原題:『The Addams Family』
監督:コンラッド・ヴァーノン/グレッグ・ティアナン
脚本:マット・リーバーマン
出演:オスカー・アイザック/シャーリーズ・セロン/フィン・ウルフハード/クロエ・グレース・モレッツ
2019年/アメリカ
アダムス家の「活かし方」について
そもそも「アダムス・ファミリー」が漫画なのかあるいは実写として認識されているのか分からないのだが、世界的には『アダムス・ファミリー』(バリー・ソネンフェルド監督 1991年)の大ヒットでこの家族の存在は知られたと思う。個人的にはさらにブラックユーモアが加味された『アダムス・ファミリー2』(バリー・ソネンフェルド監督 1993年)の方が良かったと思うのだが、この二作目が興行的に失敗したために、このシリーズは長い間映画化されなかったのであろう。
そしてようやく今回アニメーションとして映画化されたのであるが、アニメということでアダムス家とその他の人間たちのキャラにそれほど違いが感じられない。
『アダムス・ファミリー2』の失敗が影響しているためか、本作はリアリティ番組の司会者であるマーゴ・ニードラーが街中に仕掛けていた隠しカメラを通じて、アダムス家だけでなく誰もがおかしな部分があるという子供向けの「教育ビデオ」のようになってしまっている。
せめて続編はティム・バートンに任せてみてはどうだろうか。