自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

生体と神の経(みち)

2013年02月06日 | 健康のための心の波動

病は気から    平成25年2月6日

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 私たちの肉体、それを構築している、細胞、

その結びつきなど、これまで、何度も

宇宙の統一ある相と比較してきた。

 

大阪大学の名誉教授でおられた市原硬博士は 

”新医科学提網”の緒論に 以下のように書かれている。

 

”生理とは天然のことである。生体反応のもっとも、

巧妙な点は、神身が一如であり、無数の反応が調節されて

いる点に存する。”

 

” 医学とは、生命を究明せんとする学問である。

動物には 動物生理学があり、植物には 植物生理学が

あるべきであって、人間を動物の一種とみなした場合には、

それは、もはや、医学ではなく動物学である。

 

人間生理の究明という最終目標を忘れた、単なる、

解剖学や病理学であるならば、それは、医学でもあっても

無意義である・・”

 

まず 私たちの体は、教授が ”神の身”と表現した、

さまざまな不思議な反応を起こす。

体を維持・育成・守ろう とする”生体反応” がある。

 

そして、マウスやその他の動物を 実験に使い、解剖学

を駆使して実験する。もし、それが、人間に対する医療の

研究と称しても、人間生理の究明を目的としなければ

意味がないものだと教授は言う。

 

内田医師は、市原教授の 上記の言葉を受けて、

こう述べている。

 

”近年、医学の急速な進歩により、病理学、細菌学、

免疫学、遺伝子工学、薬理学などの研究が盛んになる

につれて、医学者が人体生理学に立脚して、医術を行う

といった本来の立場から、ややもすると、現象に対しての

対策、たとえば、薬物治療を行うのが医師であるとの 

印象すら 一般に与えているのが現状です。

 

異常反応に対する、治療や病原とおぼしき、細菌に

対する、撲滅対策も必要でありましょうが、感染するような 

体調をつくった、根本原因、病理作用や免疫異常を 起こす

”元をつくった原因”はなんであるか、正しい、生理作用を

狂わせた原因は?、といった面にも目を向ける必要が

あると思うのです。”

 

病は気から~”という言葉は、絵に描いた餅ではない。

 

気の滞りが病をもたらす事は、東洋療法では、当たり前

として受け止められている。

内田医師は、現代の医学はさまざまな進歩により、

対症療法を薬物投与で行うことは可能だが、根本原因の

解明までは掘り下げられていないという。

 

空気を清浄にしなければ、薬をいくら投与しても、

呼吸器系の病が減らない。中国では 昨今、大気汚染が

深刻になり、多くの人たちが呼吸器官に支障を

きたしている。 そこで、新薬を開発して 患者に、

呼吸器官を正常にもどせても、大気汚染をもとから

たださなければ 根本的に患者は減らないのと

同じことだ。

 

源の原因が、諸病気の中に、見過ごされていないか?

それを 探らないで、対症療法を施しても あまり 

意味がないのではないか?

”病は気から” という言葉が 解剖生理学的に言えば、

つじつまがあっていることを以下のように、内田医師は

述べている。

 

”自律神経の中枢は、脳幹部の 視床下部にあります。

大脳皮質の、感情の中枢と 繊維で連絡していることが、

最近の解剖学の研究でわかってきました。

 

そうなると、当然、我々の喜怒哀楽の 精神感情が、

そのまま、直ちに、自律神経の中枢に伝わることに

なります。 したがって、プラスの感情は、自律神経中枢に 

高揚的に作用し、マイナスの感情は抑制的に

作用することは、理論的にも納得できます。

 

昔から、’病は気から’と、言い伝えられてきた言葉は、

何の根拠もない言葉ではなくて、このように、解剖・

生理学的にも、はっきりした裏付けがなされたわけで

あります。”

 

さて、市原教授も暗に示唆されておられたように、

人間と動物と異なる点、”霊妙な心”の存在にまで

掘り下げていかなければ、なかなか、原因解明という

ところまでは、研究はすすまないだろう。

 

市原教授は ”生体反応のもっとも、巧妙な点は、

神身が一如であり” と述べておられる。

内田医師も、医学に携わる人ほど、この 神妙な

人の体、生体、の組織と動きを感じるはずだという

 

”文明がどんなに発達しても、心臓の拍動一つすら、人

間の考えで休ませたり、動かしたり、することは、

できません。 

 

あたりまえになって、何気なく、過ごしていますが、

ひとたび立ち止まって体について、考えてみますと、

これらの働きは天体の運行と同じく、人間知では、

計り知れない神秘な力によって、動かされ、生かされて

いるということを 医学に携わっている者ほど、

切実に感じているはずです。”

 

こうしたことは、医学用語では 神 とつけられた

言葉が多いことを観てもわかる。たとえば、脳神経の中

にある、

 

・視神経・動眼神経・滑車神経・三叉神経・顔面神経、

・聴神経・舌神経・迷走神経・脊髄神経・神経節・神経叢、など。

 

内田医師は、”この~神経という代わりに、~をつかさどる、

神様の経(みち)と働き”と言い換えてもいいほど、人間知を

超えた、神妙な神秘的な力の通り道そのものが神経 だと

いうのです。

 

 

参考資料:

”生命医療を求めて” 内科医 内田久子著 

平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社

内田医師について: 

昭和2年大阪生まれ・昭和25年

大阪女子高等医学専門学校(現在関西医大)

を卒業。その後 大阪大学附属病院、池田市立病院、

国立療養所、私立病院内科部長を経て

講演活動も行った。

             

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