ストレスとの関係(1) 平成25年2月10日
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昨日は脳卒中のお話し、ストレスで自律神経の働きを抑えないことが、
その大元を防ぐ要因だと言うお話しでした。
今日は胆石のお話しです。
胆石は胆のう内に胆汁が 滞り、その水分が吸収されて、胆石の原因
となるといわれます。
胆のうは、胆汁を出して、脂肪を乳化させて、腸内の吸収をたかめます。
そして、腸の扇動を促進させ、腸の内部物の腐敗を防ぐ作用があると
されています。
胆のうの出口にある、括約筋(かつやくきん)には、人の名前が
ついています。
これを、オディ氏筋 といいます。
なんでも、オディ氏 と呼ばれる、この部位の筋肉は、
とても精神的影響を受けやすいということで
人の名前がついているという説もあるそうです。
この括約筋は 自律神経 の働きで 幽閉作業を行って
います。
ところが、非常に我慢強い人、頑固な人、融通の利か
ない人、などの緊張が、この部位にストレスをかけると、
自律神経が容易に正常に働かなくなるようです。
さらに、この種のストレスを抱えやすい人は、
食べ物にも偏りがみられ、濃厚な味加減、水分摂取も
わずかであったり、体液の濃度が増しやすい傾向が
みられるといいます。
そうすると、胆石ができる確率も増していくと
いわれます。
胆石が痛いというのは、石が自然に流れ出ようとして、
細い胆管に 詰まってしまうからです。
2年前、やはり、結石で、痛い思いをされた経験を
もつ、Uさんが アートマセラピーに来られました。
週に一度、続けられて、”精神的に変わってきた”
という自覚を持たれたころでした。
どう、変わってきたかと言えば、以前は、長い踏切など
で待たされていると、イライラしたのに、気が付くと、
せっかちさ や イライラ感、 人に対しても、
怒りっぽさなどが抜けてきたということでした。
こういう小さな事件もありました。
Uさんは、高価な、サファイアの指輪を ご自分の
ラッキーストーンとして、はめておられました。
コンビニで買い物をして、運転してから しばらくして、
いつもの光が薬指から放たれていないことに気がつき
ました。
そこで、咄嗟に、コンビニの駐車場で落としたに違いない
~と直観しました。
前のUさんでしたら、きっと、戻る間、気がせいたこと
でしょう。
ところが、運転席で、”あっても良し、無くても良し” と、
気持ちをラクに せかされる想いもなく、元来た道を
戻りました。
はたして、駐車場に着くと、いきなり、きらり と閃光を
放つ、指輪の石を発見。
やはり、思っていた通りの場所にあったこと。
そして、時間がたっていたにもかかわらず、だれの手にも
渡っていなかったこと。
何よりも、ご自分の、達観した心持を体験されて、
”自分は変わった”と 感じられた話しをされました。
さて、薬指の石ではなくて、体の中の石はどうなった
でしょう?
Uさんはお仕事で関西に行かれることになりました。
もし、その間、結石が、体の中で動いたら、傷みを
覚えたら どうしようという 不安を持っていました。
関西へ行く直前、アートマセラピーさせていただき、
特に、異常も感じなかったので、関西でのお仕事に
支障はないと お話ししました。
あちらへ行き、朝方、トイレへ行かれました。
そのとき、カチン と金属音とともに、体から何かが
排泄された感覚がありました。
良く、目を凝らしてみると、小さな米粒ほどの、石でした。
こうして、Uさんは難なく、体から、その石を排泄
されました。
激痛は困りものですが、その理由は、結石が体の外に
出ようとする働きでもあるわけです。
このように、体は自然の働きで、異物を 外に出そう
しています。
内田医師はこのことを、こう買いています。
”胆石の激痛発作は症状であり、異物排除という
自然療能力の顕れでもあるのです。
平素からリラックスにつとめ、また、仕事等で
緊張したあとは、ほっとして、深呼吸をして、
気分を緩める方法をこうじれば、胆汁の流れをよくし、
病気の手軽な予防でしょう。”
胆石といえば、腎臓結石を想いだす方もいるでしょう。
腎臓の働きは、
・体内に生じたタンパク質の分解産物、体内に吸収され
解毒された 不要物質を尿 として排泄。
・病気になって、体内で異常な新陳代謝が行われるときは、
それらの分解産物も尿として排泄。
・水分や塩分の排泄も行い、
・体液の調整もしている 大事な臓器です。
腎臓 は 一対あり、左腎は、右よりやや大きく
高い位置にあるそうです。
血液が濾過され、尿細管を流れる間に生体に
有益な物質は再吸収され、アミノ酸・ブドー唐は
100%再利用のため吸収されます。
ここで大事なこと。
それは改めていうまでもないのですが、 腎臓の働きも、
交感神経・副交感神経の、自律神経の支配を完全
に受けています。
今までみてきたように、自律神経 を作動させている、
私たちの感情や、感情の元になる、想念、さらに想念
のもとになる、潜在意識の浄化などが、大切である
ということに、繋がって来るでしょう。
自然治癒力というのは、自律神経作用、免疫作用など、
自分の体が自然に当たり前に営んでいる生命の神秘が、
完全に発揮されたとき、自然と出てくる力に他ならない
からです。
さて、腎臓とくれば、肝臓が出てきます。
”そこが肝腎である。” という場合、の 肝腎 とは、
肝臓と腎臓 をさしています。
この二つの臓器の重要性から、とても大事な点を、肝腎
という言葉で表しているのでしょう。
肝臓はとても強い臓器と言われます。
なぜなら 70% 切開され取られても、再生可能
だからです。
肝臓は横隔膜の右下にあります。
・ 血管が集まって、血液中のたんぱく質、糖質、脂肪などの
栄養素を加工して 蓄える働きもしています。
・ 解毒作用、
・ 血液の循環と調節、
・ 胆汁をつくる、
・ ビタミン貯蔵、
・ ホルモン代謝などの働きもしています。
さらに
・ 止血剤をつくり、
・ 有害物質にたいし、酸化・還元作用を起こし、
グルクロン酸・硫酸その他と抱合。
そうして、毒性を低めて、溶けやすい物質にして、
排泄させるという、自浄作用 の役目もしています。
こうした役目を十分に果たせるために、肝臓内の
血液循環はスムーズであることが必要です。
動脈硬化や血管の収縮を招かないこと、つまり、
自律神経を十分に高めることが腎臓に劣らず
大事だということになります。
精神的ストレスや過労は、肝臓に分布されている、
自律神経に直接影響を与えると、
肝臓血管も収縮して、肝臓の機能である栄養分の
運搬やさまざまな化学作用に支障をきたすことに
なります。
肝臓機能が衰えたとき、人は ウイルス肝炎に
なりやすいとされます。
ウイルスは本来、平素は無害である。でも、肝臓
の解毒作用が低下すると、病的な活動が活発する
からです。
だからこそ、平常心が穏やかに、プラスの思考で、
想念を明るく維持することが、ストレス回避に大切だと
考えます。
参考: ”
生命医療を求めて” 内科医 内田久子著
平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社
内田医師について:
昭和2年大阪生まれ・
昭和25年大阪女子高等医学専門学校(現在関西医大)を卒業。
その後 大阪大学附属病院、池田市立病院、国立療養所、
私立病院内科部長を経て講演活動も行った
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