草戸でも住み戻る意ぞ避難先
ゆく春や鳥泣き魚の目になみだ
夏草や民人どもの日々の跡
塵ほこり皆で雑魚寝の避難もと
蛤もふたみに分かつ大津波
4月7日、名前は不明だが中型・細身・青系のトンボの飛翔を見た。19日にはカワイトトンボ、今日はようやく一種を撮影できたがモノサシトンボだろうか…。そしてもう一種、黄色が目立ったトンボもいたのだが、イトトンボやカワトンボの体型ではなかった。大きさからアオヤンマだろうか。トンボもチョウもケータイで接写するのは難しい。
今は、棚田跡で泥水地を造作しているからトンボ類には出会いやすい環境だ。森も水辺も葦原も両腕の中にあるようなコンパクトな場所だから。ここが終了すれば林内作業に入る、そうするとトンボ類とは殆ど出会わなくなってしまう。
沢筋の水路にしても、堰止めたプールや現在造作中の泥水地にしても、トンボ類にとっては大切な生息環境だからこそ、シップ薬を貼り貼り造作している。念仏みたいに言われる「生物多様性」回復は必要な活動だと思いつつ、でも小生の視点は「環境多様性」にあるので、少々つむじ曲がりかもしれない。
シーズンになって、常連の「愛好家」たちも顔を見せるようになった。この人達は狙った昆虫や鳥を見たさに全国に足を延ばしているのだが、自らの汗水で生息環境を整えるような労力は使わない。それを批判する気はないが、結局は「小生等と五十歩百歩だなあ」が会友たちとの立ち話の結論だ。「私食べる人、あなた作る人」古いか・・・。