イエスの次は親鸞か、と自分でも少々、思いつくままの
読書になっている。
理由はいくつかある。
イエスに仏教で比肩するとなるとブッダかも知れないが、以前、
手塚治虫の漫画でブッダ全巻を読んだことがある。
日本の宗教というと、高校の自由研究で読んだ親鸞
の歎異抄が印象的で、親鸞には興味があって、もうすこし、
読んでみたいと思っていた。
井沢元彦が梅原猛を信奉しているとのことで、梅原猛の書を
読んでみたいと思っていた。
そんな中で、この書を手に取った次第である。
読んでみて、なるほどと思える部分と、ちょっと、期待してたもの
違うなという部分があった。
あとがきを読んでみて、その理由がわかった。一部と二部にわかれて
いて、一部は、親鸞研究のエッセンスのテキストを改稿したもので、
二部は、氏の講演をもとに日本仏教史でマイナーだが、重要な役割
をもった人について描かれていたからだ。
したがって、一部では、親鸞の思想として、歎異抄よりも、自筆の
教行信証が重要で、その中に書かれた二種回向が重要としている
考察が面白かった。死んだ人間が生き返って救済の働きに赴くという
のである。
一方、二部では、やや、興味が薄くなり、飛ばし読みになってしまった。
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