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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

加熱して熱が冷めた…

2017-10-07 | 何よりの楽しみ
  採集   ➡    茹で上がり
 ヒシの繁殖力は大したものだ。見かけた時は一株、どうしようかと迷いつつ現在に至ったが、既に畳3枚分ほどに広がり実も熟し株から離れる時期になった。
 少年時代、稲刈りの合間に採集し、そのまま齧っていたのだが茹でて食べた事は無く、今回「茹でて食べれば栗の様に美味しい」と思い至り自宅で塩茹でした。

 熱い時の試食感は「レンコンの食感」で栗の感じとはかけ離れている。それでも数個を包丁で切り割りスプーンでほじって食べたのだが、果肉部が小さいので結構食べ難い。生を齧って食べていた時の方が満足感はあったように思う。
 とはいうものの、この池は水田皮膚炎が発生した水域でもあるから「生食」は避けねばならぬ。

 さて笊の中で粗熱を下げ摘まめる温度になったから、再度頂こうと包丁を押しあてたのだが入って行かない。「熱い時と冷えた時、この差はなんですか?」とさながらテレビ番組になってしまった。
 「私としたことが…」と思いつつ、次々と包丁を押し当てたが押し切れない。クルミの殻の様に刃の傷もつかなかった。それではと「加熱したら軟化するだろう」とレンジに入れてみたら大爆発してしまった。確かに爆発したのだが破れ目が見えない。
 ここで人生の大疑問「液体の中では爆発しないのに、気体の中では何故爆発するのか」ということだ。これはノーベル賞につながる大発見に違いない。
 この時は名誉称賛より食い気で、仔細に見たら中心線に沿って筋が見えた。「ここか」と包丁の角を当て開いたが頑固だった。これですっかりお熱が冷めゴミ箱にお入りいただく。

 栗の様に美味しくなるかも、ヒシの実御飯は世界初、等々の妄想構想ああそうこうそう空しく、お熱は冷え切ったのであった。
 半世紀ぶりのお熱もほんの一時で、こういうことを「簡単の夢」と言うのだろう。感嘆するつもりがいとも簡単に頓挫、人生の厳しさをヒシヒシと感じつつ、水底を探り離れ果実を拾っている時に刺された指先も疼くし、もう「泣きっ面にヒシの祟り」…。
 自分を慰めるために唄った「貴方が刺した小指が痛い」、まあ、小指でなく人刺し指だったけんど。
 

越冬場所物色中

2017-10-06 | 小父のお隣さん
 道具小屋で作業をしようと、普段は動かさない落とし戸を引き上げたらシロマダラが出てきた。シロマダラは年に一度出会えるかどうかの、七夕様より稀有な相手なのだ。

 当然出会いは突然やってくる。それも大体が「越冬準備のため」と思われる場所での出会いである。地表面に居た時は無く、おおむね乾燥した木材、木屑、木片の中からの出現だ。タカチホヘビはシロマダラに負けず劣らず視認機会のないヘビだがシロマダラ程興奮しない。
 思うにシロマダラは小説「斑の紐」に連想が行き、少年期のラジオドラマの台詞「紐よ紐、斑の紐!」と言いつつ絶命するシーンを思い出す。それに引き換えタカチホヘビは天孫降臨の地「高千穂」すら想起しないので、言ってみれば倭人としては程度が悪い。

 それはともかく、以前「見たい」と言っていた事を思い出しS氏に電話したら早速友人を連れ向かうと言う。小生は撮影だけしてバケツの中に入れ作業を開始した。
 到着時間近く、駐車場まで持って降りようとバケツを覗いたら影も形も無かった。体長より深いバケツだったから大丈夫と読んだ大失態だ。ほどなく到着したS氏と友人には平謝り、失敗失敗。

 この事を会友のY氏とY氏に話したら「石垣でも上るし」とか「柱だって巻き付かずに上る」とか言われ、私とした事が…で目ん玉白黒まだらになってしまった。
 カブトムシ用の蓋つきペール缶はヘビを置いた頭上の庇にぶら下げてあったのだけれど、この時は全く気が付かなかった。後悔先に立たずでヘビにしてみれば危機一髪だったろうが、ヘビに毛は無いから「危機一鱗」か…。

                   

こぶ取り爺さんになった…

2017-10-06 | 今日は真面目に
 「こぶ取り爺さん」と表記しても世間には伝わらなくなっているだろうし「昆布」か「鼓舞」か「小太り」かい、なんて思われるかもしれぬ。
 当地は北海道でないから「昆布取り」はないし「鼓舞」するほど酔狂でもなく、裕福でないから「小太り」などとは無縁の、言ってみれば「無縁仏」寸前の平均台にいる。

 吐与太話は老いと記…違う、置いとき、一応は終いにした分水池の作業に戻った。分水路と泥水池との狭い部分に開墾したころの名残だろうか、盛り上がった部分があり、これを削れば分水堤下手の埋め立てに使える。
 着想すれば身体が動く、と言うより脅迫的に動かされてしまう心的問題が発動してしまうので、コマーシャルではないけれど「もうたまらない!」、古くは「どうにも止まらない!」であって、こういう傾向を「今日迫的心系症」とトロル翁は診断する。

 量的には一輪車10杯分程度だったが、それでも堤幅が倍になったから強度と共に見た目の安心感も向上した。我が心が「得心する」事態は老年期精神衛生上、大切な要素だろう。
 しかしそれは、金やグルメ、はてまた旅行など世間様領域で達成できなくて、身を削って関わらねばならないところに吾が身の瘤の難題があり、まあ、自分の瘤は取れないものである。

 埋め立ては終わっておらず、北側棚部を削り用土を調達すれば「もう一日」の見通しなのだが、連日作業で腰が悲鳴を上げてきた。これ以上の連続は無理なのでしばらく放置になる。「今日迫的心系症」としては、これも辛い。
 まあ、神君曰く「人の一生は重荷を背負い坂を上るが如し」と喝破されたが、今の小生は「坂を下るが如し」になった。そうなるとやはり「鼓舞」は欠かせず「このコブは取る、ここは鼓舞する、小太りは避ける」と耄碌する暇が無く、つながらない木久翁師匠がうらやましい…。
 

  削り取る高さ   平坦になった   埋め立て部から

迷惑だろうと思いつつ…

2017-10-05 | 小父のお隣さん
 水見回りの途中、やっぱり確認せずにはおれなかった。巡回路脇だし、わざわざ遠回りする訳でもないからついつい覗いてしまう。何せ小生には初めての幼虫なのである。
 それはともかく、先日見た時より倍程度大きくなっている。何齢かは理解の範囲外であるものの保護色の巧みさには感心する。ちょっと視線を外すと見失う。
 まあ、これは「短期記憶」が衰えた証拠で、保護色のせいばかりとは言えない。

脆弱性の確認

2017-10-05 | 水辺環境の保全
 先日、半日ほどで115mmの降雨量があった。久しぶりの大雨と言えば大雨なので、分水機能を向上させた結果も確認したくて雨を突いてフイールドに行った。分水路は写真の通り。

 ・拡幅した分水路は機能して、また十分かどうか
 ・駐車場に雨水が流入しない様に塩ビ管を埋設したが役立っているか
 ・水辺一帯で越流や氾濫を起こしていないか

 この三点が確認の要で、トンボ池、泥水池、二つ池、上の池と下流域から見回りを開始する。全体的には猪の掘り起こした部分は泥濘状態で、畦や堤の一部から、これが原因の越流があった。どちらにしても今回の雨量が保全ギリギリの限界値だろう。
 分水池と分水路は全く問題なしで、腰痛徴候が出たからいったん中止としたけれど越流も無く分水流も滑らかだった。

 結果として、水辺全体の畦高さを10㎝上げれば安心できると思えたが、用土は池を掘り下げて調達するしかなく、かさ上げの全長を想定すると眩暈がする。脳梗塞か心筋梗塞が起きそうな労力である。
 出水で一部とはいえ破壊されれば、その影響は甚大で再生復元できる体力の自信は持っていない。となると細々ながら脆弱性を一つ一つ潰していく普段の取り組みが肝要だが、言うは易し行うは難しで、ここまで言及すると「'17年度までに待機児童は解消します」と大見えを切っていた公僕様と同じレベルになってしまう。
 小生等、民は手当てに追われ算段に汲々の日々であるのに、一方では手当てもせず説明もなく次をブチ挙げブチ挙げ済んでいくお大尽らのとっても幸せな世界がある…。

 猪被害部の越流   二つ池は安定   泥水地は限界

ジャコウアゲハも越冬幼虫の時期

2017-10-04 | 小父のお隣さん
 玄関前のウマノスズクサが150㎝程に再生した。今季何度目になるのか、3~4回は再生しているだろう。
 この時期になると幼虫の確認もしなくなるけれど、大きく黒くなった幼虫は目立つ。この食草を食い潰し何匹が蛹化に至るか知る由もないけれど、ウマノスズクサが食い潰され更なる再生は難しいので、恐らく今いる幼虫が越冬幼虫の候補になるのだろう、
 
 そうだとすると今季の越冬幼虫は例年の3割程度かもしれない。ウマノスズクサは食い潰されても食い潰されてもめげずに再生するが、花壇のあちこちに蔓を伸ばすウマノスズクサに辟易しながらも支柱を立ててしまう小生も小生で、まあ、凸凹コンビとでも言いようか…。

 9月末ともなればジャコウアゲハよりアサギマダラを待ち望む。庭のフジバカマは開花したし、ブットレアも切り詰め剪定後の開花があるし、お待ち申し上げていても「蝶の便り」は他所ばかりで初見すら叶わず「浅き夢見し、まだらかな」そんなところ…。

  ここは2株    何齢か不明   卵もある

プルトイに悩まされ、まず試作から…

2017-10-04 | 今日は真面目に
 祭りの準備で、いくつかの玩具を考えているのだが、手間を喰うのがプルトイだから図面も完成しないうちから部品の加工に入った。
 凝らなければ厚板を切り抜き車輪を付けるだけで済むけれど、それでは面白くも無い。結果としてアクションを取り入れると工程や部品数はうなぎのぼりになってしまう。

 今回の目玉は蛇やトカゲの蛇行運動、芋虫の上下運動をプルトイで表現したいのだけれど、今から試作では11月の当日に間に合うやら、間に合わぬやら…。
 昨年はアクション付きのシルバーバックを数種類制作したものの、祭りで売れる三桁の価格帯では売る気にもならず見本展示で終わった。その後、家に置く場所も無いから幼児の施設に横流しして一件落着。今回もそうなりそうな予感。

 採算は度外視してもバッタ商品ではない相応の価格設定で、それで売れなければ安く個人に渡すよりは無料で公共物に…そんなところか。

ピリピリきたのだった…

2017-10-03 | 小人閑居して憮然
 病葉が幼虫そっくりで目を惑わす。林檎の樹下に黒い糞が目立ってきたし、目を転じれば葉の無い枝も見える。薬剤散布をしようかと迷ったのだけれどアオマツムシがいるから捕殺する事にした。

 ターボライターで一匹づつ焙って落とそうとした一匹目、枝を押さえていた左手皮膚が、焙った瞬間ピリピリした。偶然だろうと頭上の二匹目を焙ったら顔がピリピリする。毒毛虫だとは思わなかったのだが、知らない毒があるのか体液を噴出したのかとびっくりして中断。空き缶に洗剤を入れ、その中での捕殺に変更する。
 捕獲数は数えていないけれど、やり方を変えてからはピリピリ感はこず、迷彩色の虫だから全て捕獲と言えないけれど、とりあえずは一段落だ。

 葉の食害が進むようなら薬剤散布でリセットする。あっちの幼虫は歓迎し、こっちの幼虫は排除する、さながら小意見番と同様だけれど、あっちは動揺、こっちは「どうよ?」てな按配である。
 幼虫図鑑で写真対照し調べたら「モンクロギンシャチホコ」らしい。成虫も見つけにくい色彩で「親が親なら子も子である」と虫の世界もあっちの世界と同様に「生きるために生きている」と似たようなものだった。

 しかし、なんとまあ、病葉の色彩模様となんと似ている事か。この幼虫の食樹は「バラ科」とあったから「バラ科」の病葉に似せて進化してきたのだろう、とは拙者、にわか小意見番の見解…。
 では永田に浮かぶうたかたや病葉や腐葉などは何に似せて生き残っているのだろうか。曰く不可解と言いたいが俄小意見番としては「腐葉の葉」か。

                 

分水路の拡幅

2017-10-02 | 水辺環境の保全
開始 ➡  拡幅終了 

 近年、短時間降水量の増大が見られ、時間雨量50mmを超えれば分水路の排水能力をオーバーしかねない。堤の強化を施したけれど越流し泥水池が増水すれば被害は甚大、感情失禁で心が折れてしまえば復旧さえままならなくなろう。

 そこで最大の安全策「分水路の拡幅」に着手した。この時に掘りだされる土は土嚢用にと考えていたのだったけれど、沈泥池の浚渫土で事足りたから浸食溝の埋め立てに回す。
 これにより分水堤の下手側の窪みが無くなり更に強固になるはずだ。土の遣り繰りが上手になったとしても人生に寄与はしないし蔵も建たない。
 銭の遣り繰りが出来るほど銭がある訳もなく、幸いにもカラス金を必要ともせず、家は「空巣かねえ!」のまま…の人生。

 気を取り直して掘削を進め埋め立てを進め、まだまだ埋め立ての用土が不足。土嚢積みの側面に土を盛り法面を造っただけでも強度は向上するが、更なる埋め立ての算段はしている。

         開始 ➡  ➡  法面部分だけ

今日のトンボ「何時ものわかんない種と違う?」

2017-10-02 | 小父のお隣さん
       
 トンボ池に写真のトンボ多数がカップルでいる。何ともうらやましい秋の佳き日である。このイトトンボ、泥水池で見ていたイトトンボと微妙に異なる。首根っこを捕まえられているメスの腹部が妙に白いのだ。
 沈泥池で見ていた青白色のイトトンボのカップルは同じ様な色合いに見えた。単なる光線の関係かもしれないし、ここまで色彩が異なるのなら別種かもしれないと思うものの「思うだけ無駄」な小生の現実があって「下手な考え休むに似たり」とおんなじ…。
 種が増え、安定的に世代交代を続けているだけで「良し」思えば良いのだが「色即是空}達観境地とは難しいものである。
 まあ、小生が達観境地に至る事は天動驚地に等しい。

*後日、S先生来訪の折、実物を見てもらった。「イトトンボ類は詳しくないから…」と言いつつクロイトトンボでないだろうかの話だった。帰宅して図鑑のクロイトトンボのページを開いたら写した写真とそっくりの写真があった。写真対照で探している時には気付かず。目先に惑わされるとこんなもんか…。

毒蛇でも可愛い巳ーちゃん

2017-10-01 | 小父のお隣さん
 分水路の造作中、枯草の中から出てきた卵。大きさからしてトカゲ類でなく蛇の卵かもしれない。こんな時期に産卵して構わないのかと思っていたが、秋に入っても幼体は見かけるのである。

 下の写真は水見回りの途中、巡回路から隠れようとした小蛇、どうせヒバカリだろうと手を出したのだったが、予想に反して毒のあるヤマカガシだった。
 大きくなると首周りの鮮やかな黄色は見えなくなるのだが、黄色と言う色彩でヒバカリの三日月と見間違う。素手だったので躊躇はあったけれど、口の中に指が入らない個体だったから、とりあえず撮影した。

 お目目はクリクリまん丸でつぶら、おチョボ口の中央に舌の出る隙間があって、見方によってはアヒルかダチョウかと思ってしまうのだが、鳥と蛇のご先祖様は我々より近い存在だっただろうから、あながち大袈裟でもないだろう。
 こんな大きさで越冬できるのか少々気にかかるところだ。

               

 先日の新聞に「ヤマカガシの血清が生産できなくなるかも…」の記事が載った。血清の必要量が少なく、生産するに必要なヤマカガシも減少してピンチなのだそうな。血清が完成した由来は犠牲者の家族からの寄付金だったのだとか。陣笠連中の仕事ぶりは毎度の事ながら素晴らしい。