トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

やはり消えた

2009-06-04 | 今日は真面目に

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 拠点近くの疎林の下草を刈る。笹やノイバラ、イタドリなどのさばっていた種類も勢力を減じてきたから全面刈り払いでなく、部分的に選択して刈ればすむようになって、結構ラフな草刈りとなってきた。

 下草として繁殖しているのはフユイチゴが目立つが、落葉樹の幼樹も散見できるようになった。これらを掘り取る人はまずいないが、蕾が膨らむ直前の山百合は何本か抜き取られていた。それらは60cm位まで丈を伸ばしたのは確認して刈り払われないように竹を横に刺していたものだ。

 この時期に掘り取っても枯れるだけだし、球根を食べるにしても衰えていておいしくはない。呆れるしかないが「山に入ってほしくない輩がまず入ってくる」という図式は諦めるしかないのだろう。

 再生を試み始めた棚田も水生生物が増えてくれば採集者が入るのか、外から持ち込んで放流されるのか、とどのつまりはそんなとこだろうか…。やりきれない一日だった。


ひと手間惜しんで

2009-06-03 | 何よりの楽しみ

Photo 昨日作って冷やしておいた「桑の実ゼリー」を昼のデザートにした。予想はしていて手間を惜しんだばかりに見かけも歯ざわりもいまひとつだった。

容器にバターを塗らなかったので取り出すとき形を崩した。

生食がそうだから種子を漉し取らなかった。

冷菓で甘味が感じにくくなるのに「ナチュラル」に拘って加糖しなかった。

比較対照のため違えて2個作るつもりだったが、骨惜しみして同じレシピだ。残りは夕食のデザートに(トホホッ)。

 今度は手間も骨惜しみもしないようにします。


夢の跡

2009-06-03 | 水辺環境の保全
『枯れ葦の覆うたんぼにたたずめば谷みどりにて鶯の鳴く』
『葦刈ればまこと田んぼの泥の顔鍬打ち込めば灰青の土』
『縦横に田深く走る葦の根は耕起耕起に足掻きて逃げる』
『捨てられて幾歳経しかこの棚田平かなりし田と畦の面』

トンボのメガネは

2009-06-02 | 小父のお隣さん

 葦原の頃と異なり飛翔しているトンボの種類が増えている。田土を掘っていたら見慣れないトンボが姿を現した。イトトンボの類と見当をつけたが巨大だ。羽根の色も帯があって翼端には白い所がある。初めて見たがオオカワトンボらしい。雄の羽色は3種類あるとのことだが濃い帯があることも白帯があることも資料にはなかった。

 交尾して止まったトンボはオオシオカラトンボとオスの色で判断したがメスの色が黒っぽいオレンジでない。ムギワラトンボの色合いとも違った。良く見ていると判らないことばかりだ。 

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棚田を繋ぐ段差工

2009-06-02 | 水辺環境の保全

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 棚田の3枚目と4枚目を繋ぐ水路が今日の作業で完成した。もともとは侵食溝で埋める予定だったが用水の「かけ落とし」では水生生物の上下の交流が断たれると思い、手間のかかる水路にした。

 侵食溝が以外に深くて、土嚢を押し込んで土砂の流出を防ぐ必要があったが田土は結構重くて運ぶのが大変だった。まっ、それでも苦労しただけのことはあるか。一枚目と2枚目を繋ぐ水路の斜面にはサワガニが身を沈めていた。

 水生生物はイモリとマツモムシ位しか確認してないが、シオカラトンボは産卵していたからヤゴも姿を現すだろう。


違うな、と思っても

2009-06-01 | 今日は真面目に

 フイールドの危険箇所の確認と処理のお願いを県の担当課に上げていたが今日、担当課から2名の職員が来てくれた。ついでに粗大廃棄物の確認と撤去もお願いをする。

 掛かり木の処理はプロでも危険で、今回の現場の状況も反発力を溜めこんでいる状態なので業者でも嫌がる状況とのことだった。重機が入る現場ではないし費用もかかりそうだから検討してみる、ということになった。

 棚田を再生している南側の上部なだけに「安全優先」で重大事故につながる要素は潰して欲しいと切に思った次第。

 アクセス道路にも路肩崩壊があって、車の轍にまで侵食が到達したが、これは市の管轄だけれども「農道だが地元の農業者は使用頻度が少ない」ということで優先順位は低い評価だった。

 車道については農業者の利用価値は低いとしても近年、幼児を乗せて入ってくる若い母親達も増えているが転落防止など「安全第一」に考えられないのだなあ、と思わずにはいられない。

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