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下の写真は水見回りの途中、巡回路から隠れようとした小蛇、どうせヒバカリだろうと手を出したのだったが、予想に反して毒のあるヤマカガシだった。
大きくなると首周りの鮮やかな黄色は見えなくなるのだが、黄色と言う色彩でヒバカリの三日月と見間違う。素手だったので躊躇はあったけれど、口の中に指が入らない個体だったから、とりあえず撮影した。
お目目はクリクリまん丸でつぶら、おチョボ口の中央に舌の出る隙間があって、見方によってはアヒルかダチョウかと思ってしまうのだが、鳥と蛇のご先祖様は我々より近い存在だっただろうから、あながち大袈裟でもないだろう。
こんな大きさで越冬できるのか少々気にかかるところだ。
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先日の新聞に「ヤマカガシの血清が生産できなくなるかも…」の記事が載った。血清の必要量が少なく、生産するに必要なヤマカガシも減少してピンチなのだそうな。血清が完成した由来は犠牲者の家族からの寄付金だったのだとか。陣笠連中の仕事ぶりは毎度の事ながら素晴らしい。