「チョット~ッ!」と目をそむけたくなる幼虫であったがそこは好き者、幼児だって「ウンコ!」と発するのは楽しいのである。「チェストー!」の場合は心眼も含め直視していなければならない事の差異はまだ認識できておるが、まして二度童の孤爺ともなれば自分のお股がウンコまみれになるのはお約束みたいなもんだし慣れておかなければ、と心に誓う日々でもあるのだ。先日、ユズの葉に居た幼虫は記憶にない幼虫で「姓名不詳」で済ましたけれどこの日、再見したら「アゲハチョウの幼虫」に見える状態になっていた。三頭いたはずが一頭だけなのは生存競争と言うより食物連鎖の渦中にあるからで致し方なし。
童話に「みにくいアヒルの子」があるがウンコ模様の幼虫ちゃんは果たしてハクチョウになるのだろうか⁉。体色や模様が明確になったので「幼虫図鑑」で検索してみた。初めはナミアゲハとも思ったけれど何となく異なる。クロアゲハやカラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハも異なる。そしてようやく「これかなあ⁉」といきついたのがモンキアゲハであった。自分の写真とネットの画像を比較すると必ずしも同一には思えなかったのだが「アゲハチョウ科」から逸脱はしないだろうし孤爺的にはモンキアゲハとした。少なくとも撮影したのは初めてである。
で、ハクチョウにはならずモンキアゲハなのに白い斑が少しだけ見えるアゲハになるのであった。「モンシロアゲハ」と改名しないのは命名した人物が偉い人なのかどうか孤爺はとんと知らない。学問の世界は分類のための改名は許されても正しい名称は困難なのだろうと妄想する。古い標本なら黄変して「モンキ」だろうが活動している成体、あるいは新鮮な死体の紋は白色だ。小生はこの特徴で数種見られる黒いアゲハの中で同定できるしナガサキアゲハ、ジャコウアゲハと共に3種になるのだ。