トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

** 「卒業式」

2011-04-06 | 大震災

       ハレの日は校舎も友も欠けたれど忘れえぬ日に着たきりで立つ

       式辞読む絞る声には嘘はなしこの地に我が身放ちて興す

       この災も一期一会なるならば数多欠きたる式も地固め

       身を立てる町は荒野に戻れども胸の熾火の熱さ増す日

       いつの日か蛍の光窓の雪歌い継がれる町に戻さん


美しき天然

2011-04-06 | 小人閑居して憮然

Photo  Photo_2

 毎年感じることだが、上の沼近くの林内にあるショウジョウバカマの群落は、衰退と言うより破壊が激しい。傾斜のあるところは踏み荒らしは少ないものの、歩き易い所は踏み分け道になっている。道筋にかかる株は潰されて無残な姿だ。勿論、幼い個体は育つはずはない。

 今期の盗掘痕は確認できなかったが、縦横無尽に踏み荒らされている群生地を見ると胸が痛む。これに限らず、ササユリ・山百合・ウド・タラノキなどは絶滅状態だ。棚田跡の荒地にはセリが出ているのだが、こちらは絶滅はしないものの衰退中だ。採集者は根こそぎ引き採って、近くの水溜りで泥を落とした後に根だけ切り落として去る。

 環境教育用にと設えた谷地のビオトープ周辺に植え込んだフキもフキノトウはまず散見も出来ない。少ない葉を展開させれば葉柄は切り取られてしまい、翌春の準備も出来ないありさまだ。

 テレビで報道もされていたが山芋を掘り取った穴も危険で無惨だし、不作年とは言えシーズンに入ったタケノコ掘りの林床掻き取りと斜面の掘り崩しも目に余る物がある。この時期だけ出現する自転車のおっさんは、帰る前に必ずチューハイの空き缶を放り投げ捨てて行く。腹立たしいことこの上ない「何処も同じ四季の夕暮れ」は続く。