自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

幼児の病~母親の影

2013年02月16日 | 健康のための心の波動

 

アトピー性皮膚炎と下痢体質の場合  平成25年2月16日 

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心と体の相関関係を観ているが、母親の幼児の病に

対して与える影響にも触れてきました。

内田医師は、体験で、アトピー性皮膚炎の子供 と 

2年間、下痢が続いていた子供に接しその相関関係

を体験されています。

母親の心構えが変化することで、薬物治療をしなくても、

アトピー性皮膚炎が治った経験を語っています。

 

”小学校2年の男子。 

幼児からアトピー性皮膚炎と気管支喘息で、転々と病院を

変え医療を続けても治らないので、困っていました。

 

たまたま、この子のお母さんは公民館で私の講演を聞かれ、

早速実行されました。まず、食生活の改善として、パン食を、

米飯、野菜、小魚を重点とした日本食に切り替え、

間食には、おにぎり、だしじゃこ、たくあん、果物などを

与え、菓子類や甘い食品は控えられました。

 

アトピー性皮膚炎の子供は、イライラ気質があるので、

特に母親が落ち着くこと、また、息の場合、母親が

せかせかと気をせくように、子供に注意や指示を与える

ことのないよう指示しました。

 

いずれも、長所を褒める事、また、奥様がご主人に

不満をもっていると、直ちに子供に反映します。 

それほど、この病気は頭が良く、デリケートな性格気質

の子供に起こる症状であることを認識して、親の態度を

改めるようにすると、子供の病気も良くなる場合が

多いのです。 

デリケートな性格が、理数系や芸術的方面に才能を

伸びる実例をみてきています。

   

この母親は素直にご自分を反省し、ご主人と調和され、

ご主人の意見を立てるように心がけられました。 

そうしたところ、自分自身、今まで気が付かなかった、

女らしい思いが湧き出して、子供に対して、感情のまま

に厳しく当たっていたことを大変反省されました。

 

と同時に、子供の良さが見えるようになったと 母親は

いうのです。

’子育てがこんなに尊い大事業だと始めて気づきました。 

胸が熱くなります。私は母親になって、本当に幸せだと

思います。

 

このような、本来の妻と母親像に目覚められて、子供さん

の症状は、日増しに、軽減。

ついに、全治しました。子供さんには、薬物治療は

数日で止めました。

 

私は(内田医師)食生活の大切さを順序だてて、母親に

丁寧に説明しました。そして、子どもには、お母さんには

何でもお話し、はっきり返事すると体のリズムが整うことを、

その子供の長所をほめながら語りました。

 

必ず実行できるから’と、’良い子だ’という断言も忘れません

でした。その子供は、長い間のアレルギー状態が治ると、

野球やスイミングスクール、そろばん塾へと活発に行動する

ようになりました。”

 

母親の心と幼児の病の関連性を示す二つ目の実例は、

2年間下痢が続いた3歳児の話です。

診察の際、内田医師は 母親と、このような会話を

かわします。

2年間の間、下痢がなかったときはありませんか?”

すると、病院へ連れてきたときは不思議と下痢が止まります

 

内田医師はその答えを聞いて、合点がいきました。

”私は、なるほどと合点がいきました。 

上は5歳の女の子で、’お姉ちゃんだから’と重要視されて、

下の子は、4か月の赤ん坊で、母親が授乳やおむつに

手がかかり、気を注いでいる。

三歳のこの男の子は、真ん中でしかも、おとなしくて、

何も要求しないので、母親は家事、育児に追われて、

つい放っていたとのことでした。

 

ところが、病院へ行くときだけは、この男の子にかかりきり。

それで、嬉しかったに相違ありません。

また病院へ行く緊張も手伝って、下痢が止まったのでしょう。

そこで、’まず、食事改善 と一日一度はしっかりと

抱きしめて、’あなたもこの赤ちゃんと同じように、お母さ

のお乳を飲んで大きくなったのよ。

三人とも、みんなお父さんとお母さんの大切な子供ですよ’

と話してあげてください。

 

賢い坊やですから、どんなにか喜んで、姉弟仲よくされる

でしょう。’ と申しました。

母親は涙ぐんで、深くうなずきました。

胃腸レントゲン検査では 悪質的な異常はなく、神経性下痢で

あることが判り、その後、服薬なしで、すっかり治りました

との嬉しい電話を受けました。”

 

以前 ブログで 認知症の方の心の要求 というお話しを

しました。さらに、それらは、一つを除いては、健全者と

同じものであることも比較して書いた記憶があります。

つまり、

~  ほめられたい

~  認められたい

~  愛されたい

~  人の役にたちたい

~  自由になりたい

~  平等に扱ってほしいし、重要視されたい

 

この基本的な心の要求は、年齢にかかわりなく、存在する

のでしょう。

 

母親は特に、子供の心のこうした特質を、きちんと見極めて、

兄弟たちと同等に扱い、認め、自分は、愛されていると

いう認識をもたせてあげることが大切だと、内田医師の事例

らもわかります。

 

医師の立場から、内田医師は、”小児の病気は、本人の病気

よりも、母の育児方法に必ず因がある” ことを証明する

実例を挙げています。

 

それは、14歳までが、小児科の領域にあることからも

わかります。つまり、母親の胎内にいるように、母親の

影響を直接受けるからです。

また、過保護になっている場合も、子供の病気を助長

させていると言います。

 

次の例は、両親が、当時の、時代背景もあり、十分 

教育を受けられなかった、そこで、きな期待を両親

からかけられ、病になってしまった男の子の話です。

 

小学校5年生の男子。2年間、38度の発熱が続き、

抗生物質と副腎皮質ホルモンを内服。

ところが、7月21日から8月31日になると、平熱に

戻るというのです。

この発熱の裏には、心のトリックが隠されていました。

 

男の子は、親の期待と、家庭教師の勉強に何か威圧的な

やり方を感じ、抵抗があったのかもしれません。 

無理強いで、勉強したくない。 

もし、発熱すれば、勉強はキャンセルされる、そのために 

この子供は、発熱を 自らの潜在意識の心で造りだして

いたわけです。 

 

ところが、夏休みには家庭教師が帰省するので、熱を出して、

勉強を拒否する必要もなかったので平熱でいられたの

でしょう。

 

内田先生は、この男の子を検査して、とにかく、抗生物質と

副腎皮質ホルモンの服用を辞めさせました。

2年間の間改善されていないということは、服薬が

効果ないということだからです。

 

さらに、血清化学検査では、リウマチ反応や他の異常が

認められないというのです。そこで、内田医師は、食生活習慣

を改めさせて、子供をのびのびと興味ある面を生かすよう認め

ながら、親に、それを、伸ばすこと、さらに、家庭教師は

やめさせる、遊ぶ時間を増やすなどして、日常生活を顧みる

ことを助言し、子どもの生活を、切り替えていきました。

 

そして、夫婦調和し、夫の意見を立てることの重大性を、

母親に説明して、つとめてもらったというのです。

子どもに対しては、レントゲン写真や検査成績を見せて、

もう、病気でないこと、食事の習を改める事、必ず、

体力が戻り、活発な学校生活を楽しめることを、いい含み

説明しました。 

こうしていくうちに、子供の眼が だんだん、生き生きと

輝いてきたといいます。 

 

そして、それから5日後、熱が下がり、2年ぶりに登校

することができたそうです。

ここで内田医師が述べている食生活の習慣とは、米飯、

野菜、小魚を主体として、甘いもの、肉類、卵類をひかえめ

にすることです。これは、本来の日本人の食生活の基本で

あったもので、体質に沿った、健康食といわれている内容

と一致しています。

 

西洋医学はすすみ、分析医学と称され、肉体という生体が、

それぞれのパーツにわけられ、臓器単位の診療、診断、

検査という方法がとられています。東洋医学的な観点は、

人間を総合的に診ます。

 

総合的に診るとは、肉体が、ロボットのように、臓器

などの部品の組み合わせではなく、そ奥にある、神妙な

心の働きを加えて、病に対処するということです。

 

体のパーツが、気 という経絡や経みゃくで 連絡

とりあい、関連性をもっていること、そして、何より、

心と体の相関関係が、大きく関与していること、そういう

考え方が今後、医療関係者に、取り入れられていくことを

願います。

 

内田医師は、上記のような症例を挙げられて、”病める

臓器” を対象とするだけでなく、病気をつくった”心の要因”

と、”食生活”に注目することを、提唱しています。

 

病める心を、健全な心に、偏食 を 健康食 に変えながら、

自然治癒力を発動させて健康を目指す、それが 内田医師の 

主眼とするところです。 

 

参考資料: ”生命医療を求めて” 内科医 内田久子著 

平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社

内田医師について: 

昭和2年大阪生まれ・

昭和25年大阪女子高等医学専門学校(現在関西医大)

を卒業。その後 大阪大学附属病院、池田市立病院、

国立療養所、私立病院内科部長を経て講演活動も行った。

 stock photo : Turtle son and father

       

僕の後ろに ぼんやり映っているのは 背後霊ではないよ。 

僕のカカ(母)だよ。僕の体の健康も、

カカの想いに相当影響されているんだって!

 

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