トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**今日の替え歌

2022-03-25 | 温故痴新
           心なき身にはあわれは知らぬなりテロする狂皇黒土ゲヘナに

            心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ   西行法師

ひたすら切断する 3

2022-03-25 | 今日は真面目に
 まあ、ひたすら丸太を切断するだけだから賽の河原の石積みと変わりはせん。数出るまでは根気根気・辛抱辛抱で、若い時代とは異なり婚期婚期・新郎新郎なんて歓喜は夢か幻でしかなくなってしまった。高齢者施設に入れば男性は「奪い合いのモテ期」再来らしいのだが真に受けて入ったが最後、人生は終わる。やはり姥捨て山の孤老で良いのだ。

 当てにされた丸太椅子90個は予想外の容易さで用意できたものの林内放置の材たる宿命でシロアリに侵され腐朽部が目立つ材が数個入っている。これは当初「不足かもしれないから…」と混ぜたのだが数を揃えてみたらまだ追加が出来るのだった。それでこの日はスギの倒木を目当てに林内に入った。

 駐車場に運んだ杉材の丸太椅子は皮剥きをしてみたのだが1本の長いままで皮剥きした方が効率が良いので最初に皮剥きから開始したもののほどなく「下側は剥けない」と判明して頓挫。現状分析を行えば「動かせない丸太の下側の皮は剥けない」と答えが出るはずなのに指向分析力も低下して情けない情けない。誰も注視してはいない現場なので小生が口を滑らせなければ恥じは無いものの斜面作業だし足を滑らせば一人なだけに危険な環境は変わらない。まあ、一長一短なのだった。

 最初に切り取った幹の先端部は接地していたがためにシロアリの侵食が甚だしかったが木元方向は多少は浮いていたからシロアリの侵入は無かったものの腐朽部は周囲を取り巻いていた。ボロボロと崩れる程でも無いので座面としてなら十分使用に耐えるだろう。
 丁度、10個切断して集積場所まで運びシロアリの食害を受けている材と交換した。それでも二カ所で用意した数の合計は100に達したから十分である。やっと思わぬ作業から解放されて通常のルーチンに入れることになった。フジバカマの移植やら、黒子で入るガーデンの雑用やらのこまごました作業を片付けねば。

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**今日の替え歌

2022-03-24 | 温故痴新
           他界より眺めおりても理不尽な的となりたるヒマワリの国

            他界より眺めてあらばしづかなる的となるべきゆふぐれの水   葛原妙子

イヌガラシのコロニー

2022-03-24 | 蝶の食草園
 トンボ池の東側、昨季にノアザミとイヌガラシの植え付けをした木枠3台を設置して定植。今期は開花してくれるだろうと儚い期待はしているのだ。
 それに加え更に二枠用意したのだが集約したい野草の種類が思い浮かばずS先生に相談したら「ツマキチョウの生態が観察できる環境はどうか⁉」との助言があった。イヌガラシのコロニーが育てば産卵し終齢幼虫までは育つ。しかしながら蛹化場所で安心できる環境が無い。そこで理想的なら「ドウダンツツジ」と樹木名も出たけれど自腹を切って定植するのも何だし、タダなら既に拠点登り口林床内に点在するサツキの園芸品種「大盃」を掘り取って移植すれば良い。枝ぶりなど樹木の姿は似ているので蛹化樹木としても遜色ないだろうと勝手に解釈している。まあ、小遣いの範囲で賄えるなら2~3株は購入しても良いけれど・・・。

 さて、腰痛が収まらないから小さい木枠の範囲だけ唐鍬で起こし笹の地下茎を外して砕土、浚渫土や竹の破砕紛堆肥も一輪車で運び入れ4本鍬で砕土混入して床が出来た。
 イヌガラシの株は刈り払いや踏圧被害を受ける範囲から掘り集めて植えてみた。水決めして一件落着。このところ降雨が無いのでしばらくは乾燥に注意していないと枯らしてしまいそうだ。一応はトンボ池の隣接部なので水見回りのついでに秋波は送っておこう。秋波を送る対象がイヌガラシとは、我が人生も大層なもんであるわい。まあ、わが身は恥ずかしながら「孤枯ら氏・居ぬ枯ら氏」で絶妙な距離感…灘田悶!。

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**今日の替え歌

2022-03-23 | 温故痴新
            東よりテロの部隊が届きたり帝の狂気の衆血肉片

             いづこにも貧しき路がよこたはり神の遊びのごとく白梅   玉城 徹

ひたすら切断・・・する 2

2022-03-23 | 今日は真面目に
 未明まで降雨だったためフイールドは濡れている。とは言え夏日に迫ろうかと言う良いお天気で蟄居妄想はいただけない。急斜面、それも一昨年の大量除伐後の片付いていない斜面から大径木の幹を集材するのはいささか危険なのだが、ともかく斜面下に転がるように方向を整えてやれば良いのだからと出かけた。

 案の定、足元は枝の裁断物で歩き難いし立ち位置の確保も難儀だった。一番の要因は老化によるバランス感覚の衰退なのだろう。枝を踏みしめて歩いたり足首に引っ掛かると「オットットー!」になってしまう事度々なのだった。それでも丸太椅子に使えそうな径材を転がり落として下の広場に集めこの日は終わり。
 まあ、余禄ではないものの一昨期に刈りだした柑橘樹の実が落果しているからバケツ1杯分だけ拾ってきた。放任樹なので当時は酸っぱいだけだったけれど今回は意外に美味しかったのだ。料理に使う心算はないものの水分補給にはなるだろう。

 この現場2日目。チェーンソー2台を刃研ぎしてオイル・燃料・手入用具をも携行して現場へ行く。ひたすら丸太を切断し100個の丸太椅子を用意するのが目標だから生半可では進まない。何時もの準備の他に今回は防振手袋を装着した。防振手袋は刈り払い作業時しか装着していなかったのだが、まあ、それだけ気合を入れ長時間作業の覚悟であったという事に尽きる。

 切断ごとにスケールを当てるのは面倒なので塩ビ管を1尺に切断し物差し代わりにする。やはりこの方が何かと早いし楽なのだ。前日にチェーンソー2台の整備をしておいたのだが30数個切断するまでに2台とも刃研ぎ1回と燃料・オイル補給を1回行わねばならなかったが予想通りの顛末。刃研ぎは通常の林内作業のようにチェーンソーの固定はせず研ぐ事はしなくて固定して刃の研ぎを行ったのだ。この方が目立ては正確だし早い。その結果、切れ味も良いのであるが「チョコッと作業」ではなかなかやり難い。

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 昼まで掛かって合計90個の大台を超えることが出来た。この林内では適正径は無くなったから予備用の幾つかを最初の林内から調達すれば一通りの役目は終わる。とりあえず担当者にメールで報告して解放されたのだった。

今日のエッ!品「ヨモギのフォカッチャ」

2022-03-22 | 何よりの楽しみ
 3月に入ると春めいてきて既にフキノトウでのパン作りは済んで次は「ヨモギ」と決めて土手沿いを歩いてみたけれどヨモギには時期が早く、ようやく萌え出た程度の物ばかりだった。それでも業突張りの小生としては小鋏片手に採集してきた。130gほどだったがゴミや古葉を除き固い茎の部分も切り離し再度計量したら60g超で丁度よい量になった。

 塩茹でしてから30分ほど水に晒してアクを抜きすり鉢で摺りつぶして用意万端である。フォカッチャは何度も作っているから慣れたとはいえ混入させるのは毎度異なるので、毎回初回みたいなものである。
 さて、今回のレシピは次のようになった。
     強力粉         150g
     茹ヨモギ         60g
     スキムミルク       30g(牛乳が無かったから代用品、水は生地の具合で決める)
     バター          10g
     ドライイースト       4g
     キビ糖       大さじ 1
     塩             2g

     ハーブ塩         適量
     オリーブ油     小さじ 2

 一次発酵は混ぜ合わせた後、レンジで100W40秒と刺激し、この後丸めてラップと濡らしたペーパータオルをかけ20分休ませる。

 二次発酵は一次発酵が終わった段階で押しつぶしガスを抜いてから容器の中で広げ、そのまま10分ほど二次発酵させた。

 発酵を終わらせ窪みを作りオリーブオイルを塗りハーブソルトを振りかけて予熱200℃12分で焼き終える。天板の中に容器に入れた生地を入れた事で下側への加熱が弱くなってしまった。再度5分間の延長をしたのだが上側の焼き色が強くなってしまい反省!。底は二重にしたらアカン!。

 試食してみた。ヨモギ風味はヨモギ餅ほど感じられなかった。これはヨモギ餅のヨモギの割合と異なるからなのか蒸し物と焼き物による違いなのかよく分からない。常識的には葉物なので高温処理されれば風味は失いやすいのかとも思ったのだが・・・。それはともかく今回はオリーブオイルをしっかり行き渡らせハーブ塩もたっぷりかけてみた結果、塩味の効いた噛みしめるほどに後味が良くなるパンとなったのである。

 参考までに「ヨモギ餅」のページを開いてみたらヨモギ150gに上新粉200g構成だった。ヨモギは75%となる。それと比べると今回のフォカッチャは40%ほどなのでヨモギ餅の半量でしかない。これではヨモギ餅の風味は成り立たないのが理解できた。となるとヨモギの若葉がたくさん採集できる頃に「ヨモギ倍増」のフォカッチャを作らねば収まらん・・・。
 捲土重来、便性スルスル 遺恨10日 一鋏を磨き 昼の土手で摘むナンチャラカンチャラ。

    

経木のコースター

2022-03-22 | 何よりの楽しみ
 放課後学童クラブの出前があるかどうかはコロナ禍の今日、なんとも言えないものの試作だけは試みておかないと恰好がつかない。最初の試作品「花瓶敷モドキ」で編める事は分かったから児童が取り組みやすいサイズのコースターを試作してみた。コースター試作に続いて立体の箱や円筒容器にも手を出したのだがお湿りを与えても折れたり割れたりし易くて単発授業では難しくなる。やはり平面の作品が無難だ。

 前回、経木の染めは染色剤を使ってみたのだが仰々しいばかりでコスパが悪い。そこで今回は食紅水に浸してみた。食紅でなくてもアクリル絵の具を溶いても染められると思うけれど色付きの具合などは比較してみないと分からない。

 平面でも色合わせや編み方、形状や裏打ち材などを変えればそれぞれの個性や思案が可能なはずである。そんなつもりで作ってみた。幅を広げれば簡単短時間、細くすれば緻密にそれなりの時間を要するし、まあ、その辺は個々人の創意工夫嗜好の在り方で良いのだろう。

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 裏打ちはアイロン接着芯とアイロン接着障子紙でやってみる。もちろん裏打ちしないで経木のテープだけでも編んでみているが裏打ちしてあった方が途中で傷まないから初心者の児童にはこの方法が良いと思う。


**今日の替え歌

2022-03-22 | 温故痴新
           長々と戦車の道続きたりたまきはる国の命危うし

            あかあかと一本の路とほりたりたまきはる我が命なりけり   斎藤茂吉

三日月池にも産卵していた!

2022-03-21 | 小父のお隣さん
 20日、夜間でなく日中のガマ合戦を堪能できたのだが21日も数は減っているもののトンボ池では10匹程度が池に残って絡み合っていた。小生、この日も水見回りをして水系上流域には全く産卵していないことを確認し不思議に思いつつ蜂満神社の再建工作に拠点で過ごし降りてきたら会員のMさん親子とSさんが居て「三日月池も産卵していました」と言うではないか。「まさか⁉」と思ったのは三日月池での産卵実績は記憶に無いのだったから。

 トンボ池横を通ったのだが通路には新しいヒキガエルの損傷死体が4体転がっていた。昨日の分と合わせると7体にもなり、こんな数は今までに見られなかったのだが日中ワイワイボチャボチャしていれば餌食になるのは必定で、可哀そうにも思うけれど「お互い様」持ちつ持たれつで成り立っている世界なのだ。

 踵を向けてご対面に行った。あるわあるわ水域が小さいのにトンボ池の量ほどもあった。近づくと水面にいくつもの波紋が生じたから数個体は残っているようだ。
 この三日月池つい先日まで干あがるかどうかの瀬戸際で2回ほどの降雨70mm程度でようやく満水位になったばかりなのだ。オタマジャクシになり上陸するまでの期間は干あがらせてはならない。地表水頼りの池なので隣の斜面に集水路を築かねばならないのは認識していたが、これで起動せねばなるまい。一案件生じれば二案件が生じる。まあ、水商売自転車操業の宿命で、おいらの因果で業なのである。

 
 左のスマホで撮影したカットはトンボ池でSさんが綺麗に写したので流用させていただきました。

**今日の替え歌

2022-03-21 | 温故痴新
           東の野に硝煙の立つ見えてかへりみすれば街消え失せぬ

            東の野にかきろひの立つ見えてかへりみすれば月西渡きぬ   柿本人麻呂

昼間のガマ合戦は危ない!

2022-03-21 | 小父のお隣さん
 10日頃に産卵があるかと期待していたのに期待外れでその間に降雨が2回、30mmと40mmあったが雨後なのに産卵は無かったのだ。「今期は何かおかしい…」感じがするまま今日20日になってようやくガマ様がご来場なったのだ。小生、昼近くまで他所にいた結果、水見回りをしたのが正午前になった。トンボ池に近づいて直ぐに鳴き声と水面の波立ちを確認できたのだ。

 静かに近寄ると真昼間なのにガマ合戦中で、数を数えると20匹以上が集まっていた。今までの産卵で日中に親ガエルを見たことはあっても合戦中は一度も無かった。偶然たまたまとは言えやはり今期は何かおかしい感じがする。
 池の近くの若草の上に骨だけの亡骸と頭部から胸部にかけて傷のある亡骸、岸辺にまだ息はあったが両足を損傷して動けない1匹、都合3匹の死傷体を確認できた。
 損傷の様子から四つ足ではなく鳥類による捕食痕だろうと推測した。母たるカエルは産卵中に捕獲され陸地に運ばれ絶命するまでひも状の卵排出が止まらなかったものと推察する。産卵生理としては一旦卵の排出が始めれば出しきるまで続くのだろう。
              

 水際の草地に黒い樹脂のテープみたいな物体があり「何だろう?」と確認すると一端は水の中にもう一端は陸上まで続きカエルの腸や血液のある犯行現場まで続いていた。これで判明しなかった物体は「産卵されてまだ水中に入っていない卵」だと理解した。カエルの体内からこういう性状で生まれてくるのかと初めて知った次第だ。水中に入っている部分はゼラチン質が見えるから間違いないだろうし、既に記したけれど「産卵中に捕獲されて引き上げられた結果」なのだと推理できた。

 ガマ合戦は午後になっても止むことが無くこれでは容易に捕食者の餌食になるのは判りきった事に思える。それにしてもようやく産卵が見られて一安心なのだが他の水域には全く産卵が無い。これも不思議だった。

         

今日のエッ!品「オーブンで包み焼きフキ味噌」

2022-03-20 | 何よりの楽しみ
 待望のフキノトウが集まった。たまたま出向いていた畑で採集していた親父様から頂いた品で「棚ぼた」でもある。それに拠点で摘んだ幾つかを合わせたら400g超となったから「作らない訳にはいかない!」。例年だと南魚沼の次兄が送ってくれたフキノトウを使うのだが5月である。だから少々気合を入れて段取りを考えた。

 やはり特別感があるから材料もスーパーの棚で吟味して集めてきた。と言っても味噌と味醂だけの品であるけれど普段より「良いやつ」を選んだつもりだ。
 調理方法は何時もと変えてオーブン調理としてみた。スイーツを作ってみたりした結果、火の番が要らず耄碌し短期記憶の劣化が甚だしい孤老には安心この上もない。
 しかしながら大きな問題が横たわった。「加熱温度と加熱時間」の関係が全く不明なのである。「焼き味噌」の項を閲覧したり、当然「フキ味噌」の項の閲覧をしてみたものの解は得られず、結局はぶっつけ本番となったのだが、まあ、小生の行うキッチン作業は大方がぶっつけ本番なのであるから騒ぎ立てるほどの事ではない。
 レシピは次のようになった。
                フキノトウ         400g
                味噌            400g
                オリーブオイル   大さじ  10(参考にしたレシピに比例させたのだが多めだった)
                味醂        大さじ   7
                キビ糖       大さじ   4

 まずフキノトウを洗ってから蒸してアク抜きする。

 これをアルミ箔で密閉し予熱150℃15分焼いた。これが正解だったのかどうかは分からない。フキノトウだけなので温度も時間も少なめにしたのだが庫内に蒸気が充満しなかったから実際の温度は設定温度まで上がってはいなかったように思えた。ガス台で焼く案も有ったけれど温度管理を優先したのだ。
 しかしながら爺我自賛好意的に判断しても予定の温度に上がったとは言えず、ここは恣意的評価する。

 粗熱がとれてから微塵にした。微塵包丁は出刃を使った。重みがあるから刻みがスムーズにいく感がある。左手にも包丁を持ったけれで、これは広がるのを押さえ寄せるための役割だ。やってみるとこの左手包丁は重宝した。
 オーブンでフキノトウを加熱している間に味噌に他の材料を合わせ馴染ませておいた。微塵が出来たら調味体と混ぜ合わせてまたアルミ箔で密閉し180℃25分焼いたのだ。

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 調理する中で2度のオーブン加熱があるから香りはどうだか心配していたものの十二分に残っていた。ただ密閉して加熱した結果、焦げ目もつかず「焼き味噌」ゆえの香りや風味が反映したとは言えずこの点は次回に持ち越しだ。ご飯に載せるのは冷蔵庫で熟成させた後になるけれど夕食はアルミ箔に取り残されたフキ味噌にご飯を入れて回収する。これで熟成前だけれどフキ味噌を堪能出来た。

         

 アルミ箔で密閉して焼くのは魚の味噌漬けなどの焼き方を模倣したのだが魚や肉類には良くてもフキ味噌とは異なる食材でもあって「焦がした香ばしさ」を得たかったのだから覆うべきではなかったのであった。まあ、これでひとつ学んだので次回はオーブンでオープンにして少し焦がそう。水分も抜けるはずである。フキノトウ探さねば、楽しみ楽しみヒヒヒ~。

**今日の替え歌

2022-03-20 | 温故痴新
           銃ランチャーいよいよ持つべし古ゆ父祖より負いて来にしこの地ぞ

            剣太刀いよいよ磨ぐべし古ゆ清けく負いて来にしその名そ   万葉集   巻二十

雨の予報で移植を済ます

2022-03-20 | 蝶の食草園
 週間天気予報と連日にらめっこなのだ。見ていても降雨が早まる訳もなく雨乞いに通じる訳もないものの時期を逸したくない事があった。
 それは萌えだした庭のフジバカマの一部とまだ萌えてはいないフイールドのカラムシの移植を考えていたからである。庭のフジバカマで掘り取るのは昨春に掘り上げた場所から育っていた株、カラムシはフイールドで群落になっているのを株分して移植するのだ。

 フジバカマは尾根突端の台地の花畑へ追加と言うか補植で、カラムシは水辺3カ所に移植してトンボの羽化台とラミーカミキリだったかの食草用である。それに加えて水辺を席巻しているカサスゲと競合させ衰退させる事が出来るかもとの思惑もある。カラムシの生え方を見ていると群落をつくり他の植物を寄せ付けない。カサスゲもそうなのだがガチンコ勝負させて結果を見たいのだ。カサスゲを抑制できるならカラムシの群落の方が有用で、場合によっては茎を使って草編みも可能なはずだ。
 カサスゲも草編みは古来行ってきた植物だけれど不用意に素手で触ると容易に切り傷を作る。傘や蓑なら良いけれど室内には置きたくない材料だ。

 バタバタと掘り上げて移植が終了した頃にポツポツ降り出した。本格的な降雨が期待できるから「水決め」はおざなりで帰宅。後は活着し育つのを待つばかりだ。刈り払われないカラムシの群落が出現すればラミーカミキリの御拝謁も叶うと言うものである。山のお爺のやる事は千に一つの無駄も無い‼チャンチャン。

 フジバカマの移植      カラムシの移植