
ターボライターで一匹づつ焙って落とそうとした一匹目、枝を押さえていた左手皮膚が、焙った瞬間ピリピリした。偶然だろうと頭上の二匹目を焙ったら顔がピリピリする。毒毛虫だとは思わなかったのだが、知らない毒があるのか体液を噴出したのかとびっくりして中断。空き缶に洗剤を入れ、その中での捕殺に変更する。
捕獲数は数えていないけれど、やり方を変えてからはピリピリ感はこず、迷彩色の虫だから全て捕獲と言えないけれど、とりあえずは一段落だ。
葉の食害が進むようなら薬剤散布でリセットする。あっちの幼虫は歓迎し、こっちの幼虫は排除する、さながら小意見番と同様だけれど、あっちは動揺、こっちは「どうよ?」てな按配である。
幼虫図鑑で写真対照し調べたら「モンクロギンシャチホコ」らしい。成虫も見つけにくい色彩で「親が親なら子も子である」と虫の世界もあっちの世界と同様に「生きるために生きている」と似たようなものだった。
しかし、なんとまあ、病葉の色彩模様となんと似ている事か。この幼虫の食樹は「バラ科」とあったから「バラ科」の病葉に似せて進化してきたのだろう、とは拙者、にわか小意見番の見解…。
では永田に浮かぶうたかたや病葉や腐葉などは何に似せて生き残っているのだろうか。曰く不可解と言いたいが俄小意見番としては「腐葉の葉」か。


