トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

断った元でも愛おしい

2015-07-10 | 感じるままの回り道
 6日に発熱して4日間、抗生剤、鎮痛剤を処方され服用していたにもかかわらず37度台で推移してきた。すでに原因は歯茎にある事は理解できたが発熱と降雨のため家で安静の日々。今日、ようやく雨も上がり平熱になったので歯科受診をする。
 診察結果は「歯が裂けている」との事で温存は不可能、抜歯になった。抜かれてプレートにある血にまみれた歯、割り箸を割ったように綺麗に割れている。止血のガーゼを噛み締めながらしばし眺めていたのだが「愛おしい」思いが湧いてきた。長年、酷使され満身創痍だったに違いない。その自分の一部だったものが目の前に廃棄物としてある。老いていくと言う事は「自分の一部を失っていくこと」に他ならないのだと痛みを忘れて愛おしい思いでの別れだった。

雨降って形固まる 2

2015-07-10 | 何よりの楽しみ
 秋祭り用の第二弾、笛つながりで「カッコウ笛」二種類を試作した。材料は真竹、黒竹、女竹を使う。真竹を使用したウグイス笛型の吹管は黒竹と女竹の両方を使ってみたが、女竹は断面が円形に近いのとサイズがそろいやすいので数を作った時はまとまりがある。黒竹は多分に装飾的だ。
 それは単管式の方も同じで、こちらは内径に合わせ中子を入れるのだが、黒竹は円形が歪んでいる事がほとんどで合わせるのに余分な手間が必要だ。それはともかく、どちらも良い音でなってくれるのだけれど、小生、カッコウの鳴き声は野辺山高原で聞いただけだから「野鳥の声」CDを聞きながら音合わせした。そんなに精緻に合わせなくてもカッコウよく聞こえ結構だった。
 鳴らし方を変えるとフクロウや鳩、パトカーのピーポ音にも聞こえ、単管式の方が子供には喜ばれそうである。市販品の価格を見たら数千円もする。なんともべらぼうだ。