副題は、”一瞬で7割聴きとる!”とある。
著者は、千葉ロッテマリーンのボビー・バレンタイン監督の
専属通訳をしたり、WBCでのインタビュー通訳を務めた
中曽根俊氏だ。
非常に面白くて、最後まで、まじめに読んで、リスニング用の
CDも聴いてしまった。
通訳としての仕事の実践的なリスニング術として、細部を捨てても、
結論をまずつかむ。ということを続けてきた中で、
どことどこを聴けば、相手の言わんとしていることの趣旨が理解
できる。というコツを体得されているのだ。
したがって、非常によく理解できたし、音声の例題も面白かった。
よく野球のインタビューで、スラングと野球用語の中で、何を
言っているかわからないことが多いが、そういった胃の痛く
なる一発勝負の世界を生きてきた方だから言えることなのだろう。
野球に関連した例をいくつかあげておきたい。
1.The Yomiuri Giants inked a one-year contract with him.
契約を交わすのにinkという単語ははじめてみたような気がする。
2.My son made the basball team.
野球チームを作ったと誤訳しそうだ。makeには、~の一員になる。という意味が
あり、息子が野球チームに入った。という意味になる。
3.Take a pitch when it is not in the zone.
takeに投球を見おくるという意味があり、ストライクゾーン以外は見送れ。という
意味になる。
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