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先日、シロマダラを「見せる」と呼びつけながら逃がした顛末があったばかりなので、罪滅ぼしに、珍しいタカチホヘビを見せる事にした。今回は蓋付の容器に入れて管理したが、平日で山に来れないとの事だったからS先生のお宅でお預かりさせていただくことなった。
ご自宅近くでお渡ししたのだが、その時ヘビを見て「タカチホヘビは背に明確な黒線がある。この蛇は無いからジムグリかも…」との見立て。二匹目も同色で、同種と思っていたのが、頭部側面に三日月形の黄色い斑がある。「これはヒバカリだろう」との判断だった。そういわれて眺めて見れば確かに三日月形がある。
まあ、いくら巳、いいえヘビにご縁があろうとも同日同時刻の同じ場所で、普段目にしない種を捕獲するなんてあるはずもない事だろう。
小生の一回だけ見て撮影した記憶をよみがえらせると確かにタカチホヘビに黒線があった。間違いの元は「記憶の体色だけで判断した」結果なのだが、記憶の中のジムグリもヒバカリも体色は黒系で、こんな体色では無かった。
体色にもバリエーションがあるのは常識の内だとしても、有頂天での思い込みは失敗の種になりやすい。新燃岳も有頂天にならねば良いが…。