今週から、先日入学式を済ませたばかりの娘が小学校に通い始めた。保育園は我が家の隣だった為に寝坊助の娘も時間ギリギリの出発で大丈夫だったのだが、小学校は6歳の娘が歩くにはかなり遠い。大丈夫かなあ・・・。
初登校の月曜日の朝、俺が目を覚ますと既に娘は起きていた。珍しい。近所の四年生の女の子が七時半に迎えに来てくれた。ちょっと不安そうな面持ちで手を引かれて行く愛娘。こうやって親の手から離れていくんだなあ。センチメンタル(爆)な気分なのです。
そんな俺はこれまた珍しく、Vmaxで通勤。エンジンの調子は悪くないのだが、やはり5年以上放置していたツケが各所に現れている。
まずフロントフォークオイルの漏れ。現在は拭き取りながら騙し騙し乗っているのだが、実は結構酷い。放っておくと滴る程である。
駆動系からの異音。今のトコロ実走行での不具合は無いが、押し歩きすると微妙に「カタン、カタン・・・」と音が出る。ベアリングが逝ったか?
それと先日ハンドルを交換したのだが、バーエンドキャップをまだ取り付けてない。鉄ハンドルからパイプ内径の小さいアルミハンドルに交換したので、ノーマルのキャップが嵌らないのだ。
Vmaxのグリップは、初期型ではロードスポーツの様に細いグリップだったのだが、その後クルーザータイプの太いグリップに変更された。それを嫌う人もいるが、俺は気にならないので、今回はノーマルグリップを移植。
最近はバイク用品店に殆ど行かないので知らないが、クルーザー用の太いバーエンドキャップって、売ってるんすかね?しかもアルミハンドル用。
クルーザーは通常鉄ハンドルだからアルミ用の物は売ってないだろうと考え、アホな事にバーエンドキャップを削り出しで製作。
材料はA5056(アルミ合金)の35mm径の丸棒。在庫として持っていた物だ。コレを大体のサイズで切り出し。切断に使用するのはスライド丸鋸という道具で、主に大工さんや造作屋さんが使用している物。我社はコレにアルミ用のチップソーを取り付けて、アルミの型材の切断に使用している。バンドソーもあるが、チップソーの方が圧倒的に作業は速く、切断面もキレイ。金物専門の加工屋さんではメタルソーというのを使う事が多いと思うが、色々理由があって我社では使ってない。
切り出した材料を旋盤で切削する。アルミハンドルの内径に合わせて片方を削ったら、ひっくり返して本体側を切削…だが、実はこの方法は邪道。本来精密な物を製作する場合は、チャックを銜え直さずに片側から全ての加工を済ませた上で、突っ切りバイトと呼ばれる刃で切り落とすのが正解らしい。実際に旋盤を使ってみると解る事なのだが、三つ爪チャックではセンター出しをするのが至難の業で、銜え直す度にセンターが狂ってしまうのだ。
まあ俺は遊びでしか旋盤を使わないので、あまり能書きをタレるとボロが出てしまうからこの辺で…。
デザイン的には全く飾りっ毛の無い感じにした。ノーマルのバーエンドキャップも単なる円筒状。装飾的要素としては10°のテーパーのみとした。
旋盤はバイトだけではなく、センターに対してドリルをセットする事もできる。この場合回転するのはドリルの方では無く、もちろん母材の方。後でボール盤で穴あけするとセンターが出しにくいので、旋盤でやった方が正確な加工ができる。
邪道ついでに、研磨も旋盤に銜えたままでやってしまう。バルブのラッピングをボール盤でやるのと同じような考え方。最初にペーパーを当てておいて、コンパウンドを付けたウエスでラッピング。
ハンドルに対しての取り付けは当初、余っているであろうオフロード用のバークバスターのハンドルエンドのプラグを流用するつもりだったのだが、探しても出てこない。仕方ないので同様の物を自作しようと思ったのだが、またもやハンドル内径に適合するアルミパイプを持ってない。ウエルナットを使おうと思ったのだが、これまた小さい物しか在庫が無い。結局ホームセンターに行ったついでに外径15mmのゴムの丸棒を買って来てウェルナット代わりとした。ホームセンターにはウェルナットは置いて無かった(以前同じ店で見掛けた気がするが)。※ウェルナットとは、円筒状のゴムに金属製のナットが仕込まれた物で、ネジを締めこむとナットを引き寄せて全長が縮むと共に円筒ゴムの外径が大きくなる仕組みで、云わば繰り返し使用の可能なゴム製のリベットである。寸法の正確性が望めない箇所や、振動による緩みが予想される箇所、タップ加工が困難な箇所等で重宝する。…が、LANZAのラジエターシュラウドがコレで固定されており、ガッカリした事があった。まあ理に適っているのだが、メーカーの手段としては疑問を感じる。
部品完成の状態。小ネジがヤケに長いな、スミマセン。
取り付けるとこんなカンジ。個人的には気に入ったが、Vmaxオーナー以外は判んねえだろうな。