MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『フルスロットル』

2014-09-30 00:11:21 | goo映画レビュー

原題:『BRICK MANSIONS』
監督:カミーユ・デラマール
脚本:リュック・ベッソン/ロバート・マーク・ケイメン
撮影:クリストフ・コレット
出演:ポール・ウォーカー/ダヴィッド・ベル/RZA/カタリーナ・ドゥニ/アイシャ・イッサ
2014年/フランス・カナダ

 「B級」というレベルを保つ困難さについて再び

 『アルティメット(District 13)』(ピエール・モレル監督 2004年)のリメイクである。リュック・ベッソンと一緒に脚本に参加していたビビ・ナセリの代わりにロバート・マーク・ケイメンが加わっていることが脚本を良くしているのか悪くしているのか定かではないが、2018年に無法地帯と化したデトロイトの一角を仕切るマフィアたちに盗まれた中性子爆弾を解除するコードをわざわざその地域の郵便番号と同じにした警察と市長の意図が分からない。怪しまれるに決まっているではないか? 「B級映画の帝王」と謳われるロジャー・コーマン監督ばりの、例えば、『女囚大脱走(Swamp Women)』(1955年)のような、いわゆるキャット・ファイトなどいまどきなかなか見られない下品なシーンも含めて、いつものリュック・ベッソンの脚本の荒さは健在ではあるが、やはりベッソンの作品は『LUCY ルーシー』(2014年)のように女性を主人公にしてこそ彼の「ロリコン力」が発揮されるように思う。


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『アイ・フランケンシュタイン』

2014-09-29 00:08:09 | goo映画レビュー

原題:『I,FRANKENSTEIN』
監督:スチュアート・ビーティー
脚本:スチュアート・ビーティー/ケヴィン・グレイヴォー
撮影:ロス・エメリー
出演:アーロン・エッカート/ビル・ナイ/イボンヌ・ストラホフスキー/ミランダ・オットー
2014年/アメリカ・オーストラリア

「B級」というレベルを保つ困難さについて

 1795年、ヴィクター・フランケンシュタイン博士が創り出したモンスターが博士の妻だったエリザベスを殺し、復讐するために逃げるモンスターを追跡する途中で博士が凍死してしまった後、悪魔の総統であるナベリウスの手下たちに捕えられようとしたところを、天使の役割を果たすガーゴイルたちに救われる。ガーゴイルの女王であるレオノアに「アダム」と名付けられたそのモンスターは仲間の加わることを拒否して武器だけを貰って去ってしまう。
 それから200年が経ち、アダムは悪魔たちに狙われることになる。ナベリウスが仲間を増やす目的で研究所を設立しており、アダムが創られたノウハウを知ることが目的だった。その後、主任研究員のテラ・ウェードを自分の味方につけたアダムとナベリウスに、ガーゴイルたちの三つ巴の戦いが展開されることになる。
 前半のヴィクター・フランケンシュタイン博士の日記を巡る攻防と、ラストの巨大な死体保管所の崩壊シーンの落差がいかにもB級作品なのであるが、どうしても解せない部分は、天使であるはずのレオノアの命令によって手下のギデオンがアダムを殺そうとしたにも関わらず、最後で、何も知らないアダムがギデオンを殺したことをレオノアに謝罪しており、それに対してレオノアが「高い目的(High purpose)」のためだから良しとしてしまうのである。それはもちろん続編への伏線なのではあろうが、残念ながら本作は興行的に成功していないために、続編が製作される可能性は低いようで、魂の定義の曖昧さも加わって、結果的に辻褄が合わない終わり方になってしまっている。


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あびる優と生野陽子の差

2014-09-28 17:45:58 | Weblog

TBS安東弘樹アナ、『アッコに!』卒業「16年間は宝物」(ORICON STYLE) - goo ニュース
ショーパン、めざまし婚!同期の中村光宏アナと生報告(スポーツ報知) - goo ニュース
あびる優がアッコにおまかせで結婚発表(日刊スポーツ) - goo ニュース

 この日の『アッコにおまかせ』では、26日に『めざましテレビ』で生野陽子アナウンサー

の結婚報告を番組冒頭に予告しながら番組最後まで約2時間半報告を引き延ばしたことを

揶揄していたが、『アッコにおまかせ』においても、14日に準レギュラーのあびる優の

結婚報告を名前を伏せながらも番組冒頭で予告して番組最後で発表したのだから、

やっていることは変わらない。確かに生野はフジテレビの社員であり、タレントではない

人物の結婚報告に何の意味があるのかという意見はあるが、平日の毎朝のレギュラー

番組の司会を担っている「会社員」と、月に一度くらいしか出演していない「タレント」の

どちらにニュースバリューがあるのか勘案するならば、明らかに「会社員」の方であろう。


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『プレーンズ2 ファイアー&レスキュー』

2014-09-27 00:05:57 | goo映画レビュー

原題:『Planes: Fire & Rescue』
監督:ロバーツ・ガナウェイ
脚本:ジェフリー・M・ハワード
出演:エド・ハリス/レジーナ・キング/ステーシー・キーチ/デイン・クック
2014年/アメリカ

チーム内でも強いられる「個人プレイ」の過酷さについて

 主人公のダスティ・クロップホッパーは「ウイングス・アラウンド・ザ・グローブ」レースにおいてチャンピオンになり一流のレーサーと認められたのであるが、その矢先、ダスティはエンジンのギアボックスに深刻な問題が生じた上に、そのギアボックスは既に生産が中止されていたために交換が出来なかった。
 それをきっかけにダスティは個人的なレースからチームワークのレスキュー隊に入隊する決心をし、ボスのブレード・レンジャーにしごかれて個人プレイからチームプレイに徹するまでのストーリーの流れは悪くないのであるが、言わば「心臓」に爆弾を抱えたままのダスティは、やはり肝心の場面では「個人プレイ」を強いられることになり、チームワークの大切さがおざなりになってしまうところがストーリー展開として甘いのではないだろうか。


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『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』

2014-09-26 15:24:52 | goo映画レビュー

原題:『Mitt liv som hund
監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:ラッセ・ハルストレム/レイダル・イェンソン/ブラッセ・ブレンストレム
    ペール・ベルイルンド
撮影:イェリエン・ペルション
出演:アントン・グランセリウス/マンフレド・セルネル/アンキ・リデン
1985年/スウェーデン

「転落」から「帰還」を目指す主人公について

 主人公の12歳のイングマルは絶えずスプートニク2号に乗せられて地球最初の宇宙旅行生物になったライカ犬のことを考えている。ライカ犬の不幸は人工衛星に乗せられたことではなく、無事に帰還できなかったことにあるはずで、だからイングマル自身は無事に地球に「帰還」するように試みるものの、例えば、家の屋根からの最初の飛行実験は宇宙船が途中で止まってしまい、「原始の母」の彫像のモデルになっているベリットの裸を見たいがために彫刻家の家の屋根に登り、屋根のガラス窓越しに覗こうとしたイングマルはガラス窓が壊れてしまい転落してしまう。
 あるいはサガとのボクシングの試合で犬と化したイングマルは殴られた勢いで納屋の藁の上に転落してしまったりするのであるが、ラストの再度の飛行実験でイングマルたちは泥水の中ではあったけれど無事に地球に帰還することができるのである。


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「内田眞由美の呪い」について

2014-09-25 00:05:33 | 邦楽

小林よしのり氏、じゃんけん大会に恐怖と感動! 高的中率で"八百長の声"懸念

 「第5回AKB48じゃんけん大会」のために『AKB48 じゃんけん大会 公式ガイドブック2014』

という公式ガイドブックがあるそうで、そこで小林よしのりと宇野常寛が対談し、「わしと宇野

が出した予想通りに行ったら、ものすごく盛り上がるし、ソロデビューも、じゃんけん選抜も、

レコード会社は大喜びになるだろう」と想像し、じゃんけん大会終了後のブログで「恐かった

なああああああ、AKB48じゃんけん大会 史上最高のミラクルだった 今までの大会で

一番面白かった」と興奮し、「その通りにこの2人(渡辺美優紀と宮崎美穂)がどんどん

勝ち抜いて、ついに選抜に入ったときはぞっとした」とあまりの偶然に驚き、「これじゃ

また八百長とか言い出すアホが出てくりゃせんかと不安になったよ」と心境をつづっている

ようだが、私は最近、「内田眞由美の呪い」というものを知った。2010年の最初の

じゃんけん大会『AKB48 19thシングル選抜じゃんけん大会』で優勝した内田眞由美が

センターポジションで「チャンスの順番」をリリースしたものの、通算売上で100万枚

に届かず、記録が途切れてしまった「事故」である。その後、篠田麻里子、島崎遥香、

松井珠理奈という主力メンバーが優勝して100万枚以上売り上げているところを見ると、

実は多くのメンバーはじゃんけんに最後まで勝ち残りたくはないと思っていることに

気がついたのである。だから小林や宇野がはしゃいで予想したことが現実となるのは

当たり前であって、売上の責任も取らざるを得ない状況を勘案するならば、メンバー間で

暗黙の了解が働くことは必然なことであって、事実上、最もチャンスを必要としている

無名のメンバーに全くチャンスなど無いも同然という皮肉な状況に陥っているのである。


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『喰女 クイメ』

2014-09-24 00:29:09 | goo映画レビュー

原題:『喰女-クイメ-』
監督:三池崇史
脚本:山岸きくみ
撮影:北信康
出演:市川海老蔵/柴咲コウ/伊藤英明/中西美帆/マイコ/根岸季衣/勝野洋/古谷一行
2014年/日本

死んだ男が見る「妄想」の「活気」について

 舞台「真四谷怪談」で、お岩役を演じる後藤美雪と、伊右衛門役を演じる長谷川浩介は、日常においても舞台と同じような状況に置かれることになるのであるが、例えば、下腹部を自ら傷つけた美雪が寝ているところへ浩介がやって来て掛布団をめくったら美雪の下腹部が血だらけだったシーンなどは『愛のコリーダ』(大島渚監督 1976年)のラストシーンを彷彿とさせ、舞台装飾やグロい演出などにはかなり工夫がみられるが、それに比べるとストーリーそのものが追い付いていないように感じる。美雪の壮絶な振る舞いを支える伏線が描かれない理由は『四谷怪談』という誰もが知っているはずの物語をベースにしているからであろうが、やはり美雪と浩介の関係を具体的に描かなければ、インパクトが弱いと思う。ラストで美雪が足で頭を転がしているシーンは面白かったが、要するに柴咲コウ頼みの作品と言っていいと思う。


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『幕末高校生』

2014-09-23 00:35:42 | goo映画レビュー

原題:『幕末高校生』
監督:李闘士男
脚本:橋部敦子
撮影:藤石修
出演:玉木宏/石原さとみ/柄本時生/川口春奈/千葉雄大/佐藤浩市
2014年/日本

 よくよく考えてみると真意が伝わっていない状況について

 高校教師の川辺未香子が勝海舟から学んだことは、「何もしない」ということだったはずで、例えば、既にタイムスリップして1年が経とうとしてすっかり幕府軍の武士として勝の命を狙っていた沼田慎太郎は勝を討ち損なうのであるが、勝が返り討ちをすることはない。勝は自分のことよりも日本が最小の犠牲で最大の幸福を得ることを願っているのである。
 勝の言動を見ながら、未香子は生徒たちに対して、自分が偏差値だけで進学先を判断していたことを反省するのであるが、この未香子の反省が正しいのかどうか疑問を抱かざるを得ない。例えば、医学部を勧める母親に逆らって慎太郎は獣医学部に進学すると言うのであるが、よほど普段から動物愛を披露していない限り担任としてはやはり医学部を勧めるであろう。医学部に進学できるだけの学力があり、金銭面も問題ないのだから慎太郎のみならず慢性的な医師不足である日本にとっても有益だからである。勝海舟の思想が川辺未香子に上手く伝わっていないように感じるのであるが、これは現代の部分の描写不足からであろう。


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『イントゥ・ザ・ストーム』

2014-09-22 00:32:03 | goo映画レビュー

原題:『Into the Storm』
監督:スティーヴン・クォーレ
脚本:ジョン・スウェットナン
撮影:ブライアン・ピアーソン
出演:リチャード・アーミティッジ/サラ・ウェイン・キャリーズ/マット・ウォルシュ
2014年/アメリカ

 ハリケーンの描写の濃密さに追いつかない人間関係の濃密さについて

 巨大ハリケーンを巡って主人公のモリス親子と研究者チームと野次馬の2人の立場の違うキャラクターを配しており、その災害シーンのみならずパニック映画としてはかなり凝ったものだと思う。25年後の自分に対するメッセージヴィデオに関しても、最初に映したものと、ハリケーンの難から逃れた後に改めて撮られたものとの変化も上手いと思う。しかしハリケーンが襲来してくる迫力あるシーン以外は、不思議とストーリーが心に残らないのは、やはり伏線が弱く、90分では人間関係が描き足りないからかもしれない。確かに、1996年に公開された『ツイスター』(ヤン・デ・ボン監督)と比較するならば、CGの技術向上による映像の迫力は格段に上がっているが、『ツイスター』の方がまだユーモアがあると思う。


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バラエティー番組終了の原因

2014-09-21 00:29:38 | Weblog

「NMB48 げいにん!THE MOVIE」観客動員2万人突破(映画.com) - goo ニュース

 昨夜の日本テレビで放送された「NMB48げいにん3」の最終回で、気になった

ことを記しておきたい。「こんな次回予告はイヤだ」というお題で、いつものように

ウケなかった山田菜々に対して司会のフットボールアワーの後藤輝基がハリセンで頭を

叩こうとしたら山田が避けて、それに対して後藤が「ハリセンを声をあげて避け出したら

オレその瞬間から傍観に変わるからな 逃げるなオマエは」とテロップが流れていた。

しかしこの場合、「傍観」ではなくて「暴漢」の方が正しいように思う。芸人のギャグの

クオリティーにスタッフの頭が追いつけないという現実が最終回の原因なのか


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