願わくば 花の下にて 春死なん
その如月の 望月の頃
西行法師の歌を知ったのは12の頃。
満開の梅の下なら、私独りで逝ける、静かに眠れそうだと……太宰に傾倒していた、生意気な子供(笑)は、頷いたのでした。
桜ではならなかった。
桜の妖しさに惑わされて死んだと思われるのは、嫌だった。
空の冷たさに負けずに、凛として咲く。梅の孤高の姿が好きだった。
自分で花の相手をするようになると、野梅が全木満開にはならないことを知る。
花の終わった梅の枝の延びを詰め、肥料を与え、湿度を見極めて蕾を育て、そうして花は全木開く。
人と共に在る植物と知って、尚、梅が好きになりました。季節を先取り、凛として咲く姿を、支える手と心を思って。(微笑)
東京では新年に咲く、臘梅が今を盛りに咲いています。
越生(おごせ)は埼玉県の山あいに位置し、夜間の寒さが長く続くからでしょう。
福寿草も! たんぽぽみたいに、沢山咲いて。(笑)
お正月の寄せ植えと違って、ゆったり見えました。
太田道灌の父君の居城があった越生の梅は、古木も見事ながら。
新しい種類の木も育ってきています。
この緑色を宿した白梅は、洋の環境にも似合う魅力を感じました。
しだれ梅が風にゆれて、可愛らしい。
臘梅は満開、紅梅は八割、白梅は五割ほと。八重やしだれは、まだこれから。
越生梅林の2019年梅祭りは、三月半ばまで続きます。
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