「エーッ!」と思わずにはおれなかった。立ち木の樹皮に菌糸が回っていたからだ。良く見ても粘菌ではなさそうだから強い菌糸なのだろう。直射光の届かない林内とは言え、吹きさらしの環境なのだから。
中心部に枝の跡が見られたから枯れ枝から菌糸を伸ばしたようにも見えるが、やわらかそうな菌糸は綺麗に展開していた。しばし見とれてしまう森の美術作品だ。
『散る怒連元祖消えても民に種』
『大挙して陸前クラゲ里帰り』
『日は没し偽員ボー視の荒れ世かな』
『瑞穂国成りて久しき見ず火国』
『鳩山の小沢凍りて口渇く』