運営に失望や悲しみがあっても、やはり、私は開会式をみています。どんなテーゼを示すか、世界に呼びかけるチャンスだから。
オリンピックが競技場を離れ、街にでる!セーヌ川を渡り、人々が集まってくる。
肌の色も、文化も、性別も、貧困や裕福さも、共にそこにあるダンス。その中に顔を出すフランスらしさは、譲らない(笑)。
悩みを抱えた人が、覚悟を決めたように、オリンピック旗をまとい、機械の白馬で、セーヌ川を走る。
過去と未来が交錯し、近代オリンピックの歴史が重なる。
馬と騎士はその地に現れる。平和の鳩か飛ぶなか、その騎士の元に、国や地域の旗が集う。そして、オリンピック旗は掲揚される。
近代オリンピック再生の地に、再び集い、未来へ続く、みんなの街のオリンピックにしよう、と感じさせる、美しい演出に胸が篤くなりました。
聖火ランナーは、オリンピアン、パラリンピアンで最後をつなぐ。走らない、手渡すだけでも良くて。点火した聖火台のようなバルーンは、空に上がっていく!
エッフェル塔、シャンゼリゼ通り、チェイルリー宮に上がるバルーン!
美しいトライアングルをみることができるのは、平和の空だから。
歴史を大事にするフランスらしさと。常に最新のモードを発信するフランスらしさと。常に二つ以上の価値をぶつけ合う、自由を愛するフランスらしさと。
『自由、平等、博愛』 それは平和の中であることを、魅せてくれたような開会式でした。
何度、失望しても。やはり、夢や理念は捨てられない! 我が胸に迫るような時間でした。ありがとう。
(画像は、中継のNHKライブを、私が撮影したものを利用しました。)