トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

爺さんは山へ泥浚いに行きました・・・

2022-04-26 | 水辺環境の保全
 思いもかけない丸太椅子やルート工作に日時を費やしてしまった。そして避けたかった顛末。メモを見ると三週間はかかりきりだったがフイールドのビジョンや指向性など皆目関心も無い人が作業して必要以上に荒らされるよりはましだと考えての事で、しょうもない事だったと思うしかない。
 ぼやけばチェーンソー2台は修理で万札4枚は消えてしまった。会にはいくばかの金額が入ったけれど修理代にもならない。本番前の予行演習に会員を招待してくれたのがせめてものお駄賃替わりかと思ったところに破壊行為が始った。
 まだ危険と思われる場所に杭を打ちロープを張る作業は継続中だが、今以上は主催者側のスタッフのに任せようやく通常の自転車操業水商売に戻れると安心したのは油断だった。だいたい看板を背負っている連中は信用できないのは身に沁みているフイールドなのだ。

 さて冬の間に堆積した沈泥部の泥土をまずは取り除かねばならない。これを除かないと泥土の侵出は進み水域が浅くなるのが早まってしまう。この日の作業は沈泥池と棚田部の温水田の沈泥部で、長柄のジョレンとスコップを使い泥浚いし泥上げをした。
 沈泥部       棚田部温水田

 棚田部は今季から新たに会員になったママさん達が子どもに「田植え」と「稲刈り」体験をさせたいとかなので準備も進めなくてはならない。例年、除草に難渋しているキシュウズズメノヒエは稲作の障害になるから成長する前に抜去しておきたい。
 この多年草は根とランナーの繁茂が著しく抜去は力仕事になって握力の減退も伴い易いけれど今回は時期的には早めで貝掘り熊手の柄を長くした道具を利用して根こそぎ掬い上げ、そのまま水中で上下左右に泥洗いを行い畔に放り投げて乾燥させる戦術にした。4本鍬などだと隙間が大きくて引っかかる事に繋がらないが、この熊手は有効だった。
 除草を済ませたから植え付ける範囲に泥土を寄せて栽培部の土層の厚みを増やす必要もあり、イベントを行う事になると保全活動とは無縁の準備の手間が倍増するが、そこは子供向け、体験学習としての必要手間である。

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