土壌浸食で流出してきた土砂により河床が上がって、遊歩道に溢れ新たな浸食を防ぐために埋没した流路の排水管を生かしたが、その結果が上部の沢まで相互に影響を及ぼすことになる。流路の落差が一挙に四尺も生じたためだ。
排水管の機能を維持すれば、現在の河床はそこまで下がる。必然的に上流部に堆積した土砂を排出してしまった事になる。それは新たな浸食を更に深く、また谷の上部まで影響を及ぼさざるを得ない、と言うこと。バランスを維持するには水系全体への気配りが必要だ。
この傾斜を緩和し土砂の流失と沢筋の浸食防止に、どうしても段差工を施さねばならなくなった。一つ何かをやると、その結果の対応が出てくる。手間隙を喰う作業だが実施しないと排水管も早晩埋まって、元の木阿弥になりかねない。
こんな作業は渇水期でマムシの出ない冬季にしか出来ない。春夏秋はマムシが多数出没している谷間だから…。オオスズメバチが一番恐い、二番目がマムシ。
枝や投棄物で蛇行しながら下る流れを沢幅いっぱいに浅く広く流せば、水勢も緩和されるだろう、が素人なりの考慮の結果だ。
材料は風倒木を用いたから現場調達で楽だった。でもこれは「始まりの始まり」だ。こんな活動がとりとめもなく続く小父のテーマパークではある。