの立場も十分に理解していたようであるが、そのような女性に対する物分りの良さが妻を幸せに導いたのかどうかは微妙である。仕事のためにマーガレットは双子の子供たちの相手をしてあげることが出来ず、追いかけてくる子供たちを残して車で仕事場に向かうシーンが悲しく、夫の遺品整理ではあろうが、子供たちの直筆のバースデーカードにはどれにも「Daddy」としか書かれていない。
 マーガレットがデニスを幻視するまで固執する理由は、絶えず自分を支えてくれたことが果たして正しかったのかどうか分からなくなったからであろうし、裸足でデニスが妻のもとから去った後に、娘のキャロルに髪の手入れを頼み、あれほど嫌がっていたティーカップを洗うことでようやくマーガレットは‘男’を忘れることが出来て、穏やかな女の幸せを見出したのではないだろうか? 見下しても持ち上げても女性を幸せに出来ない、‘男のたしなみ’を問う問題作である。


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署名しない理由

2012-03-28 18:09:54 | Weblog

リコール署名簿流出「内部から」 河村市長が調査発表(朝日新聞) - goo ニュース

 時々、駅前などでリコール運動に限らず、さまざまな“運動”の署名を求められたりする

のであるが、絶対に署名などしない理由はこのように署名簿は必ずといっていいほど、

インターネット上などに流出したりすることが分かっているからである。“運動”以外では

プレゼントの応募などで住所や名前を書いたりすることはあるが、たとえ情報が流出

しても何の問題も無いものに限っては、応募することはある。私がどこの製品のパンや

ヨーグルトを食べようが、深刻な問題に巻き込まれることはまずありえないからである。


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前田敦子の可能性

2012-03-27 17:41:08 | Weblog

あっちゃん「判断間違ってなかった」(日刊スポーツ) - goo ニュース

 25日の前田敦子AKB48の卒業を電撃発表はたしかにかなりのインパクトがあり、

今年はこのネタだけでAKB48は乗り切れるだろうが、果たして前田敦子が公式ブログで

心境を告白したように“発表した時のみなさんの声援”を鵜呑みにして「私の判断は

間違っていなかったんだと思いました」と安心していいものだろうか 今までに

AKB48“卒業生”でタレントとしてブレイクしている者は無く、もちろんそれはAKB48が

ブレイクする前だからだろうが、おそらく前田敦子は“公式”の卒業生として今後の

AKB48の個々のメンバーの試金石となるだろう。それはAKB48の人気が落ちるのか、

前田敦子の人気が落ちるのか、あるいは両者ともに人気を保つことができるのか、

分からないが、残念ながら私は前田敦子に役者や歌手としての才能を感じなのである。


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『マリリン 7日間の恋』 80点

2012-03-26 23:47:42 | goo映画レビュー

マリリン 7日間の恋

2011年/イギリス=アメリカ

ネタバレ

虚実皮膜と助監督

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 それまでの古典的な演技は発声や仕草などのテクニックを使用することで感情や役柄の表現を行う形式的で表現主義的なもので、『王子と踊子』の監督で主演も務めたローレンス・オリヴィエはその道を極めた‘プロ’の俳優である。対するマリリン・モンローはアクターズ・スタジオのリー・ストラスバーグの指導による‘メソッド’の演技を試みていた。それは役作りの際に演技者の実生活での体験や、役の人物の内面心理を重視し、より現実に近い、自然な演技を追求するものであるが、‘古典派’のオリヴィエからして見れば、‘メソッド’はその役になりきるだけであり、客観的な‘演技’とは言えない。
 ‘メソッド’による役作りが上手くいかず、遅刻や台詞が飛んだりすることから、マリリン・モンローは完全に演技の‘素人’と化してしまう。夫で‘プロ’の小説家であるアーサー・ミラーからも見放されたモンローが出会う人物が当時、‘第3助監督’という立場に置かれていたコリン・クラークである。
 ところで助監督とは微妙な職業である。‘プロ’の映画監督とは見倣されていないにも関わらず、‘素人’では務まらない。その上、コリン・クラークは‘3番目’の助監督なのである。重要な点は‘プロ’のローレンス・オリヴィエと‘素人’のマリリン・モンローの‘緩衝材’の役割を果たした人物が‘プロ’とも‘素人’とも言えず、結局、何者なのかよく分らない‘助監督’だったという事実であり、更にはコリン・クラークの回顧録そのものもどこまでが事実なのかよく分らないところであるのだが、この虚実相半ばにこそ感動は宿るのであろう。
 ナット・キング・コールの『枯葉』の絶妙なタイミングの挿入には泣かせられるが、残念ながら本作はマリリン・モンローに関してある程度の知識がなければ、全く同情出来ない、ただの我儘な女優の物語にしか見えない。


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“死に体”と化す命名権

2012-03-26 21:57:41 | Weblog

泉佐野市命名権「いったい、どういうことなの」(読売新聞) - goo ニュース
JRも「さぬきうどん駅」に変更…駅に愛称表示(読売新聞) - goo ニュース

 財政破綻寸前の大阪府泉佐野市が打ち出した「自治体名」の命名権(ネーミングライツ)

売却についてわかり易く例えるならば、最近、タモリが“本物”のうどんは“こし”の無い

福岡県のものだと異論も出てきているが、頑張って香川県が押している「うどん県」のような

ものだと思うが、そうなると奇妙なことが起こる。例えば愛知県の豊田市ならば自動車が

イメージ出来るし、実際にトヨタ自動車が本社を置く企業城下町として知られている訳だから

問題は無いだろうが、泉佐野市が“うどん市”となっても実際にうどんを食べられる場所は

“うどん市”となった泉佐野市ではなくて、香川県なのだから訳が分らない事になってしまう。

更に年ごとに売却先が変わってしまうことになれば、泉佐野市は“死に体”と化すだろう。


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TPPとビートルズ

2012-03-25 00:01:15 | Weblog

首相「TPPはビートルズ」=参加の意義、独自解釈で説明(時事通信) - goo ニュース

 24日の都内での講演での野田佳彦首相のTPP交渉参加を検討している日本の立場に

関する、「環太平洋連携協定(TPP)はビートルズだ」発言は、やはり一般受けを狙って

見事に失敗したものだと思う。首相は「日本はポール・マッカートニーだ。ポールのいない

ビートルズはあり得ない」と強調した上で、「米国はジョン・レノンだ。この2人がきちっと

ハーモニーしなければいけない」と述べているのだが、TPPに参加する国は4ヵ国だけでは

ないことは明らかで、ビートルズの例えは適切ではない。それにポール・マッカートニーも

ジョン・レノンもソロとして十分に活躍出来たのだから、ますます適切ではないことになる。

唯一評価出来る部分があるならば日本をジョン・レノンにしなかったところであろう。もしも

TPPに参加しなかったら殺されるという脅しの意味に取られかねないからである。


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