待望のフキノトウが集まった。たまたま出向いていた畑で採集していた親父様から頂いた品で「棚ぼた」でもある。それに拠点で摘んだ幾つかを合わせたら400g超となったから「作らない訳にはいかない!」。例年だと南魚沼の次兄が送ってくれたフキノトウを使うのだが5月である。だから少々気合を入れて段取りを考えた。
やはり特別感があるから材料もスーパーの棚で吟味して集めてきた。と言っても味噌と味醂だけの品であるけれど普段より「良いやつ」を選んだつもりだ。
調理方法は何時もと変えてオーブン調理としてみた。スイーツを作ってみたりした結果、火の番が要らず耄碌し短期記憶の劣化が甚だしい孤老には安心この上もない。
しかしながら大きな問題が横たわった。「加熱温度と加熱時間」の関係が全く不明なのである。「焼き味噌」の項を閲覧したり、当然「フキ味噌」の項の閲覧をしてみたものの解は得られず、結局はぶっつけ本番となったのだが、まあ、小生の行うキッチン作業は大方がぶっつけ本番なのであるから騒ぎ立てるほどの事ではない。
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レシピは次のようになった。
フキノトウ 400g
味噌 400g
オリーブオイル 大さじ 10(参考にしたレシピに比例させたのだが多めだった)
味醂 大さじ 7
キビ糖 大さじ 4
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まずフキノトウを洗ってから蒸してアク抜きする。
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これをアルミ箔で密閉し予熱150℃15分焼いた。これが正解だったのかどうかは分からない。フキノトウだけなので温度も時間も少なめにしたのだが庫内に蒸気が充満しなかったから実際の温度は設定温度まで上がってはいなかったように思えた。ガス台で焼く案も有ったけれど温度管理を優先したのだ。
しかしながら爺我自賛好意的に判断しても予定の温度に上がったとは言えず、ここは恣意的評価する。
粗熱がとれてから微塵にした。微塵包丁は出刃を使った。重みがあるから刻みがスムーズにいく感がある。左手にも包丁を持ったけれで、これは広がるのを押さえ寄せるための役割だ。やってみるとこの左手包丁は重宝した。
オーブンでフキノトウを加熱している間に味噌に他の材料を合わせ馴染ませておいた。微塵が出来たら調味体と混ぜ合わせてまたアルミ箔で密閉し180℃25分焼いたのだ。
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調理する中で2度のオーブン加熱があるから香りはどうだか心配していたものの十二分に残っていた。ただ密閉して加熱した結果、焦げ目もつかず「焼き味噌」ゆえの香りや風味が反映したとは言えずこの点は次回に持ち越しだ。ご飯に載せるのは冷蔵庫で熟成させた後になるけれど夕食はアルミ箔に取り残されたフキ味噌にご飯を入れて回収する。これで熟成前だけれどフキ味噌を堪能出来た。
アルミ箔で密閉して焼くのは魚の味噌漬けなどの焼き方を模倣したのだが魚や肉類には良くてもフキ味噌とは異なる食材でもあって「焦がした香ばしさ」を得たかったのだから覆うべきではなかったのであった。まあ、これでひとつ学んだので次回はオーブンでオープンにして少し焦がそう。水分も抜けるはずである。フキノトウ探さねば、楽しみ楽しみヒヒヒ~。