避難せし陸に萌え見しふきのとう
つばくろも子育てならじ奥の春
湯を浴びて春滲みてくる生きておる
春来るもあれより歩む冬の旅
人も消え松原消えた浜の春
奥の地よ春遠からじ梅ひらく
ヒキガエルがようやく産卵した。当地の3月平均気温は平年より1.1度低く、これは30年ぶりの低温なのだそうだ。そのため10日から2週間程度は季節の事象が遅れているとのことだった。
ヒキガエルの産卵は例年だと3月20日前後、ツバメの初見は28日ごろなのだが、ツバメはまだ見ていない。一方で、林内作業中にオオスズメバチの飛翔をみた。これは例年より早い。通例だとトラップを仕掛けて捕獲した個体を見るのが最初で、中旬以降だ。2日にはアゲハチョウの飛翔を初見したのだがキアゲハだったかナミアゲハだったか…。
写真の卵塊は塊とは呼べない少なさだったから、上手の沼から二升ほどすくってトンボ池に移動させた。「ヒキガエルは生まれた場所に戻って産卵する」という習性だとの記憶があるから、新設の溜池には産卵はないだろうからと、その心算で今か今かと心待ちにしていた産卵なのだ。
ただ移植したトンボ池は、降雨が無いから減水中だ。水路に絞り水も流れていない状況では、上陸するまでに育つかどうか別の心配が出てきた。仇になるのも心外だし・・・。一雨欲しいなあ。