図書館で洋書を借りるとき、今まで、持ち歩きのできるペーパーバックに
こだわっていた。理由は、勤めていた時に、電車の中で読むのが日課だった
からだ。
でも、すでに、勤めていない今は、ほとんど、自宅で読むことが多い。
理由は、電子辞書が重いので、外出時に持ち歩くのは、文庫と決めているからだ。
自宅で読むなら、ペーパバックでなくてもよいし、図書館に蔵書されている
洋書は、なぜか、ハードカバーが多いことに気が付いて、今回、
全長24CMのハードカバーを読んでみた。
文字も、少し、大きく、読みやすかった。
さて、DEAN KOONTZで、読んだのは、2冊目だが、今回は、ちょっと、衝撃
を感じた。
まず、主人公の青年は、暗いところでしか生きられない体質という設定だ。
そんな特別の病気の中で、母がなくなり、父もなくなるという絶望的な
境遇になる。幸いにも、彼女と一人の親友と、飼い犬がいる。
父の葬儀にも、夜に彼女に車で送ってもらうのだが、そこで、いつのまにか、
父の遺体がすり替えられていることに気が付く。
それを追跡しているうちに、気がつかれ、今度は、追われるはめになる。
前に読んだ本も、追いかけられるストーリーだったので、またか、DEAN KOONTZは、
逃げるのが好きなのかしらと思ってしまう。
さて、それからが、長い夜が続く。何しろ、391ページの本のうち、340ページくらいが、
一日目で、最後の50ページくらいが、次の日のことになる。この本は、48時間のできごと
なのだ。
だから、最初の一日が、すごく長く感じるわけだ。
DEAN KOONTZは、詩を書いたり、SFも書くという。この作品は、その文才が、よく出ている。
随所に、美しいなと感じる表現が出てくるのだ。もちろん、多くの会話は、比喩的で、現代的な
会話だったり、少し、饒舌すぎる表現だったりするのだが。
そのせいか、読むのが大変なところと、すっと、頭に入ってくところもある。
また、ストーリーも、ミステリーともSFとも言えそうな展開を見せる。スピーディな
アクションもあり、そこは、面白く読めた。
もうひとつ、特徴を言うと、動物が重要な役割をする。DEAN KOONTZも犬を飼っているだけに、
犬に対する愛情を感じる。
ということで、非常に面白かったのだが、なぜか、結構、疲れたのも事実だ。
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