心なき身ゆえあはれは知らぬなり自死言う帳も狭師見ぬふり
心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ 西行
哀れいかん草葉の露と消えぬれば浮足立ちぬ矢巾の学舎
あはれいかに草葉の露のこぼるらむ秋風立ちぬ宮城野の原 西行
山里の初夏の夕暮れ来て見つつ入線の笛に蕾散りける
山里の春の夕暮れ来てみれば入相の鐘に花ぞ散りける 能因
酷過ぎて自死選びたる白無垢の心乾したり校務の過誤山
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山 持統天皇
かえり来ぬ昔を今と思い寝の夢の枕ににほふ線香
かへり来ぬ昔を今と思ひ寝の夢の枕ににほふ橘 式子内親王
見渡せば耳も目鼻も無かりけり奥の学屋は職も崩壊
見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ 藤原定家

哀れいかん草葉の露と消えぬれば浮足立ちぬ矢巾の学舎

山里の初夏の夕暮れ来て見つつ入線の笛に蕾散りける

酷過ぎて自死選びたる白無垢の心乾したり校務の過誤山

かえり来ぬ昔を今と思い寝の夢の枕ににほふ線香

見渡せば耳も目鼻も無かりけり奥の学屋は職も崩壊
