MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

坂本龍一とYOSHIKIの関係について

2023-04-13 19:52:55 | 邦楽


(2023年4月3日付毎日新聞朝刊)

 今回の報道で最も驚いたことは、坂本龍一がX JAPANのことを嫌っていたことがあまり知られていないことだった。坂本は1990年代後半頃だったと思うが、フジテレビの深夜番組において当時フジテレビのアナウンサーだった中井美穂にX JAPANのことを訊かれて、「早く解散しろ」と言っていた。理由は言わなかったのだが、環境問題に積極的に取り組み、時にはためらうことなく政府や都の方針に異議を唱えた坂本が「反体制」とするならば、YOSHIKIは「体制」側の人間であること、より正確を期するならば「反体制」を装ったX JAPANで活動している「体制」側のYOSHIKIは両方手玉に取っているビジネスマンのようにしか坂本には見えなかったのだと思う。坂本は作品を気にいれば手弁当で映画音楽を担ったほどに根っから音楽が好きだったのだから、YOSHIKIとは正反対だったのであり、だから2001年に結成された音楽ユニット「ZERO LANDMINE」にもX JAPANのメンバーは呼ばれなかったのである。
 たいして親しくもないどころか面識さえないような相手の代表曲を勝手に弾いて、自身のイメージアップに利用された坂本の無念は計り知れないものがあるが、YOSHIKIが最近結成したロックバンドの名前が「THE LAST ROCKSTARS(ザ・ラストロックスターズ)」って余りにもダサくないか? 別に国内で活動する上においては問題ないとは思うのだが、海外でも活動するとなると、例えば、ボブ・ディランとかニール・ヤングのような「本物」がいるわけだからさ。

YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『TECHNOPOLIS』(HD Remaster・Short ver.)
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/mdpr/entertainment/mdpr-3682757


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YMOを巡る「トミー・リプーマの秘話」について

2023-02-20 00:57:05 | 邦楽

YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『CUE』(「WINTER LIVE 1981」HD Short ver.)

 デイリー新潮の記事「【高橋幸宏さんを偲ぶ】ピーター・バラカンがジャパン・タイムズの追悼記事に驚いた理由」という記事の中で、「トミー・リプーマの秘話」という部分の記事内容がいまいち上手く理解できないので、改めてここで検証してみたい。先ずは記事を引用してみる。

 

 高橋さんの死後、ジャパン・タイムズが「Yukihiro Takahashi: Style, substance and the knack for a beat」(電子版:1月21日)という追悼記事を配信した。そこで報じられた内容に、バラカンさんは驚いたという。

「YMOがデビューした時、トミー・リプーマ(Tommy LiPuma)というプロデューサーがファースト・アルバムをリミックスしてアメリカで出しました。ジャパン・タイムズは、彼の助言がなければアルファレコードはYMOに関してあまりやる気にならなかったという書き方をしていたんです。トミー・リプーマが具体的に何を言ったのかはよく分からないけど、どうもアルファはYMOをあまり理解できていなかったようなんです。もしかしたらYMOは、アルバム1枚で終わっていたのかもしれません」

 バラカンさんは記事を書いた記者をTwitterで発見し、「この部分は誰から聞いた話なのか?」と質問メッセージを送った。

「そうしたら返信が来て、『高橋幸宏自身から、何年か前にインタヴューした時に聞いた』と言うんですね。幸宏が言っていたのなら間違いないと思いました。結局、特にポピュラーミュージックは、売り方次第ということです。YMOは日本で“逆輸入”的なイメージで売り出され、それがウケた。人に聴いてもらうためには、レコード会社は手段を選ばないというわけです」

 

 以上が記事の引用である。次にその記事の原文(James Hadfieldによる)を引用してみる。

《Sadistic Mika Band was the first Japanese rock group to do well overseas, although its label back home failed to capitalize on the success. That wouldn’t be the case when YMO exploded onto the scene a few years later, even if it took the intervention of U.S. record producer and music executive Tommy LiPuma to convince Japanese label, Alfa Records, to sign off on the project.》

 この記事を拙訳してみる。

 「サディスティック・ミカ・バンドは海外で上手く行った最初の日本のロック・グループだったが、母国に戻った彼らのレコード会社はこの成功を利用し損なった。数年後にYMOが音楽シーンに突然現れた際、そのような事例には当たらなかっただろう。たとえアメリカのレコードプロデューサーでレコード会社の経営者であるトミー・リプーマの仲介で日本のレコード会社であるアルファレコードにこのプロジェクトを止めるように説得されたとしても。」

 拙訳によるならば、YMOのファーストアルバムをリミックスしたトミー・リプーマに、YMOには可能性を感じないから止めておけと言われたとしても、アルファレコードは諦めずにプロジェクトを続行したからYMOは売れたと読める。ここでは例え話として書かれているものの、実際はリプーマにダメ出しされたというニュアンスが込められていると思うのであるが、ピーター・バラカンの説明とは正反対なのである。もちろんイギリス人に英文の読解が間違っていると言える立場にはいないのだが、記事の内容がどうしても上手く呑み込めない。知らないうちに英文法が変わったのかな?
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/entertainment/dailyshincho-956883


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『調子悪くてあたりまえ』近田春夫自伝

2022-11-18 12:57:05 | 邦楽

 今更になって近田春夫の口述による自伝『調子悪くてあたりまえ』を読んでみた。気になっていた箇所を取りあげてみたい。
 2018年6月に近田は、テレビ朝日で放送されていた「ラストアイドル」というオーディション番組で誕生したユニット「Good Tears」に楽曲を提供しているのだが、近田の発言を引用してみる。

「ここで俺は、Good Tears という4人組をプロデュースしたんだ。アピアランスはお色気を打ち出そうと思い、へそを露出するベリーダンス風の衣装にした。曲名は、へそにちなんで『へえ、そーお?』。サウンドはドナ・サマーの『I Feel Love』のベースラインにアラベスクやジンギスカン辺りの下世話なメロディーを乗せてみた。つまり、80年前後のミュンヘンディスコだね。
 この曲、当時の安倍政権に巻き起こっていた不祥事を揶揄するような歌詞だったから、ネットで軽く炎上して、ニュースにもなったのよ。あんなにケチョンケチョンに批判されることも珍しいから、なかなか面白い経験だったね。結果として、あのぐらいで心が傷つけられるわきゃないってことを学んだよ。」(p.301)

 最初にこの曲を聴いた時には酷い曲だと思ったのだが、こうして説明されて改めて聴いてみてもやはり酷い曲だと思う。どうも近田の方法論は奇をてらい過ぎて、どれもコミカルな感じに堕ちてしまっており、例えば、ジューシー・フルーツの「ジェニーはご機嫌ななめ」や漫才コンビのザ・ぼんちの「恋のぼんちシート」など本人たちと曲のキャラクターが合えば上手くいくのだが、「へえ、そーお?」は完全にスベっていると思う。

Good Tears「へえ、そーお?」MV(Short ver.) 

Donna Summer - I Feel Love (Live) 

 気質というものはなかなか変わるものではないようで、最近のソロ曲である「超冗談だから」はゲスの極み乙女のパロディー曲である。

近田春夫「超冗談だから」MV 

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/rollingstonejapan/entertainment/rollingstonejapan-36915


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

足がかりとしてのAKB48について

2021-11-21 00:56:17 | 邦楽

【Dance Practice】AKB48「根も葉もRumor」 フルサイズver.

 始まりは2019年9月にリリースされたAKB48の「サステナブル」でセンターを務めた17歳の矢作萌夏が2020年2月に卒業し、2021年3月の歌番組で「フライングゲット」のセンターを務めた14歳の長谷川百々花がその2日後に活動を辞退し、新曲「根も葉もRumor」においても実質センターで初選抜の20歳の横山結依(円陣の中で踊っているメンバー)も今月で卒業するらしい。つまりAKB48というグループは優秀な人材ほど芸能活動における足がかりとしてしか機能していないのである。特に最初にフロントにいる横山結依と本田仁美は2016年の『AKBINGO!』のダンスバトルで優勝しているにも関わらず、本田は2018年10月に「IZ*ONE」に期間限定で移籍し、横山は今回が初選抜というのだから宝の持ち腐れとは言わないが、グループの運営自身では原石を磨こうとはせず、他の運営会社に貸し出して散々磨かせた後に取り戻すという奇妙な行為に及んでいる上に、この曲の売り上げは前作「失恋、ありがとう」を大きく下回り、紅白復帰は「BiSH」に阻止されたかっこうになってしまっているのである。
 テレビ東京で現在放送休止中の『乃木坂に、越されました~AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!~』の演出に疑問が生じてしまうのは、あたかもメンバーたちの怠惰によって乃木坂46に追い抜かれたような前提で企画していることで、姉妹グループの選抜メンバーを取り込む「ドーピング」という行為はあったものの、新曲のダンスを見ても分かるようにAKB48の凋落はメンバーの責任ではなく運営サイドの責任でしかありえないのである。
 ところで新曲のタイトルの「根も葉もRumor」は「好きになったら根も葉もRumor」とあるように「根も葉もない噂」と「あばたもえくぼ」を組み合わせたような言葉で、好きになったら噂の元となっている根も葉も「噂」だという意味になり、怪しいメッセージだとは思うが、最近の秋元康が自身の企画・原案のドラマを次々と送り出している理由が、メンバーたちのセカンドキャリアを勘案してのことであるならば、文句は言えないとしても、秋元が手掛けるドラマは自身が脚本を書いていないためなのかいつも竜頭蛇尾の感が拭えない。

 立命館大学教授の千葉雅也は『ツイッターの哲学』(河出文庫 2020.11.20)で以下のように記している。

「アイドルは恋人情報が漏れると叩かれるっていうアホらしいことを廃絶できないのだろうか。パートナーがいることが分かったくらいで妄想が阻害されるようなファンは気合いが足りん。」(p.55)

 しかしそもそも気合いが足りない人たちがアイドル(偶像)を必要として多額を貢いでいるのだから本末転倒な意見で、これをマチスモと言わずに何と呼ぶのか? 因みにここで言うマチスモとは門外漢が知ったかぶって上から目線で小ばかにしたように相手を皮肉ることで、アイドルの応援とはボランティアではなくビジネスなのである。それともアイドルファンはアガペーを強いられるのか?

【歌ってみた】根も葉もRumor/AKB48(Covered by 岡田奈々)
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/oricon/entertainment/oricon-2209660


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

荒木一郎と頭脳警察

2021-08-01 00:59:40 | 邦楽

 『まわり舞台の上で 荒木一郎』(荒木一郎著 文遊社 2016.10.15)には驚くべきことがたくさん書かれているのだが、例えば、荒木は『荒木一郎の世界』(1971年)というアルバムで「僕は君と一緒にロックランドにいるのだ (I'm with you in Rockland)」という歌を歌っている。この曲の歌詞はアレン・ギンズバーグ(Allen Ginsberg)が1956年に出版した詩集『吠える(Howl)』のPart IIIの部分の訳詞(諏訪優)にそのまま荒木が曲をつけたのである。
 こんなことをしているのは知る限りでは頭脳警察がデビューアルバム『頭脳警察1』(1972年)に収録されたヘルマン・ヘッセの「さようなら世界夫人よ(Leb Wohl, Frau Welt)」の訳詞(植村敏夫)に曲をつけているくらいだと思ったのであるが、本書には以下のように書かれているのである。

荒木 頭脳警察は、しょっちゅうこっちがMCAにいて、いろいろなことをやっているじゃないですか。たまたま、頭脳警察のディレクターか誰かが知り合いで、『頭脳警察やってもらえないか』っていう感じで話が来たんだよね。だから、ほんとのプロデューサーみたいに自分が発掘しに行くんじゃなくて、自分がレコード会社にいるから、ある種、便利使いっていう感じで、プロデュースをやったわけ。」(p.173)

「………ただ、なんかあんまり記憶がないんだよね。彼、PANTAはおとなしいんだよ。やってる歌はワーワー言うけど、実際にしゃべるとすごいおとなしい。だから、『こうやろうね、ああやろうね』って言ったら、そのままいっちゃう。『作ったの聴かせて、じゃあ、これ、こういうふうにやっていこうか』って、聴いた歌の中から、そうやって単純にアルバムを作りました。」(p.175)

 頭脳警察のライブでのPANTAの証言を合わせると、対照的な作風であるにも関わらず同じ感性を持ち合わせていた荒木とPANTAは偶然プロデューサーとミュージックシーンという立場で頭脳警察のデビューアルバムを制作したのである。

 それにしても頭脳警察はある意味不幸なバンドで、バンド構成はT・レックス(T. Rex)なのに、ヴォーカルのPANTAはドアーズ(The Doors)のジム・モリソン(Jim Morrison)と似たような気質を持っているために、オーソドックスなロックなのかグラムロックなのか当時の聴き手には分かりにくかったと思うのである。

僕は君と一緒にロックランドにいるのだ (1971)【荒木一郎】

頭脳警察 さようなら世界夫人よ アースデイ2019


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何をやっても成功する人の傾向について

2021-02-04 00:59:57 | 邦楽

 2021年2月1日に放送の『乃木坂工事中』は「乃木坂46 設楽軍VS日村軍 新春ゲーム大会2021 イントロクイズ対決!」という企画で、一応乃木坂46の曲からイントロクイズを出すという「体」で対決が行なわれた。
 「事件」はラストの「歌い出しイントロクイズ対決」で起こった。久保史緒里・山下美月ペアと設楽統・清宮レイペアの最終問題において、流れてきたイントロに真っ先にボタンに反応したのが、久保史緒里で、それに驚いたのが設楽統である。何故ならその曲は久保がまだ生まれていない1986年にリリースされたBOØWYの「B・BLUE」で、久保は歌いだしを完璧に歌って勝利したのである。
 しかしこれには伏線があって、2019年7月15日の同番組の「これなら語れるグランプリ2019」という企画において、乃木坂46の曲をほぼ完璧に把握している「イントロ女王」久保史緒里に対して、バナナマン向けにスタッフが気をきかして彼らが大ファンであるBOØWYの曲を流して久保が分からなかったということがあったのである。
 普通ならば他のメンバー同様に、そういうロックバンドがいたんだなという程度で済ませてしまうはずだが、久保史緒里はただBOØWYの曲を聴いただけではなく、歌詞まで憶えるほど聴き込んでいたということなのである。まさかこんな時に役に立つとは久保本人も想像していなかったと思う。
 最近の久保史緒里にはもう一つ逸話がある。去年の12月30日のラジオ番組『乃木坂46のオールナイトニッポン』においてMCの新内眞衣と納豆餅に添える納豆は「小粒」か「ひきわり」かで議論になったのである。これは新内が指摘するようにひきわり納豆の方が上手く餅に絡んで美味しいはずなのだが、久保はあくまでも納豆の良さを残した小粒納豆にこだわるのである。言うまでもなくどうでもいい話なのであるが、庭にあったリンゴの木からリンゴが落ちるというどうでもいいような中にこだわったからこそアイザック・ニュートンは万有引力を思いついたのである(違うのか?)。
 このように「こだわり」と「勤勉」を合わせ持つ人は何をやるにしても成功することは保証されているのではないだろうか?

乃木坂46 『僕は僕を好きになる』

KYOSUKE HIMURO -B.BLUE-(2004 at Tokyo Dome)
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/mdpr/entertainment/mdpr-2419186


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「Dreamland」 BENNIE K 和訳

2020-11-09 00:41:13 | 邦楽

BENNIE K / Dreamland

 BENNIE K の「ドリームランド」の英語の歌詞の部分を和訳して改めて全部書き出してみる。

「Dreamland」 BENNIE K 日本語訳

誰も私の心を止めることはできない
今こそパーティーを始めよう
気まぐれに任せて
まるでおとぎの国のよう
踏み出したらいいのよ
その時私は自分が夢を見ているように感じるはず

昔々
あるカドのファストフード店で
「すいません、コーク2つお願いします」
「かしこまりました」
勤めていた女の子は

かなり面白い夢を
こっそり企んでいて
「モップの掃除は終わったの?」
全て投げ捨てて未来へ
飛び出したの
今こそ私に歌を歌わせて欲しい

誰も私の心を止めることはできない
今こそパーティーを始めよう
思いを明日へ乗せ
まるでおとぎの国のよう
手を伸ばせばいいのよ
その時私は自分が夢を見ているように感じるはず

私の女の子たちはどこにいるの?
手上げてな
私の男の子たち
私に愛をちょうだい
パーティー・ピープル
屋根を突き破りなさいよ
私たちが
まだ足んないなら
今こそそれを取り戻すのよ
私がここに来た以上は
立ちあがってみんなもっと踊って
お尻を振ってリズムに乗って
(じっくり見て)
あなたが今まで行ったことがない場所へ
私が連れて行ってあげるから
目を醒ます様なの欲しいんでしょ?
もっとエッジを効かして声聞かして
「オー、イエ~イ」と言って
あたかもハチドリのように
感覚を潤わす世界
分かる?
私の心まだ止まんない
だってブームが来たのだから
分解して冷めないように
夜はいつでも私についてくる
今こそビートに合わせて弾むのよ

誰も私たちの邪魔をすることはできない
描いたままに一晩中
溢れ出す思いを
誰かの心から他の誰かの心へ
伝えてゆけば大丈夫
私の夢の中の入ってきたくないの?

西へ向かうのよ
パーティー・ピープルと共に
私たちと共に
とても元気でさわやかに
でもまだそれを道に刻んでいる最中
「私たちはまだ夢の中」と
だからあなたが夜明けの太陽を見る時
このままずっと
もっと大きな声で歌って
もっと聴かせていて
集まりましょうよ

誰も私の心を止めることはできない
今こそパーティーを始めよう
気まぐれに任せて
まるでおとぎの国のよう
踏み出したらいいのよ
その時私は自分が夢を見ているように感じるはず

誰も私の心を止めることはできない
今こそパーティーを始めよう
思いを明日へ乗せ
まるでおとぎの国のよう
手を伸ばせばいいのよ
その時私は自分が夢を見ているように感じるはず

誰も私たちの邪魔をすることはできない
描いたままに一晩中
溢れ出す思いを
誰かの心から他の誰かの心へ
伝えてゆけば大丈夫
私の夢の中の入ってきたくないの?

誰も私の心を止めることはできない
だから一晩中パーティーを続けるのよ
成り行きに任せて
ここがおとぎの国だから
楽しんだら大丈夫
私はまだ夢を見ているような気分

BENNIE Kさん『Dreamland』の歌詞
ドリームランド
words by ベニーケー
music by ベニーケーマインチャン
Performed by ベニーケー


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日向坂46『ソンナコトナイヨ』MVの富田鈴花について

2020-04-27 00:49:38 | 邦楽

日向坂46 『ソンナコトナイヨ』

 日向坂46の『ソンナコトナイヨ』の歌詞に関して色々文句を言ったものの、結局MVを毎日のように見ていて一つ気がついたのであるが、一人だけ印象に残らないメンバーがいて、それが富田鈴花なのである。富田鈴花を知らない人のために説明しておくと、渡邉美穂と濱岸ひよりと一緒に踊っている茶色い薄手のロングコートを着ている女の子である。
 カメラマンと相性が悪かったのか、いつも背中を向けているか(1分44秒、1分48秒、1分53秒、2分4秒、2分13秒、2分15秒)、ダンスの振り付けでたまたま上げた腕が被って顔が映っていなかったり(2分11秒)しているのである。ところが日向坂46のファンが誰も指摘していないようなので、本人に代わって指摘しておこうと思ったのであるが、「ソンナコトナイノカ?」
 ところでこの曲は同時期にリリースされたSKE48の「ソーユートコあるよね?」とタイトルが対になっている。秋元康の作詞術として興味深い。

SKE48 『ソーユートコあるよね?』

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/thetv/entertainment/thetv-230228


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「標準語」の意義について

2020-04-01 12:34:22 | 邦楽

欅坂46『青空が違う』踊ってみた【浜辺坂46】

 欅坂46のメンバーで構成されている派生グループ「青空とMARRY」という今は存在しないグループが歌っていた「青空が違う」という歌詞にも違和感がある。
 これは夢を叶えるために都会へ出て行った彼氏と遠距離恋愛中の彼女の心情が歌われているのであるが、どうやら彼が風邪をひいてしまったらしいと電話をしている時に気が付いた彼女が彼に会うために黙って彼の家まで行く際の、「Siriで聞いたあなたの住所まで/いくつも電車を乗り換えながら/標準語しか聞こえない車内は/降りる駅を間違えそう」という歌詞は間違っていると思う。
 例えば、東京に住んでいる彼女が青森に行ったのであるならば、「方言しか聞こえない車内は/降りる駅を間違えそう」とはなるが、地方から東京に出てくるならば標準語を聞いて降りる駅を間違える訳はないからである。
 しかしこのことが意外と気がつかれてないと思うのは、南海キャンディーズの山里亮太の短編妄想小説集『あのコの夢を見たんです。』(東京ニュース通信社 2019.4.12)でこの曲をモチーフにした「アナザーブルースカイ作戦」において、主人公の菅井友香が「生まれて初めて乗車する東京の地下鉄。標準語しか聞こえてこない車内にいると、自分の降りる駅をうっかり間違えそうになる。」(p.120)と書いてしまっているからである。

欅坂46さん『青空が違う』の歌詞
アオゾラガチガウ
words by アキモトヤシシ
music by スギヤマカツヒコ
Performed by ケヤキザカフォーティーシックス


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「奈良美智系女子」の慰め方について

2020-04-01 00:51:06 | 邦楽

日向坂46 『ソンナコトナイヨ』

 日向坂46の新曲『ソンナコトナイヨ』の歌詞は微妙だと思う。前髪を切り過ぎて奈良美智が描く絵の女の子みたいだと誰かに言われた彼女に対して彼氏が「ソンナコトナイヨ 僕はそう思わない」と当初は言っていたのだが、どうやら無理筋だと思ったのか「あの絵の女の子だってチャーミングだろう?」と慰め方を変えているのである。
 因みに奈良美智が描く女の子とは下のようなものである。


(『Light My Fire』2001)

 取り付く島もないブスと断定せざるを得ない。つまりこの曲はブスの彼女を慰める彼氏の心情を可愛い女の子たちが歌うという、余りにも捻り過ぎていて感情移入できない性質のものなのであるが、日向坂46のファンの男性たちにとっては切実な問題なのかもしれない。MVはポップでよく出来ていると思う。
 この歌をテレビ朝日アナウンサーの田中萌がカヴァーしている。グループの中に紛れ込んで歌っていても気が付かないかもしれない。

【ソンナコトナイヨ/日向坂46】テレ朝 田中萌アナが本気でフル尺踊ってみた【女子アナダンス部】

日向坂46さん『ソンナコトナイヨ』の歌詞
ソンナコトナイヨ
words by アキモトヤスシ
music by ヤナギサワヒデキ
Performed by ヒナタザカフォーティーシックス


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする